開業して最初にモニターを買ったとき、性能より先に「これ、経費にできる?資産?何年で落とす?」で手が止まった。モニターは仕事道具としてわかりやすいのに、税務の扱いはパソコン本体と混ざりやすくてややこしい。そこでこの記事では、モニターの“法定耐用年数”の考え方を軸に、金額別の処理ルート、仕訳のイメージ、そして現実の買い替え判断まで、つまずきポイントだけ拾ってまとめる。
なお、ここでいう法定耐用年数は“税務上のルール”であって、画面が映る寿命とは別物。そこを分けて考えるのがコツだ。
モニターの法定耐用年数は「まず5年」で迷いが減る
結論からいく。パソコン用モニターは、実務では「周辺機器として5年」で整理する流れがいちばんスムーズになりやすい。理由はシンプルで、パソコン本体(よく4年で扱われるもの)と同じ箱に入っていても、モニターは“交換されやすい別機材”だから。実際、PCはまだ元気なのにモニターだけ買い替える場面はよくある。
補足すると、セットで買ったとしても、管理を分けておくと後が楽。台帳で「PC一式」としてしまうと、途中でモニターだけ替えた瞬間に説明が面倒になる。自分も一度それでハマった。次からは「モニターはモニター」で切って、気持ちも帳簿も軽くなった。
ここが本丸:耐用年数より“10万・20万・30万”が先に効く
耐用年数を調べたくなる気持ちはわかる。でも、実際に処理が変わる分岐は金額のほうが強い。つまり「何年?」の前に「いくら?」だ。
たとえば、ちょい安めの入門機として選ばれやすいBenQ GW2480みたいな価格帯だと、10万円未満で収まるケースが多い。このゾーンは“少額”としてその年の経費に寄せたくなる。逆に、USB-Cでケーブル一本運用ができる4K機のDell S2722QCあたりは、買い方によっては10万円を超えて資産計上を検討する場面が出る。さらに色の仕事をするならLG 27UP850-Wや、ガチのカラマネ寄りでEIZO ColorEdge CS2740まで視野に入ってきて、金額が一段上がる。ここまで来ると、耐用年数5年で割る考え方がしっくりくる。
補足。30万円未満で条件が合うなら“その年に落とせる特例”を使うルートもある。利益が出ている年だと、この分岐は体感で効く。
仕訳の考え方は「モニター本体」と「周辺」を分けると事故りにくい
モニターを買うと、だいたい周辺も一緒に増える。机の上を片付けたくてエルゴトロン LX モニターアームに手が伸びたり、手軽に高さだけ整えるならVESA モニタースタンドで済ませたりする。こういう“周辺の買い足し”が、資産と経費の境界を曖昧にしがちだ。
自分の経験だと、モニター周りは「交換頻度が高いもの」と「長く居座るもの」に分かれる。ケーブル類は前者。たとえば、画面が映らない原因がケーブルの接触不良だったことがあって、DisplayPortケーブルを替えたらあっさり直った。PS5や最新PCで帯域を意識するならHDMI 2.1ケーブルが候補になるし、USB-C一本で映像も給電もしたいならUSB-C 映像 出力 ケーブルが実務的に便利だった。こういう消耗寄りの周辺は、金額も含めて“少額で処理しやすい側”に寄りやすい。
逆に、停電や瞬断で作業が飛んだのがトラウマで、UPS 無停電電源装置を入れたときは「これは守りの投資だな」と腹落ちした。電源周りなら、まずは電源タップ 雷ガードだけでも安心感が違う。こういう“長く使う前提の守り装備”は、モニター本体と同じく資産側に寄るケースも出るので、金額と用途で分けて考えるのが無難だ。
クリエイティブ用途は「色の再現」まで書くと説得力が出る
耐用年数の話なのに色?と思うかもしれない。でも、買い替え判断を現実に寄せるなら色は避けて通れない。画面が明るくても、色がズレていると仕事が遅くなる。そうなると、税務上の5年を待たずに買い替えたくなるからだ。
写真やデザイン系なら、モニター選びだけでなくキャリブレーションも絡む。自分は「なんか赤いな…」を放置して時間を溶かしたことがあって、X-Rite i1Display Studioを導入してから余計な迷いが減った。補足すると、カラマネ環境は“機材の寿命”というより“作業のブレをどれだけ減らせるか”で元が取れる。
最後に:会計ソフトで迷いを減らすのも立派な時短
結局、モニターの処理でしんどいのは「判断そのもの」より「判断を毎年思い出すこと」だと思う。だから、ルールを固定して運用するのが勝ち。会計ソフトを使っているなら、仕訳テンプレや固定資産台帳で再現できる。
たとえば、日々の入力が軽いのはfreee 会計の方向性だし、明細連携の感覚で進めたいならマネーフォワード クラウド会計が合う人も多い。昔ながらの手堅さでいくなら弥生会計がしっくり来るケースもある。ここは好みでいい。ただ、固定資産の管理が一度回り出すと、翌年からのストレスが露骨に減る。
まとめ:モニターは「5年」と「金額ルール」で決まる
モニターの法定耐用年数は、まず5年で整理していい。理由は、交換されやすい周辺機器として独立管理したほうが説明が通りやすいから。補足として、処理を左右するのは耐用年数より“10万・20万・30万”の分岐なので、買う前に価格帯を意識すると失敗しない。
※本記事は一般的な情報提供で、個別の税務判断は状況により変わります。不安なら税理士や所轄の窓口に確認してください。


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