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ここひえを使っていると、「フィルターを凍らせれば、もっと冷たい風が出るのではないか」と考える人もいるだろう。
実際、ここひえR8の公式FAQと取扱説明書では、水で湿らせたフィルターをビニール袋に入れて冷凍する方法が紹介されている。公式には、フィルターを凍らせることで、より涼しい風が出ると説明されている。
そこで今回は、ここひえR8のフィルターを実際に凍らせ、TM-902CデジタルK型温度計を使って吹出口0cmの温度を測定した。
測定結果は19.8℃だった。
以前、通常のフィルターで測定した吹出口0cmの平均温度は19.7℃。両者の差はわずか0.1℃で、今回の実験では凍結フィルターによる明確な冷却効果の向上を確認できなかった。
ただし、19.8℃という温度自体が高いわけではない。
今回分かったのは「フィルターを凍らせても冷風が出なかった」ということではなく、通常の濡れたフィルターと比べて、風が明確に冷たくなる結果にはならなかったということだ。
- ここひえの凍結フィルター実験の結論
- 動画に残した凍結フィルターの状態
- 今回の実験条件
- 通常フィルターとの温度比較
- 「フィルターを凍らせても冷えない」という意味ではない
- 公式では「フィルターを凍らせるとより涼しい風」と説明
- フィルターを凍らせても温度が変わらなかった理由
- ここひえのフィルターを凍らせる方法
- 氷水を入れるのとフィルターを凍らせるのは別
- フィルターを凍らせる価値はあるのか
- ここひえは本体から離れると冷却効果が小さくなる
- 凍結フィルターを使うときの注意点
- ここひえの凍結フィルターが向いている人
- 次回は時間ごとの温度変化を測る必要がある
- ここひえの凍結フィルターについてよくある質問
- 結論:フィルターを凍らせても、今回の実測では通常時とほぼ同じだった
ここひえの凍結フィルター実験の結論
今回の測定結果を先にまとめると、以下のとおりだ。
| 比較項目 | 吹出口0cmの温度 |
|---|---|
| 通常フィルターの平均 | 19.7℃ |
| 凍結フィルター | 19.8℃ |
| 両者の差 | 0.1℃ |
凍結フィルターのほうが、通常時の平均より0.1℃高い結果となった。
しかし、0.1℃という小さな差から「凍らせると逆に温度が上がる」と判断することはできない。
室温、湿度、風量、熱電対を置いた位置、運転開始から測定までの時間などがわずかに違うだけでも、測定値は変わる可能性がある。
そのため、今回の結論は次のようになる。
ここひえR8のフィルターを凍らせて吹出口0cmを測定したところ19.8℃だったが、通常フィルターの平均19.7℃とほぼ同じで、明確な温度低下は確認できなかった。
動画に残した凍結フィルターの状態
今回の実験では、ここひえR8のフィルターを凍らせた状態と、温度を測定する様子を動画で撮影した。
動画では、側面のフィルターカバーを外した状態のここひえR8を確認できる。
グレーの防カビ抗菌フィルターの表面には白い霜や氷が付着しており、単に冷蔵庫で冷やしただけではなく、フィルター内の水分が実際に凍結していることが分かる。
その後、ここひえR8を運転し、吹出口の直前にK型熱電対を設置した。
測定にはTM-902CデジタルK型温度計を使用している。
動画にはフィルターの凍結状態と温度測定の工程が記録されているが、温度計の液晶はカメラに対して斜めを向いており、映像上では数字を読み取りにくい。
そのため、19.8℃は撮影時に筆者が温度計で確認して記録した測定値として掲載している。
今回の実験条件
凍結フィルターの測定条件は以下のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 使用製品 | ここひえR8 |
| 検証日 | 2026年8月1日 |
| フィルター | 水分を含ませて凍らせた防カビ抗菌フィルター |
| 測定器 | TM-902CデジタルK型温度計 |
| センサー | K型熱電対 |
| 測定距離 | 吹出口から0cm |
| 測定結果 | 19.8℃ |
| 測定回数 | 1回 |
| 記録方法 | 動画撮影と測定時の数値記録 |
今回、凍結フィルターの測定時には室温、湿度、風量設定、運転開始から測定までの時間を記録していない。
そのため、通常フィルターと完全に同じ条件で比較した試験ではない。
特にここひえは、水が蒸発するときの気化熱を利用する冷風扇なので、室内の温度や湿度によって冷却効果が変わる。公式の取扱説明書にも、周囲の温度や湿度によって、吹出口から出る風の涼しさに差が生じると記載されている。
今回の19.8℃は、あくまで筆者の使用環境における1回の測定結果として見てほしい。
通常フィルターとの温度比較
以前行った通常フィルターの実験では、室温24.1℃の部屋で、吹出口から0cmと30cmの温度を測定した。
温度計を設置してから約3分待ち、数値が安定したことを確認したうえで記録している。
通常フィルターの測定結果は以下のとおり。
| 風量 | 0cmの温度 | 室温との差 | 30cmの温度 | 室温との差 |
|---|---|---|---|---|
| 弱 | 18.8℃ | −5.3℃ | 22.5℃ | −1.6℃ |
| 中 | 21.0℃ | −3.1℃ | 22.9℃ | −1.2℃ |
| 強 | 19.4℃ | −4.7℃ | 22.4℃ | −1.7℃ |
| ターボ | 19.6℃ | −4.5℃ | 22.3℃ | −1.8℃ |
| 平均 | 19.7℃ | −4.4℃ | 22.5℃ | −1.6℃ |
凍結フィルターの19.8℃を加えると、次のようになる。
| フィルターと風量 | 吹出口0cm |
|---|---|
| 通常・弱 | 18.8℃ |
| 通常・中 | 21.0℃ |
| 通常・強 | 19.4℃ |
| 通常・ターボ | 19.6℃ |
| 通常フィルター平均 | 19.7℃ |
| 凍結フィルター | 19.8℃ |
凍結フィルターの19.8℃は、通常フィルターで測定した18.8~21.0℃の範囲内に収まっている。
また、通常フィルターの平均19.7℃との差は0.1℃しかない。
この結果を見る限り、フィルターを凍らせたことによる明確な温度低下は確認できなかった。
「フィルターを凍らせても冷えない」という意味ではない
今回の結果を見て、「凍結フィルターは冷えない」と考えるのは正確ではない。
測定された風の温度は19.8℃だった。一般的な室温より低い風が出ており、ここひえ自体の冷却効果がなくなったわけではない。
重要なのは、次の違いだ。
誤った解釈:
フィルターを凍らせても冷風が出ない
今回確認できたこと:
フィルターを凍らせても、通常フィルターより明確に冷たくならなかった
ここひえは、通常の濡れたフィルターでも気化熱によって冷たい風を作る。
今回の通常測定でも、室温24.1℃に対して吹出口0cmの平均は19.7℃だった。フィルターを凍らせなくても、吹出口の直前では平均4.4℃低い風が出ていたことになる。
凍結フィルターを使用した結果も19.8℃だったため、冷却機能は働いているが、凍結による上乗せ効果は数値に表れなかったと考えるのが適切だ。
公式では「フィルターを凍らせるとより涼しい風」と説明
ショップジャパンの公式FAQでは、より涼しく感じられる使用方法として、フィルターを凍らせる方法が紹介されている。
公式の手順は、フィルターを水で湿らせ、ビニール袋へ入れて冷凍庫で凍らせるというものだ。取扱説明書では、冷凍時間の目安は約12時間とされている。
取扱説明書には「フィルターを凍らせて、すぐに涼しさを体感」とも記載されている。
一方、今回の実測では19.8℃となり、通常フィルターの平均19.7℃とほとんど変わらなかった。
これは必ずしも、公式説明が誤っていることを意味しない。
公式の「より涼しい風」が、運転開始直後の短時間を指している可能性もある。また、数値として何℃下がるのか、効果が何分続くのかまでは公式FAQに示されていない。
今回の実験では運転開始から測定までの時間を記録していないため、最初の数十秒だけ通常より冷たかった可能性までは否定できない。
現時点で言えるのは、今回測定した時点では、公式に紹介されている凍結方法による明確な温度差を再現できなかったということだ。
フィルターを凍らせても温度が変わらなかった理由
今回の結果だけで原因を断定することはできないが、いくつか考えられる理由がある。
通常フィルターでも十分に温度が下がっていた
通常フィルターの0cm平均は19.7℃だった。
室温24.1℃から平均4.4℃低下しており、凍らせていない状態でも、吹出口の直前では十分に冷たい風が出ていた。
通常の気化冷却による温度低下がすでに発生していたため、フィルターを凍らせても、それ以上の差が現れにくかった可能性がある。
送風によってフィルターの氷が早く溶けた可能性がある
ここひえを運転すると、室内の空気が凍結フィルターを継続的に通過する。
フィルター表面に付着した霜や氷は、室温の空気と送風によって徐々に溶ける。
運転開始直後には冷たくても、測定する頃には通常の濡れたフィルターに近い状態へ戻っていた可能性がある。
運転開始から測定までの時間を記録していなかった
凍結フィルターの効果を検証する場合、最低温度だけでなく時間変化を測る必要がある。
例えば、次のように継続測定すれば、凍結効果の持続時間が分かる。
| 経過時間 | 通常フィルター | 凍結フィルター |
|---|---|---|
| 運転開始直後 | ||
| 30秒後 | ||
| 1分後 | ||
| 3分後 | ||
| 5分後 | ||
| 10分後 | ||
| 20分後 | ||
| 30分後 |
今回の19.8℃は1つの時点だけを記録した数値であり、最低温度や持続時間を示すものではない。
室温と湿度が通常測定時と異なっていた可能性がある
通常フィルターの測定時には、室温24.1℃を記録している。
一方、凍結フィルターの測定時には室温と湿度を記録していない。
ここひえの冷却効果は温度と湿度によって変化するため、通常時との正確な比較には、室温と湿度をそろえる必要がある。
熱電対の位置がわずかに違った可能性がある
ここひえの吹出口には複数のルーバーがあり、すべての場所から同じ温度、同じ風速の空気が出ているとは限らない。
熱電対を置く位置が数cmずれたり、ルーバーへ接触したりすると、数値が変化する可能性がある。
次回はセンサーをスタンドへ固定し、ルーバーには接触させず、毎回同じ位置で測定する必要がある。
ここひえのフィルターを凍らせる方法
ここひえR8の公式取扱説明書に沿って凍らせる場合は、次の手順となる。
1.電源を切る
フィルターを取り外す前に、ここひえR8の運転を停止する。
USB電源アダプターとケーブルも外しておく。
2.フィルターカバーを外す
本体正面から見て右側にあるフィルターカバーを取り外す。
公式FAQでは、本体を片手で押さえ、カバーのボタンを押しながら手前へ引く手順が案内されている。
3.防カビ抗菌フィルターを取り出す
フィルターを上方向へ持ち上げ、手前へ引き出す。
フィルターや内部のトレイに水が残っている場合があるため、タオルなどを敷いて作業したほうがよい。
4.フィルターを水道水で湿らせる
フィルター全体へ水道水を含ませる。
ここひえR8の取扱説明書では、水道水を使用するよう指定されている。浄水器の水、ミネラルウォーター、井戸水、アロマオイルを入れた水などは使用しないよう注意されている。
5.ビニール袋に入れる
濡らしたフィルターをビニール袋へ入れる。
袋に入れることで、冷凍庫内の棚や食品を水で濡らすのを防げる。
6.冷凍庫で約12時間凍らせる
公式取扱説明書では、冷凍時間の目安を約12時間としている。
冷凍庫の環境によって、冷え方や凍結時間が異なる場合がある。
7.本体へ戻して運転する
凍結したフィルターを正しい向きで本体へ戻し、フィルターカバーを閉じる。
大きな氷の塊ができて本体へ収まらない場合は、無理に押し込まないほうがよい。
氷水を入れるのとフィルターを凍らせるのは別
「ここひえに氷を使う」と聞くと、給水タンクへ氷を入れる方法を想像する人もいるだろう。
しかし、今回行ったのはタンクへ氷を入れる方法ではなく、水で湿らせたフィルター自体を凍らせる方法だ。
ショップジャパンの公式FAQでは、タンクへ冷やした水道水や氷水を入れても、冷却効果に大きな違いはないと説明されている。
ここひえR8は水の温度そのものではなく、水が蒸発するときに周囲の熱を奪う気化熱を利用しているため、氷水を入れても涼しさは大きく向上しないという説明だ。
つまり、次の2つは分けて考える必要がある。
| 方法 | 公式の説明 |
|---|---|
| フィルターを凍らせる | より涼しい風が出る |
| タンクへ氷水を入れる | 冷却効果に大きな違いはない |
今回試したのは、公式が「より涼しい風」と説明している凍結フィルターだ。
それでも実測値は通常時とほぼ同じだったことから、フィルターを凍らせても、使用環境によっては温度差がほとんど出ない可能性がある。
フィルターを凍らせる価値はあるのか
今回の実測結果だけで判断すると、温度を大幅に下げる目的で毎回フィルターを凍らせる価値は高くないと感じた。
フィルターを凍らせるには、次の作業が必要になる。
- 本体からフィルターを外す
- 水で湿らせる
- ビニール袋へ入れる
- 約12時間冷凍する
- 本体へ再び装着する
これだけの準備をしても、今回測定した温度は19.8℃だった。
通常フィルターの平均19.7℃との差は0.1℃であり、温度の明確な改善は確認できていない。
フィルターに触れた際の冷たさや、運転開始直後の体感は変わる可能性がある。しかし、少なくとも今回の吹出口0cmの測定では、凍結作業に見合う差は得られなかった。
私は今回の結果だけで考えるなら、毎回フィルターを凍らせるよりも、通常のフィルターを十分に濡らし、本体を自分の近くへ置くほうが手軽だと感じた。
ここひえは本体から離れると冷却効果が小さくなる
今回の凍結フィルターは、冷却効果が最も表れやすい吹出口0cmで測定した。
通常フィルターの実験では、0cmの平均が19.7℃だったのに対し、30cm先では平均22.5℃まで上昇した。
室温24.1℃との差は、0cmで平均4.4℃、30cmでは平均1.6℃だった。
ここひえR8の取扱説明書でも、吹出口から30~50cm以内を目安に使用するよう案内されている。ショップジャパンの公式FAQも、ここひえは部屋全体を冷やす製品ではなく、50cm程度までの距離で使用するパーソナルクーラーだと説明している。
フィルターを凍らせても、この基本的な用途は変わらない。
部屋全体を冷やすのではなく、デスクやベッドサイドへ置き、顔や首、上半身へ近距離から風を当てる製品である。
凍結フィルターを使うときの注意点
本体を傾けない
ここひえR8は、フィルター下のトレイに水が残る構造になっている。
給水後や使用後に本体を傾けたり、急に動かしたりすると、水が漏れる可能性がある。移動するときは電源を切り、本体を水平に保つ必要がある。
フィルターが変形している場合は無理に入れない
水分が多すぎる状態で凍らせると、フィルターの周囲に大きな氷ができる可能性がある。
フィルターが本体へ収まらない場合は、無理に押し込まず、氷が少し溶けるまで待ったほうがよい。
使用後はフィルターを乾燥させる
濡れたフィルターを長期間放置すると、臭いやカビの原因になる可能性がある。
公式サポートでは、2日以上使用しない場合はフィルターを完全に乾燥させてから保管するよう案内されている。
部屋全体の冷房として使わない
凍結フィルターを装着しても、ここひえがエアコンになるわけではない。
冷風が当たる範囲を局所的に涼しくする製品なので、広い部屋の室温を下げる用途には向いていない。
ここひえの凍結フィルターが向いている人
凍結フィルターは、次のような人なら試す価値がある。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 公式の裏ワザを一度試したい | 大幅な温度低下を期待している |
| 運転開始直後の涼しさを重視する | 毎回フィルターを外すのが面倒 |
| 事前に冷凍する時間を確保できる | すぐに使用したい |
| 30~50cm以内から使える | 部屋全体を冷やしたい |
| デスクやベッドサイドで使う | エアコンの代わりを探している |
今回の測定結果では、通常フィルターより冷たくなる明確な効果は確認できなかった。
そのため、フィルターを凍らせる方法は必須の使い方ではなく、時間と手間をかけても一度試してみたい人向けの方法と考えたほうがよい。
次回は時間ごとの温度変化を測る必要がある
今回の実験で不足していたのは、時間経過の記録だ。
凍結フィルターの効果を正確に調べるなら、次の条件で通常フィルターと比較する必要がある。
| 測定項目 | 次回の条件 |
|---|---|
| 室温 | 同じ温度にそろえる |
| 湿度 | 同じ湿度にそろえる |
| 風量 | 強など1つの設定に固定 |
| 測定距離 | 0cm・30cm・50cm |
| センサー位置 | スタンドで固定 |
| 測定時間 | 0秒・30秒・1分・3分・5分・10分・20分・30分 |
| 測定回数 | 各条件3回 |
| 比較対象 | 通常フィルター・凍結フィルター |
| 記録方法 | 温度計の液晶を正面から動画撮影 |
この方法なら、次の点を確認できる。
・凍結直後の最低温度
・通常フィルターとの差
・凍結効果が続く時間
・30cmや50cm先でも差が残るか
・何分後に通常フィルターと同じ温度になるか
今回の19.8℃という結果だけでは、運転開始直後に一時的な冷却効果があったかどうかまでは判断できない。
ここひえの凍結フィルターについてよくある質問
ここひえのフィルターは凍らせても大丈夫ですか?
ここひえR8の公式FAQと取扱説明書で紹介されている使用方法である。
フィルターを水で湿らせ、ビニール袋へ入れて冷凍庫で凍らせる。
フィルターは何時間凍らせますか?
ここひえR8の取扱説明書では、約12時間が目安とされている。
冷凍庫の環境によって、冷え方や凍結時間が異なる場合がある。
凍結フィルターは何℃になりましたか?
今回、ここひえR8の吹出口0cmで測定した結果は19.8℃だった。
通常フィルターの0cm平均は19.7℃だったため、差は0.1℃だった。
フィルターを凍らせると通常より冷えますか?
今回の実験では、通常より明確に冷える結果にはならなかった。
凍結フィルターは19.8℃、通常フィルターの平均は19.7℃だった。
ただし、凍結測定時の室温、湿度、風量、経過時間を記録していないため、すべての環境で効果がないと断定することはできない。
0.1℃高かったなら、凍らせると逆効果ですか?
0.1℃の差だけで、逆効果とは判断できない。
センサー位置や室温、湿度などの違いでも生じ得る小さな差なので、実質的には通常時と同程度だったと考えるのが妥当だ。
タンクへ氷を入れると冷えますか?
ショップジャパンの公式FAQでは、冷やした水道水や氷水を使用しても、冷却効果に大きな違いはないと説明されている。
公式に紹介されている冷却方法は、タンクへ大量の氷を入れることではなく、濡らしたフィルターを凍らせる方法である。
凍結フィルターで部屋全体を冷やせますか?
部屋全体を冷やすことはできない。
ここひえは50cm程度までの距離で一人に風を届けるパーソナルクーラーであり、エアコンのように室内の熱を屋外へ排出する製品ではない。
フィルターを凍らせる意味はありませんか?
今回の1回の測定だけで、意味がないとは断定できない。
運転開始直後だけ体感が変わる可能性や、室温が高く湿度が低い環境では違いが出る可能性がある。
ただし、今回の吹出口0cmの測定では、通常フィルターより温度が下がる結果は確認できなかった。
結論:フィルターを凍らせても、今回の実測では通常時とほぼ同じだった
ここひえR8のフィルターを実際に凍らせ、TM-902CデジタルK型温度計を使って吹出口0cmの温度を測定した。
結果は19.8℃だった。
以前測定した通常フィルターの0cm平均は19.7℃なので、両者の差はわずか0.1℃。凍結フィルターの測定値は、通常時に記録した18.8~21.0℃の範囲内だった。
動画ではフィルター表面へ白い霜が付着しており、フィルター自体が凍っていたことは確認できた。
それでも温度がほぼ変わらなかったことから、フィルターを凍らせれば必ず大幅に冷えるわけではないことが分かった。
ただし、今回の凍結実験は1回測定であり、室温、湿度、風量、運転開始からの時間を記録していない。
そのため、「凍結フィルターには一切効果がない」とまでは断定できない。運転開始直後の短時間だけ冷たくなっていた可能性も残っている。
現時点での結論は、次のとおりだ。
ここひえR8のフィルターを凍らせて0cmで測定したところ19.8℃だったが、通常フィルターの平均19.7℃との差は0.1℃で、明確な冷却効果の向上は確認できなかった。
毎回フィルターを取り外して約12時間凍らせる手間を考えると、温度低下だけを目的に凍結フィルターを使うメリットは、今回の実験では確認できなかった。
通常のフィルターを十分に濡らし、ここひえR8を顔や首から30~50cm以内へ置くほうが、手軽で現実的な使い方だと感じた。

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