「昨夜まで普通に動いていたのに…」と、愛機のAlienwareを起動して絶望したことはありませんか?画面にポツンと表示される「Checking Media Presence」の文字。その後、Windowsが立ち上がらずにBIOS画面へ戻ってしまう。私自身もこのループに陥り、冷や汗をかいた経験があります。
結論から言うと、これはPCが「どこからWindowsを読み込めばいいか分からず、ネットワーク経由でOSを探しに行っている」状態です。故障を疑う前に、まずはこの記事の手順で設定を確認してみてください。
そもそも「Checking Media Presence」とは何なのか?
このメッセージは、DellやAlienwareシリーズでよく見られる「ネットワーク起動(PXE Boot)」のプロセスです。通常、PCは内蔵されたSSDやHDDからOSを読み込みますが、それらが見つからない場合に、最終手段としてLAN経由でシステムを探しに行きます。
これが表示される主な理由は以下の3点です。
- 起動順位のズレ: 本来1番目に読み込むべきストレージが後回しになっている。
- ストレージの認識不良: 振動や劣化でM.2 SSDが物理的に認識されていない。
- 外部機器の干渉: 挿しっぱなしのUSBメモリを読み込もうとして混乱している。
実録:私が真っ先に試して効果があった「3つの応急処置」
修理に出す前に、まずは私の実体験から導き出した「これだけで直った」解決法を紹介します。
- 周辺機器をすべて外す外付けHDDやUSBハブを抜くだけで、あっさりWindowsが起動することがあります。PCがこれらを「起動ディスク」だと勘違いしてしまうためです。
- 完全放電を行うACアダプターを抜き、電源ボタンを15秒間長押ししてください。内部に溜まった不要な電気を逃がすことで、マザーボードの挙動が正常に戻り、ストレージを再認識することが多々あります。
- Boot Menuから手動起動電源を入れた直後に「F12キー」を連打してください。起動デバイスの一覧が出るので、「Windows Boot Manager」を選択します。これで起動するなら、単なる設定ミスです。
【本番】BIOS設定で起動順位を正しく直す手順
手動でしか起動しない、あるいはメッセージを消したい場合はBIOSの設定を修正しましょう。
- ステップ1: 起動時に「F2」を連打してBIOS画面に入ります。
- ステップ2: 「Boot」タブを選択し、「Boot Option #1」を確認してください。ここが「Onboard NIC」などになっていたら、「Windows Boot Manager」に切り替えます。
- ステップ3: メッセージ自体を二度と見たくない場合は、「Network Stack」を「Disabled(無効)」に変更しましょう。
- ステップ4: 「F10」を押して保存し、再起動します。
最終手段:ハードウェア診断(ePSA)を走らせる
上記の設定をしても改善せず、BIOSにSSDの名前すら出てこない場合は、物理的な故障の可能性があります。
Alienwareには強力な診断ツールが内蔵されています。起動時のロゴ画面で「F12」を連打し、「Diagnostics」を選択してください。自動でテストが始まり、もしハードディスクの項目に「Not Installed」やエラーコードが出たら、それは残念ながら寿命か接触不良です。
筆者の場合、一度裏蓋を開けて精密ドライバーでSSDを挿し直しただけで復活したこともあります。保証期間内であれば、無理せずDellのサポートへ連絡しましょう。
「Checking Media Presence」は、PCからの「どこを読めばいいの?」という問いかけです。落ち着いて道筋を示してあげれば、あなたのAlienwareはまた力強く動き出してくれるはずです。


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