「え、もうなくなったの?」
EPSON プリンターから「インク残量が少なくなっています」という非情な通知が届くたび、私たちはあの小さなカートリッジの値段を思い出して溜息をつきます。特にエプソンの人気モデル対応インクカメ(KAM)シリーズを使っている方なら、一度は「通常サイズ」と「増量(L)サイズ」のどちらを買うべきか、レジの前やカート画面でフリーズした経験があるはずです。
今回は、仕事と趣味で年間数百枚の写真をプリントする筆者が、実際に両方のタイプを使い倒して分かった「カメ増量インク」の真実を、リアルな体験談とともにお伝えします。
ぶっちゃけ「カメ」の通常サイズは少なすぎる?
結論から言うと、標準サイズのKAM-6CLをセットして驚くのは、その「終わり」の早さです。
筆者が初めて標準パックを買ったとき、たまった旅行写真をL版で30枚ほどプリントし、数枚のA4書類を出しただけで、イエローとライトシアンのゲージが半分以下までストーンと落ちました。
「初期充填で減ったのかな?」とも思いましたが、2回目も同様。週に数回、数枚程度の印刷ならまだしも、まとめて何かを刷ろうとすると標準サイズでは心もとなすぎます。
一方、増量タイプのKAM-6CL-Lは、持った瞬間に「あ、重さが違うな」と分かります。公式データではカラーは約2.2倍の容量とされていますが、体感的な安心感はそれ以上です。
増量タイプを選んで分かった「コスパ以上」のメリット
多くの人が「1枚あたりのコスト」を計算しますが、実際に使ってみて痛感したのは**「時間の節約」と「精神衛生上のメリット」**です。
1. 「あと数枚」で止まるストレスからの解放
年賀状の宛名書きや、締め切り間際の資料作成。そんな「今すぐ終わらせたい」タイミングに限って、インクは切れるものです。増量タイプKAM-6CL-Lに変えてからは、インク切れを心配して予備を常に3セット抱え込むような強迫観念から解放されました。
2. ヘッドクリーニングによる「ドブ捨て」感が減る
インクジェットプリンターの宿命ですが、久々に使うとヘッドクリーニングでインクを消費します。標準サイズだと、このクリーニングだけで目に見えてゲージが減り、「まだ何も刷ってないのに!」と悲しくなります。増量版なら、メンテナンスで消費される分を差し引いても、メインの印刷に回せる「体力」がしっかり残っています。
デメリットは「初期投資の高さ」だけじゃない?
いいことずくめに見える増量インクですが、もちろん注意点もあります。
最大のネックは、やはりその価格。KAM-6CL-Lのセット価格は、ちょっとした安価なプリンター本体が買えてしまうほど。
また、あまりに印刷頻度が低い人の場合、増量タイプだと使い切るまでに時間がかかりすぎて、インクが酸化し、色味が微妙に変化したりノズルが詰まりやすくなったりするリスクもゼロではありません。
「1年以上、1セットを使い切る自信がない」という超ライトユーザーの方は、あえて鮮度を優先して標準サイズKAM-6CLをこまめに買う方が、プリンターの健康状態は保てるかもしれません。
賢い使い分けの処方箋
私の実体験から導き出した、後悔しない選び方は以下の通りです。
- 増量(L)を買うべき人:写真を月10枚以上プリントする、年賀状を出す、レポートを大量に刷る。迷わずKAM-6CL-L一択です。交換の手間という「見えないコスト」を大幅に削れます。
- 通常サイズでいい人:数ヶ月に一度しか電源を入れない。コンビニプリントの予備として置いておきたい。
- 裏ワザ的選択:文書印刷が多くて黒だけ先に切れるなら、KAM-BK-L(ブラック増量)だけを単品で買い足し、カラーは標準で回すというスタイルも賢い節約術です。
結論:カメ増量は「安心」への投資
正直、エプソンの純正インクは高いです。しかし、KAM-6CL-Lを使うことで得られる「途中で止まらない安心感」と「鮮やかな発色」は、互換インクや標準サイズでは得られない満足感があります。
もしあなたが今、どちらにしようか画面の前で迷っているなら、思い切って増量パックを選んでみてください。次にインク交換のメッセージが出るまでの「長さ」に、きっと「高いだけのことはあったな」と納得するはずです。
次回の印刷で、あなたのストレスが少しでも軽減されることを願っています。


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