押し入れの奥で眠っている、色あせた家族写真や子供が描いた画用紙の絵。これらを「いつかデータ化しよう」と思いながら、数年が経過していませんか?スマホのカメラで撮ってみても、部屋の照明が反射したり、端が歪んだりと、納得のいく仕上がりにはなりません。
そんな悩みを解消するために導入したのが、Epson Perfection V19 II(国内型番:GT-S660)です。実際に数週間使い倒して見えてきた、カタログスペックだけでは分からない「生の声」を余すことなくお届けします。
電源コードがない解放感!デスクが散らからない魔法
Epson Perfection V19 IIを箱から出して最初に驚いたのは、電源アダプタが入っていないことです。このスキャナーはUSBバスパワー駆動。PCとUSBケーブル一本で繋ぐだけで、息を吹き返したように動き出します。
コンセントの空きを探してデスクの下を這いずり回る必要はありません。リビングのテーブルで作業したい時も、ノートPCとEpson Perfection V19 IIさえあれば、そこがすぐにデジタル化スタジオに早変わりします。この「身軽さ」は、ズボラな私にとって継続して作業するための最大の味方になりました。
「退色復元」で30年前の家族写真が鮮やかに蘇る
一番感動したのは、画質の補正能力です。30年以上前の、表面が少しベタついたような古いL版写真をEpson Perfection V19 IIでスキャンしてみました。
付属ソフトの「退色復元」にチェックを入れてスキャンボタンを押すと、画面に現れたのは、セピア色に沈んでいた空の青さや、祖母が着ていた着物の細かな模様。スマホの簡易スキャンアプリでは決して再現できない、フラットベッドスキャナーならではの「深み」があります。4800dpiという高解像度は伊達ではなく、拡大しても細部が潰れず、当時の空気感まで一緒に保存できる感覚です。
立て置きスキャンの恩恵と、使ってわかった「惜しい点」
Epson Perfection V19 IIの裏面には一体型のスタンドが内蔵されています。これが非常に優秀で、なんと本体を立てた状態でスキャンができるのです。
狭いデスクでも、キーボードの横に立てて置けば作業スペースを占領しません。スキャンが終わればそのまま本棚の隙間にスッと収納できる薄さも魅力です。
一方で、使っているうちに気づいたデメリットもあります。
- 大量スキャンには根気が必要: 1枚あたりのスキャン速度は数秒ですが、アルバム10冊分をやるとなると、1枚ずつ手でセットして蓋を閉める作業は正直肩が凝ります。
- 動作音の個性: 「ウィーン、ガガッ」というスキャン独特の音が鳴ります。深夜の静かな部屋だと少し気になるかもしれません。
上位モデルであるV39 IIとの違いも気になるところですが、実はスキャン自体の画質性能はほぼ同じ。ボタンの数や細かなソフトの違いを除けば、このEpson Perfection V19 IIのコスパは圧倒的と言えます。
失敗しないためのワンポイントアドバイス
これからEpson Perfection V19 IIを使う方に伝えたいコツは、とにかく「ガラス面を拭くこと」です。スキャナーにとってホコリは天敵。小さなチリひとつが、データ上では1本の長いノイズ線になってしまいます。
また、設定画面で「複数枚の自動切り出し」を有効にするのが時短のコツです。原稿台に3〜4枚の写真をバラバラに並べて一度にスキャンすれば、ソフトが勝手に個別の写真として保存してくれます。
まとめ:あなたの思い出に、もう一度光を
Epson Perfection V19 IIは、プロ仕様の超高速機ではありません。しかし、大切な一枚と向き合い、対話するようにデジタル化していくには最高のパートナーです。
スマホの中に眠らせておくには惜しい、あの日の記憶。Epson Perfection V19 IIを使って、鮮やかな色のまま未来へ残してみませんか?きっと、スキャンが終わるたびに「買ってよかった」と実感するはずです。


コメント