「安いモニターアームって結局どれがいいの?」と聞かれると、答えはわりとシンプル。安いモデルでも当たりはある。ただし、買う前に“合わせる条件”を外すと、一気に地獄を見る。机がたわんだり、画面がゆっさゆっさ揺れたり、数日でモニターがじわっと下がったり。ここさえ避ければ、1万円以下でも快適になる。
自分が最初に安いアームを買ったとき、設置直後はテンション上がった。配線が浮いてデスクが広くなって、マウスを振るスペースまで増えたから。ところが数日後、目線がなんか低い。気のせいかと思って六角レンチを握り直したら、ちゃんと下がってた。原因は「モニター重量とアームの相性」。安いから悪いんじゃない。条件の見落としが痛い。
まず結論:安いほど“数字”を先に見る
安いモニターアームで見るべきは、だいたいこの3つに集約される。
1つ目がVESA(背面のネジ穴の規格)。75×75か100×100が多い。これが合わないと話が始まらない。
2つ目が耐荷重。上限だけじゃなく、ガススプリング式なら「何kg〜何kg」の“範囲”が超重要。軽すぎても下がるし、重すぎても危ない。
3つ目がデスク天板。厚みの対応範囲はもちろん、薄い板や中空っぽい天板はたわみやすい。ここに安いアームを付けると、揺れの原因がアームじゃなく机になる。
この3点をクリアした上で、ようやく「どのモデルにする?」の順番が安全。
安いモニターアームのタイプ、向き不向き
安い帯で多いのは、ポール式(支柱+関節)とガススプリング式。
ポール式は堅実。調整はちょっと硬いけど、構造がシンプルで“変に下がる”事故が少ない。
ガススプリング式は上下が軽くて楽。姿勢が変わる人ほど便利。ただし重量範囲が合わないと、さっきの「じわ下がり」が起きやすい。ここだけはケチらず確認したい。
ここから本題:安いおすすめ候補(用途別に選ぶ)
「おすすめ」を並べるだけだと、結局また迷う。なので、あなたの使い方から逆算して提案する。
①とにかく安く、まずはデスクを広くしたい(シングル)
初めての1本でコスパ狙いなら、候補に入れやすいのが NB North Bayou モニターアーム F80 。価格が強い割に、必要な動きが揃っている系。締め付け調整は“最初だけ根気”が要るけど、ハマると安定する。自分はこのタイプで「机の上に書類を広げられる」快適さを知った。
同じく、まず失敗しにくい入口としては エレコム モニターアーム DPA-SL01BK みたいな国内定番を見ておくのもあり。説明やサポート情報が追いやすいと、設置で詰まりにくい。こういう“購入後の迷子”が少ないのは地味に助かる。
②上下移動をよくする(ガススプリング式で快適に)
在宅で姿勢が変わる、椅子を倒して動画を見る、立ち作業もしたい。こういう人はガススプリングが効く。候補として強いのが HUANUO モニターアーム ガススプリング HNSSK3 。ガス式は「スッ」と上がる瞬間が気持ちいい反面、調整が甘いと下がる。最初の1回だけ、モニター重量に合わせてしっかり追い込むと、その後が楽になる。
ガス式で安心感を取りたいなら、 Amazonベーシック シングルモニターアーム ガススプリング式 も比較に入れたい。価格が安定していて、選択肢として見つけやすいのが強み。迷ったときの“基準点”になる。
③デスクが狭い・壁際で使う(可動域より省スペース優先)
可動域が広いアームは便利だけど、壁際だと腕がぶつかって結局持て余すことがある。そんなときは、必要十分の可動と省スペースを両立しやすいモデルを。たとえば suptek モニターアーム シングル 13-27インチ みたいに、コンパクト運用の想定で探すとハズしにくい。省スペースは正義。机が広がるだけで作業のストレスが減る。
④32インチ前後でも安定させたい(剛性と固定がカギ)
32インチくらいになると、アームの剛性とクランプ固定の強さが露骨に効く。ふわっとした揺れが気になる人ほど、国内メーカー系も候補に入れたい。 サンワサプライ モニターアーム CR-LA1301BKN2 を候補に置いて、耐荷重と天板条件をちゃんと合わせる。ここが揃うと、画面の“安心感”が段違いになる。
⑤デュアルモニターを安くやりたい(机の条件を厳しめに)
デュアルは一気に荷重が増える。安いモデルでもいけるけど、机が弱いと詰む。条件が揃うなら HUANUO デュアルモニターアーム 13-32インチ 2-9kg が現実的な選択肢になる。ポイントは「机が勝てるか」。天板が薄いなら、先に補強を考えたほうが結果的に安い。
⑥“とりあえず信頼できる定番”がほしい(迷いを減らす)
細かい比較が面倒なら、定番から入るのも手。 Amazonベーシック モニターアーム 13-30インチ シングル は、探しやすさと選びやすさが強い。失敗の多くは「よく分からないまま買って、机や重量が合わない」なので、まず基準を作る意味でも見ておく価値がある。
⑦小型モニターや軽め運用、ちょい足し機能が欲しい
軽量モニター中心なら、変にオーバースペックを狙わず、相性の良いものを拾うほうが満足度が上がる。 グリーンハウス モニターアーム GH-AMCNU01 みたいに用途が噛み合うと、無駄がない。軽め運用だと設置も調整もラクで、毎日のストレスが減る。
取り付けで8割決まる:安いアームほど“最初だけ丁寧に”
安いアームは、取り付けの丁寧さがそのまま安定感に返ってくる。
クランプは仮締めで位置決め→水平を見て→本締め。これだけで揺れが減る。ケーブルは後からまとめるより、動かしながら最短ルートを作るほうがきれいに決まる。
それでも揺れるなら、まず疑うのは机。天板が薄いと、アームの性能以前に台座が動く。ここを見落とすと「アームが悪い」に見えるから厄介。
まとめ:安いおすすめは“条件が合うなら正解”になる
安いモニターアーム選びは、背伸びしたスペック勝負じゃない。VESA、モニター重量(ガス式なら範囲まで)、デスク天板。この3つを合わせてから、用途に合うモデルを選ぶ。これで失敗率がぐっと下がる。
デスクが広くなって、目線が整って、肩こりが軽くなる。派手さはないけど、毎日効いてくる変化だ。ここまで整うと「もっと早く付ければよかった」と普通に思う。


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