「いつかはフルサイズを」と考えていたカメラ好きにとって、Nikon Zfの登場は衝撃的でした。あの伝説の名機FEのデザインを纏い、中身は最新のZ 9譲りのスペック。しかし、新品価格を見て「もう少し安ければ……」と中古市場をチェックしている方も多いはずです。
実際にNikon Zfを中古で購入したユーザーの生の声をもとに、失敗しないための選び方と、手にして初めて分かった「本音」を余すことなくお伝えします。
憧れのNikon Zfを中古で狙うのは「正解」か?
結論から言えば、Nikon Zfの中古購入は非常に賢い選択です。なぜなら、このカメラは「見た目に惚れて買ったものの、自分の撮影スタイルには合わなかった」という理由で手放す層が一定数存在するため、ショット数が極めて少ない「新古品」に近い個体が市場に出回りやすいからです。
所有欲を満たす「真鍮」の重み
Nikon Zfを手に取った瞬間、指先に伝わるのは冷たい金属の質感です。軍艦部のダイヤルは真鍮製。使い込むほどに角の塗装が剥げ、黄金色の地肌が見えてくる――。この「エイジング」を楽しめるのは、現行機ではNikon Zfくらいのものでしょう。中古品を選ぶ際、この塗装の剥げを「傷」と見るか「味」と見るかで、選ぶべき個体が変わってきます。
買ってから気づく?中古ユーザーが語る「3つの想定外」
中古で安く手に入れたとしても、以下のポイントを許容できなければ、結局すぐに手放すことになりかねません。
1. 「想像の1.2倍」重かった
多くの体験者が口にするのが、その重量感です。ボディ単体で約710g。これにレンズを付けると1kgを軽く超えます。Nikon Z6IIなどの現代的なグリップ付きモデルに慣れていると、この「ただの鉄の塊」のような持ち心地は、長時間の撮影で手首に負担をかけます。
2. グリップがないことの洗礼
デザインを優先したため、前面はほぼフラットです。Nikon Zfを中古で探すなら、併せてSmallRig Zf用専用L型グリップも予算に入れておくことを強くおすすめします。これがあるだけで、片手保持の安定感が劇的に変わります。
3. ダイヤル操作の「不便さ」を楽しむ覚悟
コマンドダイヤル一つで設定を変える効率重視のカメラではありません。ISO、シャッタースピード、露出補正。一つひとつカチカチと回す動作こそがNikon Zfの醍醐味です。「パッと撮りたい」ストリートスナップでは、この作法がもどかしく感じる瞬間があるかもしれません。
中古購入時に必ずチェックすべきポイント
中古カメラショップやフリマサイトでNikon Zfを見る際は、以下の3点に注目してください。
- バリアングル液晶のヒンジ: Nikon Zfは伝統的な見た目ながら液晶は横開きです。ここが緩くなっていないか、開閉はスムーズかを確認しましょう。
- ダイヤルのクリック感: 特に露出補正ダイヤルは頻繁に触れる場所です。節度感があるかチェックが必要です。
- 付属品の「充電器」: 実はNikon Zfにはバッテリーチャージャーが付属していません。前のオーナーが買い足してセットにしている場合、かなりお買い得と言えます。
合わせたいレンズ:中古で狙うならこの1本
Nikon Zfのルックスを最大限に活かすなら、やはりNIKKOR Z 40mm f/2 (SE)は外せません。ヘリコイドのデザインが本体と完璧にマッチし、重いボディとのバランスも良好です。また、マニュアルフォーカスを楽しみたいならVoigtlander NOKTON 40mm F1.2 Asphericalをアダプター経由で装着するのも、中古ユーザーの間で人気の「通」な遊び方です。
まとめ:Nikon Zfは「体験」を買うカメラ
Nikon Zfは、単なるスペックの塊ではありません。シャッターを切る音、ダイヤルの手応え、そして首から下げている時の高揚感。それらすべてを含めた「体験」に価値があります。
中古市場なら、定価よりも数万円浮かせた分で、上質なレザーストラップや予備のバッテリーを購入することも可能です。ぜひ、あなただけの相棒となる1台を見つけ出してください。
次は、中古で見つけたNikon Zfに合わせて使いたい「オールドレンズ」の世界を覗いてみませんか?


コメント