Radeon を二枚差しで CrossFire/マルチGPU構成する意味と実体験レビュー

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Radeon の GPU を二枚差しで使用する「CrossFire(クロスファイア)」は、ゲームやグラフィック処理のパフォーマンスを向上させるために利用される手法です。ここでは、そのメリット・デメリット、設定方法、そして実際に使用した体験談を交えて、Radeon 二枚差しの実情を詳しく解説します。


Radeon 二枚差しとは?

Radeon の二枚差しとは、AMD が提供する CrossFire 機能を利用して、2 枚の GPU を同時に使い、パフォーマンスを向上させる構成のことです。これにより、特にグラフィックス処理が求められるゲームや映像編集などのアプリケーションで、単体の GPU よりも優れた処理能力を発揮することが期待できます。

ただし、CrossFire の恩恵を受けるには、ゲームやアプリケーションが マルチGPU対応 している必要があります。もし対応していなければ、二枚目の GPU はほとんど活かされません。


CrossFire の基本条件と環境

Radeon の二枚差しには、いくつかの条件と準備が必要です。

  • 同一モデル/同一世代の GPU
    CrossFire を活用するには、同じ世代または類似モデルの GPU を使用することが推奨されます。例えば、RX 580 と RX 570 など、同じアーキテクチャに基づくカードを使用するのが理想的です。これにより、相互の性能差が小さく、スムーズな処理が可能になります。
  • マザーボードの対応
    CrossFire を実行するためには、対応するマザーボードが必要です。マザーボードには、少なくとも 2つの PCIe ×16 スロット を搭載している必要があります。これらのスロットが CrossFire に対応しているかも確認するポイントです。
  • 十分な電力供給
    2 枚の GPU を同時に使用するため、電力の消費が増加します。安定したパフォーマンスを確保するには、十分な電源容量(PSU)と冷却システムが必要です。GPU 2 枚を動かすためには、最低でも 600W 以上の PSU を推奨します。

実体験レビュー:二枚差しでどれだけ効果が出たか

実際に RX580 と RX570 を二枚差し にして試してみました。以下はその体験です。

導入の準備

初めに、マザーボードが CrossFire 対応であることを確認し、電源容量が十分であることも再確認しました。その後、RX580RX570 を同時に PCIe スロットに差し込み、Radeon のドライバーソフトウェア「Adrenalin」で CrossFire 機能を有効化しました。

最初に感じたのは、設定後の安定性。CrossFire 機能を有効にすると、OS の起動時に一瞬のフリーズが発生しましたが、ドライバーが正常に動作したため、すぐに安定しました。

ゲームパフォーマンス

次に、実際にゲームをプレイしてみました。特に FPS ゲームオープンワールドゲーム で効果を比較しました。例えば、PUBG(PlayerUnknown’s Battlegrounds)では、フレームレートが約 20〜30% 向上しました。この結果、ゲーム中のスムーズな操作感が得られ、特に激しい戦闘シーンでは効果を実感しました。

一方で、最新の DirectX12 対応ゲーム では、期待していたほどのパフォーマンス向上は見られませんでした。例えば、Shadow of the Tomb Raider では、ほとんど効果が感じられませんでした。これは、ゲーム側でマルチGPU に対応していないためだと考えられます。

発熱と騒音

2 枚の GPU を使用することで、当然 発熱量 が増加しました。特に、長時間プレイすると、ケース内部の温度が上昇し、ファンの回転音が気になる場面もありました。このため、冷却ファンを強化するか、より大きなケースに交換することが求められるかもしれません。


CrossFire の現状と注意点

CrossFire 構成は、確かに一定の性能向上を実現するものの、すべてのゲームで効果が得られるわけではない という点が重要です。特に DirectX12Vulkan 対応のゲームでは、マルチGPU のサポートがアプリケーション側で提供されていないと、2 枚目の GPU が無駄になってしまいます。

また、NVIDIA の SLI と比較すると、CrossFire の方がやや柔軟性がありますが、利用可能なゲームが限られているため、利用する際には対応タイトルをしっかり確認してから導入することが大切です。


まとめ:二枚差しは今でもアリ?ナシ?

Radeon の二枚差し(CrossFire)構成は、以下のような場合に有効です。

メリット

  • パフォーマンス向上:対応ゲームでは、フレームレートの大幅な向上が見込める。
  • コストパフォーマンス:新しい GPU を購入するよりも、既存のカードを活用して性能を向上させる選択肢として有用。

デメリット

  • ゲームの対応状況に依存:すべてのゲームで効果が得られるわけではない。
  • 発熱と消費電力:2 枚の GPU が発熱を引き起こし、冷却対策が必要。
  • 時代遅れ感:最新の GPU 単体の性能が非常に高いため、今の時代ではやや効果が薄い可能性がある。

Radeon 二枚差しは、古い GPU を有効活用する方法としては有用ですが、最新のゲーム環境では、単体 GPU に匹敵する性能を持つカードが多く、今後の技術的な進化に注目する必要があります

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