モニターの値段って、結局いくらが普通なのか。家電量販店や通販を見ても1万円台から10万円超まで幅がありすぎて、相場がつかめないまま買ってしまいがちだ。先に結論を言うと、いちばん「失敗が少ない相場」は1〜3万円台に集まっている。用途をはっきりさせて、この範囲で条件を絞ると一気に選びやすくなる。
ただし相場は「インチ」だけでは決まらない。解像度、リフレッシュレート、端子、スタンド性能。ここが増えるほど値段は自然に上がる。逆に言えば、相場より安い理由はだいたいこのどこかにある。買う前に“何を捨てているか”を知っておくと、安物買いの遠回りが減る。
まずは相場を5段で切る。迷ったらこの範囲で考える
体感でいちばん多いのは「〜1.5万円」「2万円前後」「3〜4万円台」「5〜8万円台」「10万円以上」の5段だ。
〜1.5万円は、サブモニターや簡単な作業向けの“割り切り帯”。2万円前後は在宅ワークの入口として、ちょうどいい選択肢が揃う帯だ。実際、24インチ前後ならこの辺りで満足する人は多い。ここで基準として名前が挙がりやすいのが、たとえばDell S2425HS-Aみたいな定番クラス。派手さはないけど、相場感を掴むにはちょうどいい。
3〜4万円台になると「使ってて気持ちいい」側に寄ってくる。文字の見やすさや作業の広さを狙ってWQHDにする、USB-Cで配線を減らす、昇降スタンドを重視する。こういう“日々のストレスを減らす装備”が乗る帯だ。5万円以上は目的買い。4Kや高リフレッシュ、ゲームと仕事を両立、動画編集など、理由が明確な人ほど納得して払える。10万円以上はさらに別枠で、有機ELなど「欲しいから買う」世界になる。
価格が決まるポイント。相場が読めるようになる順番
相場を読むとき、私は「解像度→リフレッシュレート→端子とスタンド→最後にサイズ」の順で見るようにしている。サイズだけで見てしまうと、同じ27インチなのに値段が倍違う理由が見えないからだ。
解像度はフルHD、WQHD、4Kの順で上がりやすい。仕事でちょうどいい落としどころとして、27インチWQHDは定番になっている。ここを基準にすると、「3万円前後〜」の相場が腑に落ちやすい。例えばLG 27QN600-BAJPみたいな製品は、WQHDの入口として名前が出やすい。もちろんもっと上もあるけど、“相場の柱”として理解しやすい。
リフレッシュレートは、普段使いなら60〜75Hzで十分。ゲームをするなら144Hzがひとつの境目で、ここからゲーミング相場に入る。144Hzを狙うと、同じサイズでも価格帯が一段上がることが多い。
端子とスタンドは、地味に値段へ効く。USB-C給電やKVMがあると便利だけど、相場は自然に上がる。昇降・回転スタンドも同様で、安いモデルはここが割り切られていることが多い。私は過去に「安いから」と固定スタンドを買って、結局あとからモニターアームで調整する羽目になった。最初からスタンドの良い帯にしておけば、出費も手間も少なかったなと思う。
サイズ別:モニター値段の相場(ここが一番知りたいところ)
24インチ前後(23.8〜24.5)の相場
24インチは相場の中心が1万円台〜2万円台にある。置きやすく、仕事にもゲームにも振りやすい。迷ったらこのサイズから始める人が多いのも納得だ。実際に購入して感じたのは、24インチは「机が狭くても成立する」こと。奥行きが60cmない机でも、画面が近すぎて疲れる感じが起きにくい。最初の1台なら、さっきのDell S2425HS-Aみたいな“相場ど真ん中”を基準に、端子やデザインで好みを決めると失敗が少ない。
27インチ前後の相場
27インチは、相場が一気に広がる。フルHDで安くまとめることもできるけど、作業効率を狙うならWQHDにしたくなるし、4Kにも手が届く。WQHDの相場は「3万円台が中心」と見ておくとわかりやすい。基準になる例としてはLG 27QN600-BAJPのようなモデルだ。
一方で、27インチ4Kも“相場の感覚がズレやすい”カテゴリだ。最近は3万円台でも選択肢が見えてくるので、「4K=高い」と思っていると判断が遅れる。USB-Cで配線まで整えたいなら、Dell S2722QCみたいな方向が候補に上がる。ノートPC中心の人ほど、この手のモデルは満足度が伸びる。
32インチ前後の相場
32インチは4Kと相性が良い。ただし本体の値段だけでなく、机の環境もコストとして乗る。画面が大きいぶん、視聴距離が近いと首や目が疲れるからだ。私が32インチを試したとき、奥行きが浅い机では「迫る感じ」が強くて落ち着かなかった。机を少し奥へ押すか、アームで距離を取ると一気に良くなる。相場の基準になりやすいところだと、ViewSonic VX3211-4K-MHD-7のような4Kモデルが入り口として見られやすい。仕事向けの機能まで盛るなら、Dell U3223QZのような方向に寄っていく。
ゲーミングは同じインチでも別相場。最初は144Hzを基準にする
ゲーミングは相場の見方が変わる。最安で“ちゃんと気持ちいい”を作るなら、フルHD×144Hzが鉄板だ。ここを基準にすると、無駄に高いところへ飛びにくい。WQHDで165Hz前後を狙うなら、Dell G2724Dみたいなモデルが比較対象になりやすい。ASUSの定番ラインとしては、ASUS TUF Gaming VG27AQL1Aが候補に入ることも多い。
“安いゲーミング”の代表的な方向なら、BenQ MOBIUZ EX2710SのようなフルHD高リフレッシュが見えやすい。国内でよく見かけるシリーズだと、I-O DATA GigaCrysta EX-GDQ271UAやI-O DATA GigaCrysta EX-GDQ271JAあたりが比較に出てくる。
240Hz以上は相場がまた跳ねる。体感は確かに滑らかだけど、遊ぶゲームやPC性能も揃えないと宝の持ち腐れになりやすい。ここは「自分が何をどこまで本気でやるか」が先だ。
有機ELは相場の土俵が違う。欲しい理由がある人向け
有機ELは黒が深くて、暗い場面の表現が気持ちいい。けれど、値段の相場は別枠だ。欲しい理由がはっきりしているなら候補になるが、「相場の範囲で迷う」段階なら、まずは液晶で満足度を作ったほうが幸せになりやすい。もし有機ELで検討するなら、代表格としてLG 27GR95QE-BやASUS ROG Swift OLED PG27AQDM、4Kの方向ならAlienware AW2725Qのような名前が比較に上がりやすい。
予算別:相場の中で後悔しない選び方
1万円台は、割り切りが大事。安いからといって適当に買うと、端子不足や初期不良対応で時間を失いやすい。ここでは「保証」「VESA対応」「必要な入力端子」の3点だけは譲らないほうがいい。
2万円前後は、在宅ワークの黄金帯だ。長時間使うなら、発色や視野角が安定するIPS寄りを選びたい。迷ったら24インチで相場ど真ん中を踏むのがいちばん楽で、Dell S2425HS-Aのような方向を起点にするだけで、買い物が整理される。
3〜4万円台は、満足度が伸びる帯。27インチWQHDにして作業領域を増やすか、USB-Cで配線を減らすか。私はこの帯に上げたとき、地味なストレスが一気に減った。画面が広いだけじゃなく、文字が読みやすくなって集中が途切れにくい。ノートPC中心の人ならDell S2722QCのようなUSB-C系に寄せると、相場以上に価値を感じやすい。
5万円以上は目的買い。4Kや高リフレッシュ、ゲームと仕事の両立など、用途が固まっているほど後悔しにくい。逆に言えば、目的が曖昧なままここへ行くと「高いの買ったのに思ったほど良くない」が起きやすい。
まとめ:相場を知ると、買う前に“捨てる条件”が決められる
モニターの相場は、1〜3万円台が中心。そこから上は「何を足すか」で上がり、下は「何を捨てるか」で下がる。サイズは最後に決めてもいいくらいで、先に解像度とリフレッシュ、端子とスタンドを整理すると判断が早い。
もし迷ったら、相場の基準として24インチならDell S2425HS-A、27インチWQHDならLG 27QN600-BAJP、27インチ4KならDell S2722QCあたりを“相場の物差し”にしてみてほしい。ここから自分の条件で上下に動かすと、値段に振り回されずに選べるようになる。


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