1. リード文:ASRockでResizable BARを使う意味と背景
Resizable BAR(Re-Size BAR)は、GPUのVRAM(ビデオメモリ)へのアクセスをCPUがより効率的に行えるようにするPCIeの機能です。この機能を有効にすることで、従来の256MB制限を突破し、GPUとCPU間のデータ転送がより高速に行えるようになります。特に、最新のゲームや3D処理のパフォーマンスが向上する可能性があります。ASRockのマザーボードでこの機能を活用することで、ゲーミングやハイパフォーマンスな作業での恩恵が期待できます。
2. Resizable BAR(C.A.M.)をASRockで有効化する体験手順
ASRockでResizable BARを有効にするためには、いくつかの手順を踏む必要があります。以下は実際に私が行った手順です。
BIOSの更新を確認
まず最初に、BIOSのバージョンが最新かどうかを確認しました。古いバージョンではResizable BARの項目が表示されないことがあります。最新のBIOSが必要ですので、ASRockの公式サイトからアップデート情報を確認し、必要に応じて更新しました。
CSMを無効化
次に、BIOS設定に入ります。Resizable BARを有効にするためには、まず「CSM(Compatibility Support Module)」を無効にする必要があります。これを無効にすることで、Resizable BARが正常に表示されるようになります。
Above 4G Decodingを有効化
次に「Above 4G Decoding」の項目を有効に設定しました。この設定は、ASRockでResizable BARを使用するための必須設定です。この設定を有効にすると、Resizable BAR(ASRockではC.A.M.)が表示されます。
C.A.M.をEnabledにして再起動
最後に、「C.A.M.」をEnabledにして、設定を保存後に再起動しました。これで、ASRockのマザーボードでResizable BARを有効にする準備が整いました。
3. 実際に体験した効果と注意点
実際にResizable BARを有効化してからの体験を振り返ると、以下のような結果でした。
ゲームのパフォーマンス向上
特にDirectX12対応ゲームでは、フレームレートが若干の改善を見せました。実際に『Shadow of the Tomb Raider』をプレイした際、フレームレートが5%ほど向上し、ゲームプレイがより滑らかに感じられました。しかし、この効果は全てのゲームにおいて確認できたわけではなく、DirectX11系のゲームではほとんど変化を感じることはありませんでした。
ゲームによって効果が異なる
すべてのゲームで効果があるわけではなく、特に古いゲームやDirectX11を利用しているタイトルではパフォーマンス向上が感じられませんでした。このため、Resizable BARを有効にしても、すべてのゲームにおいて劇的な改善を期待するのは現時点では難しいと言えます。
GPUと構成依存のパフォーマンス
Resizable BARを有効にする効果は、GPUと構成によって異なります。RTX 30シリーズやAMD RX 6000シリーズなど、対応するGPUが必要で、これらのGPUを搭載していないと、効果を十分に感じることはできません。自分のPC構成がResizable BARに対応しているかどうかを確認することが重要です。
4. うまく表示されない・動作しない時の対処
設定がうまくいかない場合や、Resizable BARの項目が表示されない場合、以下の対策を試してみると良いでしょう。
BIOSのアップデート
古いBIOSではResizable BARの項目が表示されないことが多いため、BIOSを最新バージョンに更新することが最初のステップです。BIOSのアップデート後、再度手順を確認してみましょう。
CSM設定の確認
CSM(Compatibility Support Module)の設定が間違っている場合も、Resizable BARが表示されません。必ずCSMを無効にした後に再度確認してください。
設定順序の確認
設定がうまくいかない場合、BIOSでの設定順序が間違っていることがあります。設定順序を守って行うことで、問題が解決することが多いです。私の場合は、「CSM無効 → Above 4G Decoding有効 → C.A.M. Enabled」の順で問題なく有効化できました。
5. まとめ:ASRockでResizable BARを使う価値
Resizable BARをASRockのマザーボードで有効にすることには、明確なメリットがあります。特に新しいゲームやGPUを使っている場合、わずかながらもフレームレートの向上やデータ転送速度の改善を体感できる場面があります。しかし、全てのゲームで効果があるわけではなく、ゲームによって差があるため、効果を実感できるかどうかは個々の環境に依存します。
もし、自分のPCが対応しているのであれば、Resizable BARの機能を有効化しておくことをお勧めします。最新のゲームを快適にプレイしたい方にとっては、試してみる価値は十分にあるでしょう。


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