「いつかはロクヨン」——野鳥撮影やモータースポーツ、航空機を追う写真家にとって、この言葉は一種の呪文のようなものです。新品では200万円を超える[amazon_link product=”NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S”]を前に、指をくわえて眺める日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。しかし、中古市場に目を向ければ、その夢はぐっと現実味を帯びてきます。
今回は、実際に数代のロクヨンを現場で振り回してきた経験をもとに、中古のニコン600mm f/4を選ぶ際の「本音の基準」と、後悔しないためのチェックポイントを徹底解説します。
現場で感じた「世代別」のリアルな使用感
中古市場で現在主流となっている3つのモデル。カタログスペックでは分からない、現場での「体感」を整理しました。
1. 質実剛健な描写の[amazon_link product=”AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR”]
このレンズを手にした時、最初に感じるのは「圧倒的な存在感と重さ」です。重量は約5kg。正直に言って、手持ち撮影は「修行」の域を超えます。しかし、三脚に据えてファインダーを覗いた瞬間、その苦労は吹き飛びます。
最新のZレンズに比べればわずかに周辺減光はありますが、中心部の解像力と、何より「とろけるようなボケ味」は唯一無二。背景がうるさくなりがちな林の中の小鳥も、このレンズなら被写体だけを浮き上がらせてくれます。予算を抑えて「ロクヨンの世界」に入門したいなら、このGタイプが最もコストパフォーマンスに優れています。
2. 機動性が劇的に変わった[amazon_link product=”AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR”]
私がGタイプからこのFLタイプに買い替えた時、一番驚いたのは「軽さ」です。約3.8kgという数値以上の恩恵があります。重心バランスが改善されており、一脚での運用が格段に楽になりました。
「ヨンニッパ」に近い感覚で振り回せるため、急に現れた猛禽類を瞬時にフレーミングする際も、ワンテンポ早く反応できます。また、[amazon_link product=”FTZ II”]を介して[amazon_link product=”Nikon Z9″]で使用しても、AFスピードに不満を感じることはまずありません。Fマウントの完成形と言える一本です。
3. 異次元の利便性[amazon_link product=”NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S”]
中古市場でもまだ高値ですが、もし予算が許すならこれ以上の選択肢はありません。1.4倍のテレコンバーター内蔵により、スイッチ一つで「840mm f/5.6」に化ける魔法のようなレンズです。
「テレコンを装着する間にシャッターチャンスを逃した」という、野鳥撮影で最も悔しい経験がゼロになります。逆光耐性もFマウント時代とは一線を画しており、夕暮れの空港など過酷な条件下でもクリアな描写を維持してくれます。
中古購入時に「ここだけは」見るべき検品ポイント
高額な買い物だからこそ、外観の傷以上にチェックすべき項目があります。
- マウント部の摩耗と「ガタ」:超望遠レンズはマウントに大きな負荷がかかります。カメラに装着した際、わずかでも左右にカタカタと動くような個体は避けるのが無駄な修理費を抑えるコツです。
- 三脚座の回転のスムーズさ:中古のロクヨンの中には、三脚座のベアリングが固着気味の個体があります。縦位置・横位置の切り替えがスムーズにいかないと、現場で致命的なストレスになります。
- 付属品の完備:特に[amazon_link product=”HK-40″]のような巨大なフードや、専用のレンズトランク。これらを単品で買い直すと数万円単位の出費になるため、必ず付属しているか確認しましょう。
- AF鳴きと挙動:AF作動時に「キー」という高い音が混じる個体は、超音波モーターの寿命が近いサイン。購入前に必ず試写し、ピントが迷わずにスッと合うか確認してください。
ロクヨンを手に入れる前に準備すべきこと
レンズを手に入れて終わりではありません。中古で安く抑えた分、以下の周辺機器への投資を強くおすすめします。
- 剛性の高い三脚と雲台:安価な三脚ではロクヨンの重量を支えきれず、微細なブレが発生します。[amazon_link product=”ザハトラー”]などのビデオ雲台や、[amazon_link product=”ジンバル雲台”]を組み合わせることで、初めてこのレンズの真価が発揮されます。
- 筋力と覚悟:笑い話のようですが、ロクヨン運用は体力勝負です。特に車から撮影ポイントまで歩く距離が長い場合、専用のバックパックは必須。私はこのレンズを買ってから、腰を痛めないためにスクワットを日課にするようになりました。
まとめ:後悔しないための一枚を
ニコンの600mm f/4は、一度その描写を知ってしまうと他のレンズには戻れない魔力を持っています。中古であれば、数十万円の価格差で上のグレードを狙うことも可能です。
まずは自分の撮影スタイルが「三脚どっしり派(Gタイプ)」か、「機動力重視派(FLタイプ)」かを見極め、信頼できる中古ショップで実物を触ってみてください。ファインダー越しに広がる、肉眼を超えた世界にきっと感動するはずです。
次は、あなたのロクヨンに最適な[amazon_link product=”一脚”]の選び方について、詳しくお話ししましょうか?


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