iPhone 17は、重い3Dゲームを快適にプレイできるのだろうか。
今回は、A19を搭載したiPhone 17の512GBモデルを使い、Geekbench 6 Metalと3DMark Solar Bay Stress Testを実行した。
結論からいうと、iPhone 17のピーク性能は高い。
Geekbench 6 Metalでは37,556、3DMarkでは最高9,803を記録した。ゲーム開始直後や短時間のプレイで、GPU性能不足が問題になる可能性は低い。
一方、3DMarkを約20分間連続実行すると、最低スコアは6,329まで低下した。最高スコアからの性能低下率は35.4%だ。
内部バッテリー温度も34.0℃から42.1℃へ上昇した。
iPhone 17はゲームを動かす性能自体は高いものの、最高負荷を長時間続けると、発熱によって処理性能が下がる端末だと判断できる。
iPhone 17のゲーム性能を先にまとめる
実測結果から判断したiPhone 17のゲーム適性は以下のとおりだ。
| 評価項目 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 短時間のゲーム | 強い | Metal 37,556、3DMark最高9,803 |
| 軽いゲーム | 十分 | A19のピーク性能に異常なし |
| 重い3Dゲーム | 対応可能 | ただし長時間では性能低下 |
| 長時間プレイ | 注意 | 20分間で最大性能から35.4%低下 |
| 発熱 | あり | 内部温度が34.0℃から42.1℃へ上昇 |
| 電池消費 | 大きい | 20分間で97%から90%へ低下 |
| 充電しながらのゲーム | 推奨しにくい | ゲームと充電の熱が重なる可能性 |
| 120fps対応ゲーム | 個別確認が必要 | 画面が120Hzでも常時120fpsとは限らない |
短時間のベンチマークだけなら、iPhone 17は高い性能を発揮した。
ただし、ゲームを1時間以上続ける人にとって重要なのは、最高スコアではなく発熱後の最低性能だ。
今回の3DMarkでは、端末を自然冷却してから測定しても35.4%の性能低下が発生した。
ゲーム性能を測定したiPhone 17
使用した端末は以下のとおりだ。
| 項目 | 測定端末 |
| モデル | iPhone 17 |
| 容量 | 512GB |
| Product Type | iPhone18,3 |
| Hardware Model | V57AP |
| SoC | Apple A19 |
| CPU | 6コア |
| GPU | 5コア |
| アーキテクチャ | arm64e |
| OS | iOS 26.3.1 |
測定時のデータ領域は総容量約488.81GB、空き容量約477.49GBだった。
ストレージには十分な空きがあり、容量不足がベンチマーク結果へ大きく影響した可能性は低い。
iPhone 17のベンチマーク結果
今回実施したテストは以下の3種類だ。
Geekbench 6では短時間のCPU・GPU性能、3DMarkでは約20分間負荷を続けたときの持続性能を確認した。
Geekbench 6 CPU
| 項目 | 実測スコア |
| シングルコア | 3,631 |
| マルチコア | 9,154 |
ゲームではGPUだけでなく、キャラクターの処理、物理演算、読み込み、通信などにCPUも使われる。
今回のCPUスコアに異常は見られず、短時間の処理性能は高かった。
CPUテスト前の内部バッテリー温度は32.7℃、終了後は34.6℃だった。温度上昇は1.9℃に収まっている。
Geekbench 6 Metal
| 項目 | 実測スコア |
| Metal GPU | 37,556 |
Metalは、iPhoneのゲームやグラフィック処理で使われるAPIだ。
37,556という結果から、A19の5コアGPUは短時間で高い処理能力を発揮していることが分かる。
ただし、Geekbench 6 Metalは比較的短時間で終了する。長時間ゲームを続けたときの性能維持率までは判断できない。
そこで、3DMark Solar Bay Stress Testを実行した。
3DMarkでは最高9,803を記録
自然冷却後、USBケーブルを外した状態で3DMark Solar Bay Stress Testを実行した結果は以下のとおりだ。
| 項目 | 実測結果 |
| ベストスコア | 9,803 |
| 最低スコア | 6,329 |
| 性能維持率 | 64.6% |
| 性能低下率 | 35.4% |
| 開始時の内部温度 | 34.0℃ |
| 終了時の内部温度 | 42.1℃ |
| 温度上昇 | 8.1℃ |
| 開始時のバッテリー残量 | 97% |
| 終了時のバッテリー残量 | 90% |
最高スコアは9,803だった。
ゲーム開始直後に近い、端末が冷えた状態では高いGPU性能を発揮している。
一方、最低スコアは6,329だった。最高値との差は3,474で、低下率は35.4%となる。
つまり、iPhone 17は重い処理を実行できないわけではない。問題になるのは、その最高性能を長時間維持できるかどうかだ。
20分間のゲーム負荷で性能が35.4%低下
3DMark Solar Bay Stress Testは、レイトレーシングを利用した高いGPU負荷を約20分間繰り返す。
測定開始時の内部バッテリー温度は34.0℃だったが、終了時には42.1℃へ上昇した。
温度上昇とともにスコアが下がっていることから、発熱を抑えるための性能制御が発生したと考えられる。
このような制御は、一般にサーマルスロットリングと呼ばれる。
サーマルスロットリング自体は故障ではない。本体やバッテリーを熱から保護するため、温度に応じて処理性能を調整する仕組みだ。
ただし、ゲーム中に発生すると、次のような変化につながる可能性がある。
- フレームレートが下がる
- 一時的に動きが重くなる
- 戦闘中にカクつく
- 画質が自動的に変化する
- 画面輝度が下がる
- 充電速度が遅くなる
今回、実際のゲーム画面でフレームレートを測定したわけではないため、35.4%の低下がそのままゲームのfps低下になるわけではない。
それでも、長時間の最高負荷ではピーク性能を維持できないことが分かった。
事前に負荷をかけると最低スコアがさらに低下
最初の3DMarkは、Geekbench 6 CPUとMetalを実行した直後に測定した。
さらに、内部データを取得するためUSBケーブルを接続していた。
1回目の最低スコアは4,570まで低下した。
自然冷却後の6,329と比較すると、1,759低い。自然冷却後は最低スコアが約38.5%改善している。
この結果から、ゲームを起動する前の端末温度も重要だと分かる。
次のような使い方をした直後は、ゲーム開始時点ですでに端末が温まっている可能性がある。
- 動画を長時間撮影する
- ベンチマークを連続実行する
- 充電する
- 動画を書き出す
- 大容量データをダウンロードする
- 直射日光の下で使用する
- 5G通信を長時間使用する
重いゲームを快適に遊びたい場合は、端末が熱い状態のまま起動しないほうがよい。
バッテリーは20分間で7%減少
自然冷却後の3DMarkでは、バッテリー残量が97%から90%へ低下した。
約20分間で7ポイントの減少だ。
ただし、この結果から単純にゲームの連続使用時間を計算することはできない。
バッテリー残量表示は必ずしも一定の速度で減るわけではなく、実際のゲームは3DMarkと負荷が異なるためだ。
ゲーム中の電池消費は、次の条件でも変化する。
今回確認できたのは、レイトレーシングによる高いGPU負荷では、20分間でバッテリー残量が7ポイント減少したということだ。
iPhone 17は120fpsでゲームできる?
iPhone 17は最大120HzのProMotionディスプレイを搭載している。
ただし、120Hzの画面を搭載していることと、すべてのゲームが120fpsで動くことは別だ。
実際のフレームレートは次の条件で決まる。
- ゲーム側が120fpsに対応しているか
- ゲーム内で120fpsを選択できるか
- 画質設定
- 発熱
- バッテリー残量
- 低電力モード
- アプリ側の制限
ゲーム側が60fpsまでしか対応していない場合、iPhone 17の画面が120Hzでも120fpsにはならない。
また、120fpsに対応していても、発熱後に常時120fpsを維持できるとは限らない。
今回の測定では実際のゲームのフレームレートを記録していないため、特定タイトルでの120fps維持については追加検証が必要だ。
iPhone 17は原神などの重いゲームに向いている?
A19のピーク性能を見る限り、iPhone 17には重い3Dゲームを動かす能力がある。
ただし、今回実際に原神やゼンレスゾーンゼロなどをプレイしてフレームレートを測定したわけではない。
そのため、特定のゲームについて「最高画質で常時60fps」とは断定できない。
3DMarkの結果から判断できるのは、次の2点だ。
- ゲーム開始直後に相当するピーク性能は高い
- 最高負荷を20分間続けると性能が35.4%低下する
最高画質で長時間プレイする場合は、途中からフレームレートが変化する可能性を考慮したほうがよい。
反対に、画質やフレームレートを少し下げれば、GPU負荷と発熱を抑えられる可能性がある。
iPhone 17が向いているゲーム
実測結果から判断すると、iPhone 17は次の用途に向いている。
- パズルゲーム
- カードゲーム
- 2Dゲーム
- 短時間の3Dゲーム
- 画質設定を調整できるゲーム
- 移動中に短時間遊ぶ
- 複数のゲームを1台に保存する
A19のピーク性能が高く、ストレージも256GB以上から選べるため、一般的なゲーム用途で性能不足になる可能性は低い。
iPhone 17が向かない可能性がある使い方
次のような人は注意が必要だ。
- 最高画質を固定して長時間遊ぶ
- 常時120fpsを求める
- 充電しながら何時間もプレイする
- 真夏の屋外でゲームをする
- 厚いケースを装着したまま高負荷を続ける
- 配信や録画をしながらプレイする
- 発熱後もピーク性能を維持したい
特にゲーム配信や画面録画は、ゲーム処理以外にも負荷がかかる。
長時間の持続性能を最優先する場合は、冷却方法やProモデルを含めて比較したほうがよい。ただし、今回Proモデルとの実機比較は行っていない。
ゲーム中の発熱を抑える方法
充電してからゲームを始める
ゲーム中に充電すると、ゲーム処理と充電の熱が重なる可能性がある。
プレイ前に必要な残量まで充電し、充電器を外してからゲームを始める方法が考えられる。
画質設定を1段階下げる
最高画質から1段階下げるだけでも、GPU負荷が軽くなる可能性がある。
特に影、反射、描画距離、アンチエイリアスなどは負荷に影響しやすい。
120fpsではなく60fpsを使う
常時120fpsを目指すと、60fpsより多くのフレームを処理する必要がある。
長時間の安定性やバッテリー持ちを優先するなら、60fpsも選択肢になる。
画面輝度を下げる
画面輝度を高くすると、ディスプレイの消費電力と発熱が増える。
屋内では、視認できる範囲で輝度を下げると電池消費も抑えやすい。
熱くなったら自然冷却する
今回の測定では、自然冷却後に最低スコアが4,570から6,329へ改善した。
動作が重くなった場合は、ゲームを終了し、風通しのよい場所で自然に冷却したほうがよい。
冷蔵庫や保冷剤による急激な冷却は、結露の原因になるため避けたい。
iPhone 17のゲーム性能に関するよくある質問
iPhone 17はゲームにおすすめ?
短時間のピーク性能は高いため、多くのゲームに対応できる。
一方、20分間の最高負荷では性能が35.4%低下した。最高画質で長時間遊ぶ人は発熱に注意が必要だ。
iPhone 17のMetalスコアはいくつ?
今回使用した512GBモデルでは、Geekbench 6 Metalで37,556を記録した。
測定環境や端末温度、OSの状態によってスコアは変動する可能性がある。
3DMarkのスコアはいくつ?
自然冷却後のSolar Bay Stress Testでは、ベスト9,803、最低6,329だった。性能維持率は64.6%となった。
ゲーム中に本体は何度まで上がった?
3DMark実行前の内部バッテリー温度は34.0℃、終了後は42.1℃だった。
これは内部バッテリーセンサーの数値であり、本体表面温度ではない。
ゲームをするとバッテリーは何%減る?
3DMarkを約20分間実行し、97%から90%へ低下した。
実際のゲームにおける消費量は、タイトル、画質、通信、画面輝度などによって変わる。
iPhone 17で原神は快適?
今回は原神を使ったフレームレート測定を行っていないため、断定できない。
A19のピーク性能は高いが、重いGPU負荷を長時間続けると性能が低下することは確認できた。
256GBと512GBはどちらがゲーム向き?
複数の大容量ゲームを保存するなら512GBに余裕がある。
ゲーム本数が少なく、写真や動画を大量に保存しない場合は256GBでも足りる可能性が高い。
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まとめ
iPhone 17のゲーム性能を実測した結果、A19のピーク性能は高かった。
Geekbench 6では、CPUシングル3,631、マルチ9,154、Metal 37,556を記録している。
自然冷却後の3DMarkでは、ベストスコア9,803を記録した。
一方、約20分間の高負荷によって内部バッテリー温度は34.0℃から42.1℃へ上昇。最低スコアは6,329となり、最高値から35.4%低下した。
今回の結果をまとめると、次のようになる。
- A19の短時間性能は高い
- 一般的なゲームを動かす性能はある
- 最高負荷を長時間続けると発熱する
- 発熱後はピーク性能を維持できない
- 自然冷却によって最低性能は改善する
- 20分間の3DMarkでバッテリーが7ポイント減少した
- 特定ゲームのfpsは別途測定が必要
短時間のプレイや、画質設定を調整して遊ぶ人には、iPhone 17は十分な性能を持っている。
一方、最高画質・高フレームレートで何時間も遊び、発熱後も一定の性能を求める人は、設定の調整や冷却対策を前提に考えたほうがよい。
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