「子供が描いたデジタルイラストを、あえてアナログな質感の画用紙にプリントしたい」「結婚式のペーパーアイテムを手作りしたい」……そんな時、手元にあるエプソン プリンターが大活躍します。
しかし、いざ画用紙をセットして印刷ボタンを押すと「ガガガッ」という異音と共に紙が詰まったり、色がイメージより沈んでしまったりと、一筋縄ではいかないのが画用紙印刷の難しいところ。
今回は、私が実際にダイソーやセリアなどの100均画用紙から、本格的な水彩紙まで試行錯誤して辿り着いた、エプソン製プリンターで失敗しないための印刷術を徹底解説します。
実際にやってみた!100均の画用紙でも綺麗に刷れる?
結論から言うと、100均の画用紙でも十分素敵な仕上がりになります。ただし、普通紙と同じ感覚で印刷すると十中八九失敗します。
私が初めて挑戦した時は、欲張ってトレイに5枚ほど重ねてセットしてしまい、一気に巻き込まれて内部でクシャクシャになるという悲劇を経験しました。画用紙は普通紙よりも厚みがあり、表面の摩擦も強いため、プリンターにとっては非常に「重い」作業なのです。
また、仕上がりについても注意が必要です。画用紙はインクを吸い込みやすいため、乾燥した後は画面で見るよりも少し「色が薄く、落ち着いたトーン」になります。パキッとした鮮やかさを求めるなら、後述する設定の工夫が欠かせません。
失敗しないための「印刷設定」3つの鉄則
エプソンのプリンター(例えばColorio EP-886Aなど)を使う場合、プロパティ画面での設定が成功の8割を握っています。
1. 用紙種類は「マット紙」を選択
「普通紙」設定のままではインクの吐出量が最適化されず、色がぼやけてしまいます。画用紙の質感に最も近い**「エプソン マット紙」または「厚紙」**を選択してください。これだけで、黒が引き締まり、色の沈みを最小限に抑えられます。
2. 給紙は必ず「背面トレイ」か「手差し」で
前面のカセット給紙は、紙をプリンター内部で「Uの字」に急カーブさせて送る仕組みです。厚みのある画用紙はこのカーブを曲がりきれず、高確率で紙詰まりを起こします。直線的に紙を送れる背面給紙(背面給紙対応 エプソンプリンター)を利用するのが、物理的な故障を防ぐ最大のポイントです。
3. 印刷品質を「きれい」に上げる
画用紙の凸凹(シボ)の奥までインクを届かせるイメージで、設定を「標準」から「きれい」に上げましょう。ゆっくり丁寧にヘッドが動くことで、ムラのない美しい質感に仕上がります。
現場で学んだ「詰まり・汚れ」を防ぐ事前準備
印刷ボタンを押す前に、以下の「ひと手間」を加えるだけで成功率が劇的に上がります。
- 1枚ずつセットする: 画用紙印刷に「連続印刷」は禁物です。1枚刷り終わるごとに次の紙をセットする心の余裕が、結果的に時短に繋がります。
- 「紙の反り」を徹底的に取る: 画用紙は湿気に弱く、四隅が少し浮いているだけでも印字ヘッドが擦れて「黒い汚れ」が付着します。逆方向に軽く丸めるなどして、真っ平らにしてからセットしましょう。
- 紙粉(しふん)をパッパと払う: 100均の画用紙などは、表面に細かい紙の粉がついていることが多いです。これが給紙ローラーに付着すると滑って給紙できなくなるため、セット前に軽く振るか、乾いた布でサッと拭くのがおすすめです。
もっとこだわりたいなら「専用紙」の選択肢も
もし「大切な作品を最高の色で残したい」のであれば、普通の画用紙ではなくインクジェット専用のエプソン ベルベットファインアート紙や特厚口 マット紙を検討してみてください。
専用紙は表面にインク受像層がコーティングされているため、画用紙特有の「温かみのある質感」と「写真のような鮮やかな発色」を両立できます。
まとめ
エプソンのプリンターで画用紙印刷を楽しむコツは、「背面から1枚ずつ」「設定はマット紙・きれい」、そして**「紙の反りをしっかり取る」**という基本の徹底にあります。
このコツさえ掴めば、お気に入りのイラストや写真が、まるでアート作品のような風合いに生まれ変わります。ぜひ、世界に一枚だけの素敵な制作物を楽しんでください。
次は、実際に印刷した画用紙を使って「オリジナルのポストカード」を作ってみてはいかがでしょうか?


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