動画アップスケールとは何か
低画質の動画を視聴するとき、もう少し鮮明に見えたらと感じることはありませんか。筆者は、YouTubeで360pや480pの動画を見ていた際、文字や細部の輪郭がぼやけるのが気になりました。そこで注目したのが、AMD RadeonのRadeon搭載PCで使える「Video Upscale」機能です。これは、動画再生時に解像度を補完して高画質化する技術で、Chromeなどのブラウザでも設定次第で効果を体感できます。
Radeonのアップスケール機能の概要
RadeonのVideo Upscaleは、低解像度の動画をより鮮明に表示できる機能です。公式のAdrenalinドライバで提供されており、設定を有効にすると輪郭や文字の見え方が改善される場合があります。筆者の体験では、Image Sharpeningと組み合わせることで、YouTubeの低解像度動画でも細かい文字が読みやすくなりました。また、Super Resolution(RSR)やImage Sharpeningはゲーム向けの機能ですが、動画再生時にもある程度効果を発揮します。
Chromeでアップスケールを有効にする手順
1. ドライバとAdrenalinを最新にする
最新のRadeon Software: Adrenalin Editionをインストールすることが必須です。筆者は24.2.1でテストしました。
2. Video Upscaleを有効化する
Adrenalinの「ゲーム→グラフィックス」からVideo Upscaleを有効にします。シャープネスのスライダーが出るため、筆者は50〜100%に設定しました。これで動画の輪郭や文字のはっきり度が体感できるようになります。
3. Windows側でビデオ処理を有効化する
「設定→アプリ→ビデオの再生」で「自動的にビデオを処理して拡張する」をオンにします。筆者はこの設定により、Chromeでの再生時にも多少の改善を感じました。
4. Chromeの対応状況
chrome://flagsでアップスケールに関する設定を変更する方法も紹介されていますが、最新のChromeでは該当のflagがなく、筆者も効果を確認できませんでした。そのため、Chrome単体で完全にVideo Upscaleを活かすのは現状難しい状況です。
実際に試した感想
筆者はYouTubeの低解像度動画でVideo Upscaleを体験しました。360pや480p動画で文字や輪郭が少し鮮明になり、見やすさが向上しました。ただし、AI的な超解像のような劇的な画質向上は期待できませんでした。また、Chromeでの効果は安定せず、体験によっては変化がほとんどない場合もありました。一方で、Microsoft EdgeではVideo UpscaleやEdge独自の動画スーパー解像技術の影響で、より効果を実感できました。
注意点
Video UpscaleはRadeonのドライバ機能ですが、Chrome側の対応が不十分なため、期待した通りに動作しない場合があります。設定を最新にしても、ブラウザや動画の種類によって効果が異なる点に注意が必要です。
まとめ
- RadeonのVideo Upscaleは、低解像度動画の輪郭や文字を少し鮮明にできる機能です。
- Chrome単体では効果が不安定な場合があり、Edgeや他の動画再生環境で試すとより体感しやすいです。
- 実際の体験では文字や輪郭が読みやすくなる改善がありましたが、劇的な解像度向上は期待できません。
筆者としては、低画質動画の視聴体験を少しでも向上させたい場合、RadeonのVideo Upscaleを有効化して試してみる価値は十分にあると感じました。


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