建設現場の撤去作業や、DIYで取り付けた棚の解体。そんな時に避けて通れないのが「アンカー抜き」です。打つときは一瞬ですが、抜くときはその数倍の労力がかかるのがこの作業。私も駆け出しの頃、コンクリートにガッチリ食い込んだアンカーを力任せにバールで煽り、周囲のコンクリートを派手に剥離させてしまった苦い経験があります。
アンカーをきれいに抜くコツは、腕力ではなく「アンカーの種類に合った適切な工具を選ぶこと」に尽きます。本記事では、実際の現場で役立った道具や、どうしても抜けない時の裏技を体験談を交えてご紹介します。
まずは確認!アンカーの種類と「抜ける・抜けない」の判断基準
アンカーを抜き始める前に、そのアンカーが物理的に「抜ける構造か」を見極める必要があります。これを間違えると、いくら高価な工具を使っても徒労に終わります。
- 本体打込み式(カットアンカー等): 内部のコーンを解除すれば、工具で引き抜くことが可能です。
- 芯棒打込み式(オールアンカー等): 構造上、そのまま引き抜くのは非常に困難です。頭を飛ばして叩き込むか、専用の破断工具が必要になります。
- ネジ固定式: 基本は逆回しで抜けますが、錆びついているとネジ頭を舐めてしまい、一気に難易度が跳ね上がります。
現場での私の判断基準はシンプルです。「5分試して1ミリも動かなければ、抜くのを諦めて切るか埋める」。この見極めが、作業時間を大幅に短縮する秘訣です。
目的別!アンカー抜き工具のおすすめ5選
私が実際に現場で愛用している、あるいは同僚の職人が「これいいぞ」と太鼓判を押した工具を厳選しました。
1. インパクトドライバーで手軽に抜く「アンカー抜きビット」
まずは手持ちの電動工具を活かしたいなら、[amazon_link product=”アンカー抜きビット”]が第一選択です。インパクトドライバーに装着するだけで、カットアンカー等を効率よく引き抜けます。DIYレベルの軽作業であれば、これ一本で十分な場面も多いです。
2. プロの定番!軽い力で抜ける「ヌッキー」
頑固なアンカーには、専用工具の[amazon_link product=”ヌッキー”]が頼りになります。テコの原理や反動を利用して、力任せではなく「物理の力」で抜き取ります。初めてこれを使った時、あんなに苦労していたアンカーが「スルッ」と抜けた感覚は、今でも忘れられません。
3. 抜けないボルトを根元から折る「ポキポキBOLT」
オールアンカーなど、どうしても抜けない場合に重宝するのが[amazon_link product=”ポキポキBOLT”]です。ボルトに被せてパキッと折る感覚は、まさに快感。抜くのが不可能な太いボルトでも、床面とツライチ(面一)で処理できるため、後の補修が劇的に楽になります。
4. 奥に残ったゴミを逃さない「マグネット付きピックアップツール」
アンカーを抜いた後、穴の奥に部品が残ってしまうことがあります。そんな時に[amazon_link product=”ピックアップツール”]があると便利です。強力な磁力で「あとちょっと」が届かないストレスから解放してくれます。
5. 最終兵器!コンクリートごと平らにする「ツライチカッター」
「もう抜くのは無理だ!」と判断した時の最終手段は[amazon_link product=”ツライチカッター”]です。表面に出ている金属部分を火花を散らしながら一気にカットします。美観を損なわず、かつ確実にフラットな状態に戻せます。
【実録】職人が教える「アンカー抜き」現場のコツ
ここでは、カタログスペックだけでは分からない、現場での「泥臭い」テクニックを共有します。
錆びついたアンカーには「振動」と「潤滑剤」
古い工場の床アンカーなど、錆で固着している場合は、まず[amazon_link product=”浸透潤滑剤”]をたっぷり吹き付けます。その直後、ハンマーでアンカーの頭を軽く数回叩いてください。この「振動」が、錆の結合を解くきっかけになります。
石膏ボード壁のアンカーは「抜かずに押し込む」
ボードアンカーを無理に抜こうとすると、壁に握り拳ほどの穴が空くことがあります。私の経験上、ボードの場合はあえて[amazon_link product=”プラスドライバー”]の柄などでアンカーを壁の裏側に落とし込み、空いた小さな穴を[amazon_link product=”パテ”]で埋めるのが最も美しく仕上がります。
抜いた後の「穴補修」までが仕事
アンカーを抜いて終わりではありません。残った穴は[amazon_link product=”インスタントセメント”]や樹脂で埋めましょう。特に屋外の場合、放置するとそこから雨水が浸入し、建物自体の劣化を招く恐れがあります。
まとめ:道具選びで作業の「質」と「速さ」が決まる
アンカー抜きは、適切な工具さえあれば「力仕事」から「テクニカルな仕事」に変わります。無理をして腰を痛めたり、床を壊したりする前に、まずは今回ご紹介したような[amazon_link product=”アンカー引き抜き工具”]を検討してみてください。
道具への先行投資は、必ず「作業時間の短縮」という形で自分に返ってきます。
次は、アンカーを抜いた後のコンクリートを新品同様に美しく見せる「色合わせ補修術」について詳しくお伝えしましょうか?


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