27インチって、正直いちばん迷う。小さすぎない、でも置ける。仕事にもゲームにも使える。だから売れ筋も多くて、レビューを読めば読むほど決められなくなる。結論から言うと、27インチは「用途に合う刺さるポイント」を先に決めた人が勝つ。逆にそこが曖昧だと、スペックが高いのにモヤモヤが残る。
まず、27インチで最初に決めるのは解像度。ざっくり言うと、作業の気持ちよさなら4K、万能さならWQHD。4Kは細かい文字がくっきりして、資料作りや写真チェックで「お、見やすい」となる。ただし一度はやらかしがちで、表示が小さく感じる。Windowsの拡大率を125〜150%にして落ち着く人が多い。ここで「あれ?」となる人がいるので、買う前から覚悟しておくと後悔しにくい。
仕事・テレワークで一番ラクになるのは、配線が減るタイプ。たとえばDell U2723QEみたいにUSB-Cハブが強いモデルは、ノートPCをケーブル一本でつないで充電までできる。机の上が一気に片付く。地味だけど毎日効くやつ。さらにこのクラスは映りも落ち着いていて、長時間作業でも疲れが出にくい方向に振ってあるのが嬉しい。もう少し価格を抑えて4Kを試したいなら、Dell S2722QCみたいな“入り口の定番”が使いやすい。初めての27インチ4Kで、変に尖ってないのが安心材料になる。
ただしUSB-C運用は罠がある。給電ワット数が足りないと、充電が増えない、重い作業でバッテリーがじわじわ減る、みたいな小さなストレスが積み重なる。そういう意味では、作業向け4Kとして候補に入れやすいLG 27UQ85RV-Wのような“作業前提”モデルも見ておくと、迷いが減る。画面の見やすさって、スペック表より体感の比率が大きい。
次に、クリエイティブ用途。ここは「色が出ればOK」で選ぶと、後から地味に刺さる。写真やデザインは、色の基準が揺れると作業の判断がブレる。だから最初から“その方向の思想”で作られている機種を選ぶのが早い。具体的にはBenQ PD2725Uのようなプロ寄りの定番は、迷ったときに戻ってこれる安心感がある。色の扱いが素直で、モード切り替えも実用的。もっと写真寄りでガチっといきたいなら、EIZO ColorEdge CS2740みたいな“信頼性で買う”選択肢もある。値段は張るけど、色のズレで悩む時間が減るのは、制作にとってはコスト以上の価値になることがある。さらに写真編集の方向で候補を広げるなら、BenQ SW272Uのような写真系ラインも視野に入る。
そしてゲーム用途。ここでありがちな失敗は「Hzだけ見て買う」こと。確かに高リフレッシュレートは正義。でも体感はそれだけじゃ決まらない。VRR対応や残像感の調整、入力遅延の傾向も絡む。とはいえ迷いすぎると沼なので、現実的にはWQHDで165Hzクラスを軸にするとハズしにくい。たとえばLG 27GP850-Bは、そのど真ん中にいるイメージ。設定を詰めなくても気持ちよく動き、ゲーム以外の作業にも逃げられる。もう少し定番どころで名前が出やすいのがLG 27GL850-B。古めの定番だけど、比較記事で基準として語られやすい。コスパ枠ならDell G2724Dみたいに、ちゃんとゲーム向けに寄せつつ値段で戦えるモデルが候補になる。ASUS系で迷う人はASUS TUF Gaming VG27AQあたりを見ておくと“自分の欲しい方向”が整理しやすい。音や映像の味付けが好きなら、BenQ MOBIUZ EX2710Qみたいな選び方もアリ。さらに候補を広げるなら、GIGABYTE M27Qも比較でよく見かけるタイプで、WQHD高Hzの文脈に自然に入ってくる。
上位志向の話もしておく。最近は27インチでもOLEDが現実になってきて、黒の沈みと応答の速さは、初見でちょっと笑うレベルで気持ちいい。ただし、扱いにクセがあるのも事実。焼き付き対策や、使い方の相性を理解してから手を出すのが安全。その代表がASUS ROG Swift OLED PG27AQDM。勝ちたい人にも映像を楽しみたい人にも刺さる。でも雑に使うと後悔しやすいので、買うなら“納得して買う”枠に入れておきたい。
ここまで読んで、結局どれがいいのか。選び方を短くまとめる。仕事寄りなら、まずUSB-Cハブと給電を優先して、Dell U2723QEかDell S2722QCの方向で考える。制作寄りなら、色の安心でBenQ PD2725U、もっと信頼性に振るならEIZO CS2740を軸にする。ゲーム寄りなら、まずはWQHD高HzでLG 27GP850-Bあたりを起点にして、予算や好みで枝を伸ばす。OLEDは刺さる人には最強だけど、刺さらない人にはただの高級品になる。そこだけは素直に分けたほうがいい。
最後に、27インチで地味に効く話。机の奥行きが浅いと、良いモニターほど疲れることがある。画面が近すぎて視線移動が忙しいから。奥行き60cm以上あるとラク。もし厳しいなら、スタンドより“距離を稼げる工夫”を先に考えたほうが結果的に満足する。モニターはスペックより生活に馴染むかどうか。27インチは特に、それが出る。買う前に用途を一行で言える状態にして、そこに刺さる一台を選ぶ。これで失敗はかなり減る。


コメント