「ニコンのレンズを安く手に入れたいけれど、中古はハズレを掴まされそうで怖い」
そう感じている方は多いはずです。私自身、これまで何本ものニコン製レンズを中古で渡り歩いてきましたが、中には「最高の買い物だった」とガッツリ使い込んでいるものもあれば、手元に届いて数日で後悔した苦い経験もあります。
ニコンのレンズ資産は膨大です。だからこそ、選び方の「ツボ」さえ押さえれば、現行の最新レンズにも引けを取らない描写性能を驚くような低価格で手に入れることができます。今回は、失敗しないためのチェックポイントと、今こそ狙いたい中古の「神レンズ」を、実体験に基づいたリアルな視点でご紹介します。
中古ニコンズームレンズ選びでチェックすべき5つの「罠」
中古市場に並ぶレンズには、写真だけでは判別しづらい固有のクセや不具合が潜んでいることがあります。私が店頭やオークションで必ず確認するポイントは以下の5つです。
1. ズームリングとピントリングの「感触」
スカスカすぎて自重でズームが伸びてしまうもの(自重落下)や、逆に特定の焦点距離で「カクッ」と引っかかるものは要注意です。内部のガイドラインが摩耗していたり、過去に衝撃を受けて鏡筒が歪んでいる可能性があります。
2. AF-Sレンズ特有の「鳴き」
ニコンの超音波モーター(SWM)搭載レンズ、例えば [amazon_link product=”AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED”] などの古い個体では、ピント合わせの際に「キィー」という高い音が鳴ることがあります。これはモーターの寿命が近いサイン。すぐに壊れるとは限りませんが、修理代が高くつくため、私は鳴きがある個体は避けるようにしています。
3. 「チリ」と「カビ・曇り」の境界線
レンズ内に小さな埃(チリ)が入っている程度なら、写真への影響はほぼゼロです。しかし、強い光を当てた時に見える「クモの巣状の模様(カビ)」や「霧がかかったような白さ(曇り)」は別問題。コントラストが劇的に低下し、最悪の場合他のレンズにカビが移るリスクすらあります。
4. マウント互換性の落とし穴
ニコンには伝統の「Fマウント」がありますが、[amazon_link product=”D3500″] や [amazon_link product=”D5600″] といったエントリー機では、古い「Dタイプ」のレンズでオートフォーカスが効きません。また、最新のZシリーズで使うなら [amazon_link product=”FTZ II”] マウントアダプターが必須です。自分のボディで動くかどうか、ここは執念深く調べるべきポイントです。
5. ラバーの白化とベタつき
ズームゴムが白くなっていたり、加水分解でベタベタしている個体は、前のオーナーが過酷な環境で使い倒した証拠です。ラバー自体は安く交換可能ですが、外観が荒れているものは内部のメンテナンスも疎かになっているケースが多いと感じます。
今、あえて中古で狙いたい「ニコンの銘ズーム」3選
実際に私が使用して、「これは中古価格以上の価値がある」と確信したレンズを紹介します。
【コスパの王様】[amazon_link product=”AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR”]
APS-C(DXフォーマット)ユーザーなら、これ一本で日常のすべてが完結します。キットレンズだと侮るなかれ、シャープな描写と強力な手ブレ補正は旅先で本当に頼りになります。中古で1〜2万円台で見つかることもあり、満足度は極めて高いです。
【万能の小三元】[amazon_link product=”AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR”]
フルサイズ機を使っているなら、まず検討すべき一本。F4通しの明るさは夕暮れ時のスナップやボケを活かしたポートレートにも対応できます。Zマウントへの移行で手放す人が増えたため、状態の良い個体が中古市場に溢れており、今がまさに「買い時」です。
【エモさ重視のオールド】[amazon_link product=”Zoom-Nikkor 43-86mm F3.5″]
あえて性能の低さを楽しむという選択肢もあります。「ヨンサンハチロク」の愛称で知られるこのレンズは、逆光で盛大なフレアが出ます。デジタル一眼に装着して、オールドレンズ特有の柔らかい空気感を撮るのは、現代のレンズでは味わえない贅沢な遊びです。
どこで買うのが正解か?
結論から言えば、初心者は絶対に「中古カメラ専門店」で買うべきです。マップカメラや北村写真機店などは検品が非常に厳しく、独自の保証も付いています。
一方で、メルカリなどの個人間取引は安さが魅力ですが、必ず出品者に「強い光を当てて見た時、レンズ内部に曇りはありますか?」と質問してください。これに曖昧な回答しか返ってこない場合は、購入を見送るのが賢明です。
まとめ:中古だからこそ、表現の幅が広がる
ニコンのズームレンズは、中古市場という巨大な宝物庫を持っています。1本の新品を買う予算で、2本、3本と性格の違う中古レンズを揃えることができれば、あなたの写真表現は一気に加速するはずです。
まずは一本、信頼できるショップで「これだ」と思う個体を手に取ってみてください。ファインダー越しに見える新しい世界に、きっと驚くはずですよ。
いかがでしょうか。もし特定の被写体(野鳥やスポーツなど)に合わせたレンズ選びについて、より詳しく知りたい場合は、いつでもご相談ください。


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