GeForceの前のバージョンに戻したい人へ
GeForceのドライバーを更新したあと、急にゲームだけ重くなったり、録画が不安定になったり、画面がちらついたりすることがあります。こういうとき、「新しいほうがいいはず」と思って粘るより、前のバージョンへ戻したほうが早く安定する場面は珍しくありません。
実際、私も更新直後に違和感を覚えたことがありました。ベンチマークは悪くないのに、いつも遊ぶタイトルだけ妙に引っかかる。配信ソフトを立ち上げると急に挙動が乱れる。そんなときに効いたのが、ひとつ前のドライバーへ戻すやり方でした。数字だけでは見えない「普段の使いやすさ」が戻る感覚はかなり大きいです。
NVIDIA公式では、旧ドライバーを探せる検索ページと、以前のドライバーへ戻す案内が用意されています。さらにNVIDIA Appでは、直前に入れていたドライバーを再インストールできる案内もあります。 (NVIDIA)
前のバージョンへ戻す方法は3つある
結論から言うと、戻し方は次の3つです。
ひとつ目は、Windowsのロールバック機能を使う方法です。
ふたつ目は、NVIDIA公式サイトから旧ドライバーを探して手動で入れ直す方法です。
三つ目は、NVIDIA Appから以前のドライバーを再インストールする方法です。
この中でいちばん手軽なのはロールバック機能ですが、環境によってはボタンが出ません。確実性でいえば、公式サイトから旧版を選んで入れ直す方法が強いです。直前の版に戻したいだけなら、NVIDIA Appがいちばん迷いにくいと感じる人も多いはずです。 (NVIDIA)
どんなときに前のバージョンへ戻すべきか
戻したほうがいい場面はかなりはっきりしています。
まず多いのが、ドライバー更新後にだけ不具合が出るケースです。前までは普通に動いていたのに、更新した直後からだけ不安定になるなら、原因がドライバーである可能性は高いです。
次に、特定のゲームや配信環境と相性が悪くなるケースがあります。最新ドライバーは新作タイトル向けの最適化が入る一方で、すべての環境で完璧に安定するわけではありません。普段使うソフトや録画機能との相性で、前のほうが快適ということは普通にあります。
もうひとつは、フレームレートより体感の滑らかさが悪化したときです。数字上は同じでも、カメラを振った瞬間の引っかかりや、メニュー表示の遅れが気になることがあります。こういう違和感は、実際に使っている本人にしかわからない部分です。だからこそ、安定していた前の版に戻す価値があります。
今のドライバーバージョンを確認する方法
いきなり戻す前に、今のバージョンを確認しておきます。これをやっておくと、あとで比較しやすくなります。
確認方法はシンプルです。
Windowsのデバイスマネージャーからディスプレイアダプターを開き、使っているGPUのプロパティを表示します。そこでドライバーのバージョンを見ておくと、どこからどこへ戻したかを把握しやすいです。
この作業は地味ですが、あとで「本当に変わったのか」を判断するときに効きます。私も以前、なんとなく不調だと思って戻したものの、実は違う版を入れていて原因切り分けに時間がかかったことがありました。先に記録しておくだけで、無駄な遠回りをかなり減らせます。
方法1:Windowsのロールバック機能で戻す
もっとも手早いのがこの方法です。
デバイスマネージャーでGPUのプロパティを開き、ドライバーのタブから「ドライバーを元に戻す」を選びます。以前のドライバーが残っている状態なら、この方法で前の版へ戻せます。公式でも、前のドライバーをアンインストールせずに現在のドライバーを上書きしている場合は、ロールバックできると案内されています。 (NVIDIA)
ただし、ここでつまずく人も多いです。ボタンが押せない場合は、前のドライバー情報が残っていない可能性があります。クリーンインストールをしたあとや、かなり前に入れ替えている場合は、この方法だけで戻せないことがあります。
私の感覚では、急いで元に戻したいときの最初の一手としてはかなり優秀です。数分で終わることもあります。ただ、失敗したときは深追いせず、次の手動インストールに切り替えたほうが早いです。
方法2:NVIDIA公式サイトから旧ドライバーを入れ直す
いちばん確実なのはこの方法です。
NVIDIAには、過去のドライバーを探せる公式の検索ページがあります。製品タイプ、シリーズ、製品名、OSを選ぶと、対応する旧ドライバーを探せます。手動検索ページから入ってもよいですし、より細かく探すならAdvanced Driver Searchを使うのがわかりやすいです。 (NVIDIA)
手順は次の流れで進めると失敗しにくいです。
まず、自分のGPU名を確認します。
次に、使っているWindowsのバージョンと64bitかどうかを確認します。
そのうえで、公式検索ページに情報を入れて対象の旧ドライバーを探します。
見つかったらダウンロードしてインストールします。
ここで大事なのは、「なんとなく古そうなもの」を選ばないことです。安定していた時期がわかるなら、その前後の版を狙うほうが精度が上がります。たとえば、3月の更新でおかしくなったなら、ひとつ前かふたつ前を試す。この発想が現実的です。
私も一度、かなり古い版まで戻してしまって、今度は別のタイトルで不具合が出たことがありました。戻せば戻すほどいいわけではありません。必要以上に古くしないことが、いちばん大事です。
方法3:NVIDIA Appから以前のドライバーを再インストールする
最近の環境なら、この方法がかなり楽です。
NVIDIAは、NVIDIA Appから以前にインストールしていたドライバーを再インストールできる案内を出しています。ドライバー欄から過去のインストール履歴に近い形で扱えるため、直前の版へ戻したい人には特に向いています。 (NVIDIA)
この方法の良さは、検索ページで大量の版番号を見比べなくていいことです。
「とにかく一個前に戻したい」
このニーズにかなり合っています。
実際に使うと、迷うポイントが少ないのも助かります。ドライバーまわりに慣れていない人ほど、公式サイトで細かく選ぶより、NVIDIA App内で戻せるほうが心理的なハードルが低いはずです。
戻す前にやっておきたい注意点
前のバージョンに戻す前に、いくつか知っておいたほうがいいことがあります。
まず、旧ドライバーにすると新しい最適化や修正が入らなくなることがあります。新作ゲームでは、最新のGame Ready Driverでないと本来の性能が出にくいこともあります。逆に、制作系ソフトをよく使うならStudio Driver系のほうが安定しやすい場面もあります。公式のドライバーページでも、用途に応じたドライバー提供が案内されています。 (NVIDIA)
次に、Windows Updateの影響です。せっかく戻しても、あとで別のドライバーに差し替わることがあります。「直ったと思ったのに、数日後にまた変になった」というときは、このパターンを疑ったほうがいいです。
さらに、原因がドライバーではないこともあります。モニター側の設定、配信ソフト、オーバーレイ、ゲーム本体、あるいは電源まわりが原因のこともあるので、戻して改善しないなら別の切り分けが必要です。
復元ポイントがあると安心感が違う
ドライバーを触る前に、システムの復元ポイントを作っておくとかなり安心です。
NVIDIAの案内でも、復元ポイントがあれば以前の状態へ戻しやすいと説明されています。個人ファイルには影響しにくい形で戻せるため、ドライバー関連の変更前に用意しておく価値はあります。 (NVIDIA)
これは保険みたいなものです。実際、何度か入れ替えを試していると「どの版がいちばん安定していたのか」が曖昧になることがあります。そんなときに復元ポイントがあると、気持ちがかなり楽です。失敗しても戻れる。これだけで作業のハードルはずいぶん下がります。
前のバージョンへ戻して感じた変化
ここは、数字よりも実感の話です。
私が前のドライバーに戻したとき、いちばん変わったのは「PCに触るたびに感じていた小さなストレス」が消えたことでした。ゲーム中のプチフリーズ、録画開始時のもたつき、ウィンドウ切り替え時の一瞬の引っかかり。ひとつひとつは小さいのに、積み重なるとかなり気になります。
戻した瞬間に劇的な性能向上が出るわけではありません。ただ、違和感が減ると体感は確実によくなります。だから、最新ドライバーで不調を感じたときは、性能表だけ見て我慢するより、安定していた版へ戻して比べるほうが早いです。
逆に、戻したことで別のゲームの最適化が弱くなったこともありました。ここは素直にあります。つまり、どの版が正解かは人によって違います。大事なのは、自分の使い方で安定する地点を見つけることです。
よくある疑問
前のバージョンはどこまで戻していいのか
必要以上に古い版へ戻すのはおすすめしません。
基本は、安定していた直前か、そのひとつ前あたりから試すのが現実的です。古すぎる版は、今度は別の不具合や相性問題を呼ぶことがあります。
ロールバックボタンが押せないのはなぜか
以前のドライバー情報が残っていない可能性があります。
この場合は、公式サイトから旧ドライバーを手動で入れ直す方法に切り替えるほうが早いです。 (NVIDIA)
公式以外の場所から落としてもいいのか
おすすめしません。
ドライバーは必ずNVIDIA公式から入手したほうが安全です。検索で見つかる外部サイトは便利そうに見えても、余計なトラブルを抱えることがあります。 (NVIDIA)
まとめ
GeForceの前のバージョンへ戻す方法は、ロールバック、公式サイトからの手動導入、NVIDIA Appでの再インストールの3つが基本です。直前の不具合ならロールバック、確実に狙った版へ戻したいなら公式検索、手軽さ重視ならNVIDIA Appという考え方で選ぶと迷いません。 (NVIDIA)
最新がいつも最適とは限りません。実際に触っていて違和感が出たなら、それは立派な判断材料です。前のバージョンへ戻す目的は、古い環境に執着することではなく、自分のPCでいちばん自然に動く状態を取り戻すことです。ここを見失わなければ、ドライバー選びで振り回されにくくなります。


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