ゲームを起動したのに、腰だめ撃ちの中心がいまいち掴めない。そんなときに頼れるのが「モニターのレティクル表示」です。これはゲーム側の照準ではなく、モニターが画面の中央に十字や点を“重ねて出す”機能。慣れると便利だけど、出し方を知らないと永遠に見つからないし、設定次第で「邪魔」「ずれてる」「消えない」も起きます。ここでは、OSDの探し方から、ありがちな落とし穴、ルール面の注意、OLEDの扱いまでまとめます。
レティクル表示は「OSDのゲーム機能」に隠れている
結論から言うと、ほとんどの機種はOSD(モニター本体の設定メニュー)の“ゲーム系”に入っています。表記はメーカーで違って、「Crosshair」「GamePlus」「Dial Point」「Aim Point」「Smart Crosshair」みたいにバラつきます。
たとえばASUSなら、まずはモニター側のゲーム補助機能が強い定番の一つ、ASUS TUF Gaming VG27AQ や ASUS TUF Gaming VG28UQL1A のような系統で「GamePlus」配下に入っていることが多い印象です。高リフレッシュの ASUS ROG Swift PG27AQN みたいな競技寄りモデルでも、近い導線で辿れます。
最短で見つけるOSD手順(迷子にならない)
やることは単純です。
モニターのジョイスティック(またはボタン)を押す → 「Game」「Gaming」「Assist」などのタブへ → 「Crosshair」系の項目を探す → 種類と色を選ぶ。
初回はここで詰まります。ぼくも最初、別の項目(FPSカウンターとか)ばかり触って「無いじゃん」と思ってました。結局、ゲーム系タブの奥にひっそり居た、というオチ。特に GIGABYTE M28U や GIGABYTE M27Q のように“ゲーム機能がまとまっている系”は、項目名さえ当たれば早いです。
「出ない」「邪魔」「ずれる」原因はだいたい3つ
レティクルが期待通りに働かないとき、原因はだいたいこの3パターンに収束します。
1)省電力や入力切替でOFFに戻っている
昨日は出てたのに今日は出ない。これ、設定がリセットされたわけじゃなく、仕様でオフ扱いになっただけのことが多いです。まずはOSDを開いて、レティクル項目がONになっているか再確認。コスパ系の AOC 24G11ZE/11 や AOC 27G11ZE2/11 あたりを使っている人ほど、この挙動に当たりやすい印象があります。
2)同時に使えない機能がぶつかっている
これ、盲点です。FPSカウンターやタイマーなど、別のゲーム補助がONだとレティクルが出ない(またはその逆)という仕様が機種によってあります。もしLG系なら、LG 27GP850-B のようなUltraGearでも“補助機能の排他”が起きることがあるので、他の補助を一度OFFにして様子を見るのが早いです。
3)解像度・スケーリングで「中心がズレたように見える」
レティクルは基本「パネルの中心」。なので、ゲーム側で解像度を変えたり、ウィンドウ表示にしたり、GPU側でスケーリングをいじると、体感として中心がズレたように感じることがあります。まずはフルスクリーン・ネイティブ解像度で合わせて、そこから崩す。ここを先にやると沼りません。
使いどころは「腰だめ中心の時間だけ」で十分
レティクル表示って、ずっとONにしてドヤる機能じゃないです。むしろ常時ONだと邪魔になる場面が増えます。
腰だめ撃ちで“中心の感覚”を掴みたいときだけONにする。これが一番気持ちいい。たとえば色が変わる系の仕組みを売りにしている MSI MAG 274QF や、QDモデルの MSI MPG321QRF-QD みたいに「見失いにくさ」に寄せた考え方もありますが、それでも“必要な瞬間だけ”が強いです。
ぼくの場合、最初は太い十字を選んで「見える見える」と満足してたのに、しばらくするとスコープやUIと干渉してイラつくようになりました。結局、細いドットに落ち着いて、練習のときだけ使っています。
大会やコミュニティは「ルールが先」
ここは断定します。大会に出るなら、レティクル表示は先に確認したほうがいいです。外部オーバーレイ禁止に近い扱いをされる場合もあるし、オフライン会場だとモニター側設定まで指定されるケースもあります。普段使いで便利でも、競技環境では話が別。勝ちたいなら、トラブルを避けるのも実力です。
OLEDモニターは“点けっぱなし”を避ける
OLEDは静止要素に弱いと言われがちで、レティクルは小さくても静止です。たとえば ASUS ROG Swift OLED PG27AQDP のようなOLED系を使うなら、練習の短時間だけにする、常用しない、これで安心感が上がります。ゲームの合間に消す癖をつけるだけでも違います。
迷ったら「ボタン一発でON/OFFできるか」で選ぶ
レティクル表示は、性能より“扱いやすさ”が体験を左右します。OSDが深いと、使わなくなります。だから購入で迷うなら、レティクルの切替が早いか、設定導線が分かりやすいかで見ていい。
具体例を挙げるなら、競技向けの流れで探すなら ASUS ROG Swift PG27AQN 、4Kで多用途に寄せつつゲーム補助も欲しいなら GIGABYTE M28U 、コスパでまず試すなら AOC 24G11ZE/11 、という具合に方向性が分かれます。視野角や発色も気になるなら、別軸で ViewSonic XG270QG や、Acerのゲーム系ラインとして Acer Nitro XV275K P3 、湾曲も含めて検討するなら Acer Nitro XZ322QU V3 みたいな見方もできます。
最後にもう一度。レティクル表示は「OSDのゲーム機能」にある。出ないときは「省電力」「排他機能」「表示モード」を疑う。使うのは必要な瞬間だけ。これで、レティクル表示はちゃんと武器になります。


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