テレワークを始めた頃、私はノートPCの画面だけで何とかなると思っていました。最初の一週間は気合で乗り切れたんですが、二週目あたりから「目が乾く」「肩が重い」「会議しながら資料を見るのがしんどい」がじわじわ積み上がってきて、仕事が終わる頃には頭がぼーっとする。たぶん同じ感覚、ありますよね。そこでモニター環境を整えたら、作業スピードより先に“体の疲れ方”が変わりました。結論、テレワークのモニター選びはスペックの前に「疲れにくさ」と「取り回し」で決まります。
まず迷ったら、サイズと解像度は27インチのWQHDを軸に考えるのがいちばん失敗しにくいです。画面分割で資料を左右に置いても窮屈になりにくく、文字サイズも無理が出にくい。私は最初にフルHDの24インチを買って「十分でしょ」と思った側なんですが、チャット、メール、資料、ブラウザを同時に開くと常にウィンドウを重ねていて、集中が途切れる回数が増えました。そこで27インチのWQHDに寄せたら、同じ作業でも“探す時間”が減って、静かに効きました。
ただし、テレワークの現実は「スペックより姿勢と配線」です。特に姿勢。モニターの高さが合わないと、無意識に首を前に出して肩が固まります。ここで効くのが高さ調整です。モニター側にスタンド調整があるモデルを選ぶか、モニターアームで目線を合わせる。私は後者で、机の上が一気に広くなったのもあって、作業が“片付いた感じ”になりました。もしアームを入れるなら、定番のERGOTRON LX モニターアームあたりを起点に考えると、調整幅と安定感の基準が掴みやすいです。
次に配線。ノートPCでテレワークしている人ほど、USB-C対応は体感で差が出ます。ケーブルを何本も挿す日々って、地味にストレスなんですよ。出社と在宅の切替があると、なおさら。ここで「USB-C一本で映像+給電」ができると、机の上が落ち着きます。私の場合、朝の接続がもたつくとそのまま気分が乱れるタイプなので、USB-Cでまとまるようにしてから始業が軽くなりました。
ここからは用途別に“おすすめの考え方”を整理します。製品はあくまで例として出しますが、記事内での登場回数が多く、選びやすいモデルを並べています。
まず「文章・会議・事務作業が中心」の人。ここは派手な機能より、文字が読みやすくて目が疲れにくい方向が正解です。国産で目の負担に配慮した系統ならEIZO FlexScan EV2720Sのような“仕事道具”感のある路線が刺さります。画質の派手さより、長時間向けの安心感を取りにいく感じ。逆にDell系でコスパと使い勝手のバランスを取りたいなら、USB-C寄りのDell 27 Plus QHD USB-C Monitor S2722DCが話題に出しやすいです。私は「まずは整える」段階なら、このへんの方向性がいちばん堅いと思っています。
次に「画面分割でガンガン作業する」人。資料、スプレッドシート、ブラウザ、チャット、会議が同時に並ぶなら、端子とハブ周りが効いてきます。例えば有線LANやUSB周りをまとめたい時は、ハブ付き寄りのDell UltraSharp U2722DEのような“周辺機器を減らす発想”が強い。さらに4Kを絡めて「作業領域を最大化したい」「細かい文字やUIを綺麗に見たい」なら、上位のDell UltraSharp U2723QEが候補になります。ここは注意点もあって、4Kはそのままだと文字が小さく感じやすい。拡大率の調整を前提にして、部屋の明るさと輝度を合わせる。ここを雑にすると「高いのに疲れる」という残念な結果になります。
「クリエイティブ寄り(画像編集・デザイン・動画も少し)」の人は、仕事の快適さだけでなく“色の素直さ”が欲しくなります。私は趣味で写真を触る程度ですが、それでも色が不自然だとモヤっとします。ここで定番として話に上がるのがBenQ PD2705Uや、同じく制作向けに寄せたASUS ProArt PA279CVのような系統です。ガチの色管理まではいかなくても、仕事道具として納得しやすい“整った画”が出やすいのがポイント。
「Mac/ノートPC中心で、とにかく一本化したい」人は、USB-Cの相性が最優先です。例えばLG 27UP850-WのようにUSB-Cを備えたモデルは、在宅の配線ストレスを減らす目的で話が作りやすいです。さらに姿勢面で“机の上をスッキリさせたい、でも高さも欲しい”となると、スタンドが扱いやすいLG 32UN880-Bみたいな方向も入ってきます。32インチは大きく感じる人もいますが、距離を取れる机なら快適にハマります。実際、画面が大きいと会議の資料共有が見やすいのも地味に助かります。
「ウルトラワイドも気になる」人も多いです。横長は一度ハマると便利ですが、アプリによって相性が出るのが正直なところ。例えばPhilips 346B1Cのようなウルトラワイドは、横に長いタイムラインやスプレッドシートで気持ちよく使えます。一方で、会議ツールと資料を並べると視線移動が大きくなる人もいます。ここは“机の奥行き”と“自分の首のクセ”が合うかどうか。私は最初に店頭で横長を見て「これだ」と思ったのに、家で使うイメージを作れなくて見送った側です。見た目のワクワクと、毎日の体のラクさは別でした。
そして、テレワークのモニター選びで忘れがちなのが「部屋の光」です。日中は良くても、夜に照明だけで作業すると目が疲れやすい。私はここでモニターライトに救われました。手元が暗い状態で画面だけ明るいと、目がずっと緊張する感じがあるんですよね。そこでBenQ ScreenBarを試したら、夜の作業がかなり落ち着きました。もう少し手軽にいくならQuntis モニターライトのような選択肢もあります。ここは“絶対必要”ではないけど、疲れが溜まりやすい人には効く可能性が高いパーツです。
最後に、ドックやハブ。これはモニターとは別枠ですが、テレワークの満足度に直結します。USB機器が増えると、ポート不足で地味に詰みます。私はWebカメラ、マイク、外付けSSDを足した瞬間に破綻しました。そこでAnker USB-C ハブ 8-in-1のような定番で“受け口”を作っておくと、環境が安定します。さらに「会社PCで安定運用したい」「有線LANや複数ディスプレイを前提にしたい」なら、Dell WD22TB4 ドッキングステーションのようなドック系が話に乗ります。ここまで行くとオーバースペックな人もいますが、会議が多い職種だと“接続が不安定”ってだけでストレスが跳ね上がるので、投資の理由が立ちます。
まとめます。テレワーク用モニターのおすすめは、ランキングで一位を当てる話じゃなくて、「あなたの作業」と「疲れ方」に合わせて外さない軸を決める話です。迷ったら、27インチWQHDを中心に、USB-C一本化と高さ調整(スタンドかアーム)を優先してみてください。そこが決まると、あとは好みで詰められます。仕事が終わったあとに目と肩が残っていない、その状態がいちばん強いです。


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