心電図モニターを見て「波形はあるのに、脈が触れない」。この瞬間に頭をよぎるのがPEA(pulseless electrical activity)です。結論から言うと、PEAは“波形”より“患者”が優先。脈がなければ心停止として動きます。理由は単純で、電気的な活動が残っていても、心臓が血液を送り出せていないことがあるから。補足すると、波形が整っているほど油断しやすく、最初の10秒がズレると、その後の蘇生が全部遅れます。
PEAでまずやること:迷ったら脈なし扱い
PEAはショック(除細動)に期待する場面ではありません。断定してしまうと、やることは「質の高い胸骨圧迫」と「原因を潰す」の二本柱。理由は、PEAは原因が取れれば戻る余地がある一方、放置すると不可逆に寄っていくからです。補足として、圧迫は“強く速く、途切れなく”が基本。交代のタイミングや圧迫の深さがブレるだけで、波形の見え方まで紛らわしくなります。
現場で「脈、ある?ない?」が揉めがちなときは、頸動脈を短時間で確認して、それでも曖昧なら脈なしで進めたほうが安全です。末梢は冷たくなるし、環境音も多い。そこで迷って数十秒溶けるのが一番もったいない。
“モニターの波形”に騙されないコツ
心電図モニターは便利ですが、圧迫中のアーチファクトや電極の浮きでそれっぽい波形が出ます。断定できるのは「脈」と「循環のサイン」。理由は、モニターは“電気”を見ているだけで“拍出”は保証しないから。補足として、ETCO₂(呼気終末二酸化炭素)や胸郭の動き、皮膚色の変化が手がかりになります。
ここで、蘇生訓練の段階から「波形を眺める癖」を減らしておくと本番が楽です。たとえば、CPRの型を体に入れるなら、CPRのフィードバックが付いた訓練用マネキンで反復するのが早い。私は訓練で圧迫の深さが浅くなりがちな癖に気づけてから、実際の現場でも“圧迫の質”に意識が戻るようになりました。具体的にはPrestan プロフェッショナル 大人用 CPRトレーニングマネキン(CPRモニター付き)(https://www.amazon.co.jp/s?k=Prestan+%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB+%E5%A4%A7%E4%BA%BA%E7%94%A8+CPR%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%AD%E3%83%B3+%28CPR%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%BC%E4%BB%98%E3%81%8D%29&tag=opason-22)みたいな“圧迫が可視化される系”が相性いいです。
初動の流れ:手が止まらない順番にする
PEAっぽいときの初動は、手順を固定すると強いです。断定すると、①応援要請→②脈・呼吸を短時間で→③胸骨圧迫開始→④バッグ換気と酸素→⑤モニター/除細動器装着→⑥ルート確保、が基本線。理由は、これで「止まるポイント」を減らせるから。補足として、除細動器は“ショックのため”というより“リズム確認とチームの軸”として早めに入れる意味が大きいです。
換気は、道具が揃っていても意外と崩れます。マスクシールが甘いと、胸が上がらないのに“やってる気”になりがち。バッグバルブマスクはサイズや手技で差が出るので、普段の備えとしてBVM 大人用 バッグバルブマスク(https://www.amazon.co.jp/s?k=BVM+%E5%A4%A7%E4%BA%BA%E7%94%A8+%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AF&tag=opason-22)みたいな標準的な構成を触っておくと安心感が違います。
原因検索は5H5Tで“当てにいく”
PEAは原因が主役です。断定して言うと、5H5Tを口に出しながら「今この患者で一番それっぽいのは何か」を決め打ちして介入します。理由は、広く薄く探すと時間が溶けるから。補足として、院内で多いのは低酸素と低容量、次に電解質や血栓系が絡む印象です。
- 低酸素:気道閉塞、換気不良、挿管トラブル
- 低容量:出血、脱水、敗血症
- アシドーシス:呼吸不全、長時間蘇生
- 電解質(K異常など):透析、薬剤
- 低体温:環境、溺水、長時間低灌流
- 緊張性気胸:片肺換気、外傷、CV挿入後
- 心タンポナーデ:外傷、心嚢液貯留
- 毒物/薬物:鎮静薬、循環抑制
- 肺血栓:急な低酸素、右心負荷
- 冠血栓:急性冠症候群の延長線
ここで“見逃しやすいのに戻せる”代表が、換気不良と緊張性気胸。胸の上がり方、左右差、気管偏位のサインを拾うだけでも一歩前に進みます。
観察の道具:現場は「測れるもの」が強い
PEAの判断は、触診だけだと揺れます。断定はできないけど、測定値があるとチームの意思決定が速くなる。理由は、言い争いが減って手が動くから。補足として、パルスオキシメータは心停止中だと当てにならない場面もある一方、初期の低酸素の拾い上げや蘇生後の管理には効きます。クリップタイプのプローブなら取り回しが良く、パルスオキシメータ クリッププローブ(https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%BF+%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%96&tag=opason-22)みたいな検索から合うものを選ぶ人が多いです。
ETCO₂を見られる環境なら、呼気CO₂の情報はかなり頼れます。完全に万能ではないですが、圧迫の質やROSCの兆候の“気配”が数字に出ることがある。現場でCO₂測定が手薄なら、まずはポータブル CO2 モニター NDIR(https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AB+CO2+%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%BC+NDIR&tag=opason-22)みたいなキーワードで“どんな製品があるか”を掴むところからで十分です。
ついでに、患者説明や自己管理の文脈で心電図を簡易に記録したい場面も増えました。PEAそのものを家庭用で扱う話ではないけれど、「動悸の記録が欲しい」「受診までに波形を残したい」みたいな相談があるならオムロン HCG-8060T 携帯型心電計(https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%82%AA%E3%83%A0%E3%83%AD%E3%83%B3+HCG-8060T+%E6%90%BA%E5%B8%AF%E5%9E%8B%E5%BF%83%E9%9B%BB%E8%A8%88&tag=opason-22)あたりの検索が入口になります。
トレーニングの話:PEAは“手順の暗記”で強くなる
PEAは知識勝負に見えて、実際は手順の勝負です。断定するなら、当直で強い人ほど「声に出す」「役割を振る」「2分ごとに区切る」が徹底している。理由は、脳がパニックになる前に“型”が動くから。補足として、AEDのトレーニングユニットでリズム確認の流れだけ反復するのも効きます。院内の機種と同系統に寄せるなら日本光電工業 AEDトレーニングユニット TRN-3100(https://www.amazon.co.jp/s?k=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%85%89%E9%9B%BB%E5%B7%A5%E6%A5%AD+AED%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%83%83%E3%83%88+TRN-3100&tag=opason-22)みたいな検索で、環境に合う選択肢を探せます。
まとめ:波形があっても脈がなければ、心停止として動く
PEAはモニターの見た目に引っ張られやすいのが厄介です。結論は、脈がないならCPRを開始して、5H5Tで原因を当てにいく。理由は、PEAは“原因修正が効く心停止”が混ざっているから。補足として、最初の10秒で「脈を取り、迷ったら圧迫に倒す」だけでも、現場は一段落ち着きます。


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