「急いで資料を印刷したいのに、文字が二重にぶれて読めない…」「表の罫線がガタガタで使い物にならない」
EPSON プリンターを使っていると、こうした「印刷のズレ」に直面することがあります。何度もヘッドクリーニングを繰り返しても一向に直らず、インクだけが虚しく減っていく経験、私にもあります。
実は、印刷がずれる原因の多くは目詰まりではなく、プリントヘッドの「位置認識」のエラーです。この記事では、私が実際に試して効果があった手順を中心に、エプソン製プリンターのズレを解消する具体的な方法をまとめました。
1. 文字が二重・ボヤけるなら「プリントヘッドの位置調整」
最も多いトラブルが、文字が影のように二重に見えたり、全体的にピントが合っていないようにボヤけたりする症状です。これは、インクを噴射する「ヘッド」の往復タイミングが、コンマ数ミリ単位で狂っている証拠です。
体験から言える「ギャップ調整」のコツ
プリンターの設定メニューにある「プリントヘッドの位置調整(ギャップ調整)」を実行してください。
- ポイント: 調整パターンが印刷されますが、一番「縦スジが目立たない番号」を慎重に選んでください。「どれも同じに見える…」と適当に選んでしまうと、ズレが余計にひどくなります。
もし、操作パネルの小さな画面で見にくい場合は、PCのプリンタードライバー側から調整を行うのがおすすめです。
2. 罫線がガタガタなら「双方向印刷」をオフにする
Excelの表などを印刷した際、縦のラインが波打ったようになることがあります。これは、ヘッドが「行き」と「帰り」の両方でインクを出す「双方向印刷」の設定が原因です。
確実な回避策:スピードより質を取る
印刷設定の「基本設定」や「詳細設定」タブにある**「双方向印刷」のチェックを外して**みてください。
これにより、ヘッドが片側に動くときだけインクを出すようになります。印刷時間は約2倍かかりますが、機械的なタイミングのズレを物理的に無視できるため、驚くほど真っ直ぐな線が引けるようになります。
3. 【盲点】内部の「エンコーダーフィルム」を掃除する
「位置調整をしても、どうしても一部だけガクンとズレる」という場合、ハードウェア的な汚れが原因かもしれません。
プリンターのカバーを開けると、ヘッドが動くレールの背後に、細くて半透明なテープ状の部品(エンコーダーフィルム)が見えるはずです。ここに飛び散ったインクや埃が付着すると、プリンターが「今、ヘッドがどこにいるか」を正しく読み取れなくなります。
- 私の実体験: 綿棒に少しだけ精製水を含ませ、このフィルムを優しく拭いただけで、何をやっても直らなかった二重文字が嘘のように消えたことがあります。ただし、非常に繊細な部品なので、無理な力は禁物です。
4. 用紙が斜めにずれる・給紙ミスを防ぐには
印刷内容ではなく、用紙そのものが斜めに吸い込まれていく場合は、物理的なセッティングを見直しましょう。
- 用紙ガイドの密着: コピー用紙をセットする際、サイドのガイドが緩んでいませんか? 数ミリの隙間があるだけで、吸い込み時に紙が踊ってしまいます。
- 給紙ローラーの空転: 背面給紙タイプの場合、ローラーに紙粉がつくと滑りやすくなります。市販のプリンター クリーニングシートを通すか、固く絞った布でローラーを拭くと、給紙精度が劇的に改善します。
まとめ:それでも直らないときは?
まずは「ヘッドの位置調整」と「双方向印刷の解除」。この2つで8割のトラブルは解決します。
もし、これらを試しても改善せず、異音がしたり、互換インクに交換した直後から症状が悪化したりしている場合は、ヘッド自体の寿命や故障の可能性も考えられます。
修理費用が高額になる場合は、最新のエプソン エコタンク搭載モデルなどへの買い替えを検討するのも、長期的なコストパフォーマンス(タイパ)としては正解かもしれません。まずは落ち着いて、フィルムの汚れチェックから始めてみてください。


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