「せっかくニコンのカメラを買ったんだから、もっといい色で残したい」
そう思ってRAW撮影に切り替えたものの、設定画面にある「ロスレス圧縮」や「高効率RAW」といった言葉の羅列に、結局どれが正解なのか迷っていませんか?
実は、ニコンのRAW設定は「後で直せるから適当でいい」というものではありません。現場での設定ミスが、帰宅後のPC作業を地獄に変えることもあれば、逆に最高の一枚を救い出す魔法にもなります。
今回は、私が数年間の失敗を経て辿り着いた、ニコンユーザーのための「失敗しないRAW設定」を実体験ベースで共有します。
現場で後悔したくないなら「RAW + FINE」一択
私がまだRAW撮影に慣れていなかった頃、一番の失敗は「RAWのみ」で記録していたことでした。
撮影後のプレビューが遅かったり、スマホにクイック転送してSNSにアップしたくてもRAW現像の手間がかかったりと、結局「撮る楽しさ」が削がれてしまったんです。今では必ず、[amazon_link product=”Nikon Z6III”]などのミラーレス機でも「RAW + JPEG(FINE)」の同時記録にしています。
JPEGは「今すぐ確認・共有用」、RAWは「後でじっくり追い込む用」。この使い分けが、撮影のリズムを最もスムーズにしてくれます。
記録方式、どれを選ぶべき?
ニコンのメニューを開くと、RAWの記録方式がいくつか並んでいます。ここで迷う方は多いはずです。
1. 14bitか12bitか
これは迷わず14bitを選んでください。
12bitの方がデータ容量は軽くなりますが、夕焼けのグラデーションや、シャドウ部をグッと持ち上げたい時の「粘り」が全く違います。一度12bitで撮って空が階調飛び(縞模様)になった経験から、私は二度と12bitには戻らないと決めました。
2. ロスレス圧縮 vs 高効率RAW(HE*)
[amazon_link product=”Nikon Z9″]や[amazon_link product=”Nikon Z8″]など、最新のエンジンを積んだ機種なら「高効率RAW(HE*)」がおすすめです。
最初は「圧縮して画質は大丈夫?」と疑っていましたが、実際にA3サイズでプリントしても、私の目ではロスレス圧縮との差は判別不能でした。それよりも、連写が止まらない快感と、[amazon_link product=”CFexpress Type B カード”]の容量を節約できるメリットの方が圧倒的に大きいです。
動画派なら避けて通れない「N-RAW」の魅力
最近のニコンは動画も凄まじいです。内部記録で「N-RAW」が撮れるようになったのは、映像制作において革命でした。
以前、逆光のウェディングムービーで露出を外し、顔が真っ暗になってしまったことがありました。普通のMP4ならノイズまみれでボツになるところでしたが、N-RAWで撮っていたおかげで、後からISO感度やホワイトバランスをソフトウェア上で変更し、まるで現場で設定し直したかのような仕上がりに救われました。
ただし、N-RAWはデータ量が膨大です。撮影時は[amazon_link product=”SanDisk CFexpress カード”]のような高速・大容量メディアが必須になります。
現像ソフトは「純正」と「汎用」を使い分ける
「ニコンの色が好き」という方にぜひ試してほしいのが、純正ソフトの[amazon_link product=”NX Studio”]です。
AdobeのLightroomは多機能で便利ですが、読み込んだ瞬間に「あれ、カメラの背面液晶で見ていた色と違う?」と感じることがあります。純正ソフトなら、カメラ内で設定した「ピクチャーコントロール」の設定を100%引き継げるため、ニコン独自の深みのある赤や、透明感のある肌色をそのまま再現できます。
私は、大量のロケ写真は[amazon_link product=”Adobe Creative Cloud”]で効率重視、ここぞという風景やポートレートは純正ソフトで追い込む、という二刀流スタイルに落ち着きました。
まとめ:設定一つで「未来の可能性」が変わる
ニコンのカメラは、センサーに閉じ込められた情報の密度が非常に高いのが特徴です。RAW設定を正しく行うことは、その贅沢なデータを「腐らせずに保存する」ことと同じです。
撮影現場では「14bit」と「RAW+JPEG」を基本にし、余裕があれば動画もN-RAWを試してみてください。その設定一つが、1年後、3年後にあなたの写真・映像編集スキルが向上したとき、当時の自分に感謝するきっかけになるはずです。
次は、あなたのニコン機に最適な高速ストレージを選んで、快適なRAWライフを始めてみませんか?


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