モニター選びでいちばん揉めるのが、画質でもサイズでもなく「端子どうする問題」だったりする。結論から言うと、ポートは“多ければ勝ち”じゃない。あなたの机に来る機器が、デスクトップ中心なのか、ノート中心なのか、ゲーム機中心なのかで、欲しい端子はガラッと変わる。ここを外すと、買ってから変換アダプタ沼に落ちる。
僕が一度やらかしたのは、見た目がスッキリするからとUSB-C搭載モニターを勢いで買って、肝心のノート側が映像出力に対応していなくて真っ青になった件。充電はできるのに画面が出ない。「USB-Cなら一本でいけるでしょ」と思い込んでたのが敗因だった。この記事では、HDMI・DisplayPort・USB-Cを「どの人が何を選べば事故らないか」という目線で整理していく。
まず、モニター背面に並ぶ端子を大雑把に分ける。映像入力がHDMI、DisplayPort、USB-C。音声の逃げ道として3.5mmのイヤホン端子。周辺機器を刺すUSB-Aや、有線LANやKVMが付くタイプもある。購入前に見るべきは、端子の種類だけじゃなく“どの端子が高機能枠か”だ。機種によっては、同じHDMIでも片方だけ4K/120Hz対応で、もう片方は60Hz止まり、みたいなことが普通に起きる。
HDMIは「ゲーム機・家電寄り」で強い。ただし落とし穴もある
家庭用ゲーム機やレコーダー、スピーカー周りまで含めて考えるなら、HDMIが軸になる。例えばPS5や最新のゲーム機を想定して4K/120HzやVRRまで狙うなら、ケーブルも“それっぽい”じゃなく、きちんと帯域を満たすものを用意した方が早い。僕は一度、古いケーブルを流用して「設定が悪いのか?」と30分くらいメニューを彷徨った。結局、原因はケーブル。そこからは素直にAnker Ultra High Speed HDMI 2.1 ケーブルみたいな“高帯域前提のやつ”を選ぶようになって、余計な迷いが減った。
同じ理由で、もう少し選択肢を広げたいならCable Matters Ultra High Speed HDMI 48Gbpsのような候補も出てくる。ここで大事なのは、端子の数字を見て安心しないこと。「HDMI 2.1」と書いてあっても、実際の実装や対応機能は機種で差がある。購入前に仕様表の“最大解像度と最大リフレッシュ、VRR対応”あたりを見ておくと、後で泣きにくい。
DisplayPortは「PC中心」の安定ルート
PC中心、特にゲーミングや高リフレッシュを絡めるなら、DisplayPortが強い。体感としても、同じ環境でHDMIよりDPの方がスムーズに噛み合う場面が多い。とはいえ、DPもケーブルで事故る。僕が踏んだのは「たまに暗転する」問題。ドライバだの電源だのを疑ったけど、結局ケーブルだった。そこからは、変に安い無名品を避けて、少しでも安心できるCable Matters DisplayPort 2.1 DP80みたいな候補をチェックする癖がついた。暗転が消えると、作業中のストレスが一気に減る。地味だけど効く。
また、ノートPCや小型PCで「USB-Cしかないけど、モニターはDPで繋ぎたい」ケースも増えた。そのときはUSB-C to DisplayPort 変換アダプタが登場する。変換は最後の手段と思われがちだけど、用途がハマれば普通に便利。さらに具体名で探すならAnker PowerExpand USB-C DisplayPort アダプタのような製品名で検索して、レビューで相性を確認してから買うのが無難だ。
USB-Cは「一本化」の夢がある。でも仕様チェックなしで突っ込むと燃える
USB-C搭載モニターの魅力はシンプルで、ケーブル一本で映像+給電+USBハブまでまとめられる可能性があること。机の上からACアダプタが消えると、本当に気持ちいい。ここで代表格として出しやすいのがLG 27UP850-WみたいなUSB-C給電系モニター。実際、ノートを閉じてドック代わりに使う運用がハマると、毎日の出社準備が一段ラクになる。
制作寄りで色や表示品質も意識するならBenQ PD2705Uのようなラインが候補に上がるし、実用品としてバランスを見るならASUS VA27UCPSのような方向もある。ここで忘れちゃいけないのが、USB-Cは“形が同じでも中身が違う”という事実。ノート側が映像出力(DP Alt Mode)に対応していないと、充電はできても映像が出ない。僕がハマったのはまさにこれで、結局その場しのぎで変換を買い足す羽目になった。
USB-C一本化を成功させるコツは、モニター側の「給電W数」と「USBハブの仕様」まで読むこと。ノートを充電しながら、外付けSSDやWebカメラも刺すなら、思ったより条件が細かい。端子の数だけ見て決めると、後で詰む。
ドッキングステーションは「安定」を買う道具
ノートPC中心で、HDMIもDPもLANも欲しいなら、最初からドッキングステーションに寄せるのも手。出先から帰ってきて、ケーブルを何本も刺す時間が消える。まず無難なところだとサンワダイレクト USB-C ドッキングステーション 7-in-1のような検索が入口になる。もう少し多機能に振るならUGREEN Revodok Pro 209あたりも候補として語りやすい。
一方で、Thunderbolt環境の人は話が別になる。必要な帯域や安定性の要求が上がるので、ここは“コストを払って安定を買う”判断が合う場面が多い。検索入口としてはThunderbolt 4 ドッキングステーションで一覧を眺めて、使っているPCの仕様とレビューの相性を突き合わせるのが早い。
失敗しないチェックの順番(ここだけ覚えれば勝ち)
最後に、買う前の順番を固定すると事故が減る。
まず「何を繋ぐか」を書き出す。デスクトップ、ノート、ゲーム機、サウンドバー。次に「何を出したいか」。4Kなのか、144Hz以上なのか、HDRやVRRまで欲しいのか。ここまで決まると、HDMI中心かDP中心か、USB-C一本化かが自然に決まる。
そして、必要な本数を考える。端子が多くても、机の配置的に使いづらい位置にあったり、隣同士が干渉して太いケーブルが刺さらないこともある。地味だけど、背面の写真やレビューで“刺しやすさ”を拾えると満足度が上がる。僕はこの観点を軽視して、L字ケーブルを買い足したことがある。最初から想定してれば出費ゼロだった。
ポートはスペック表の小さな文字に見えるけど、毎日触るのはここ。だからこそ、用途から逆算して、必要な端子を確実に揃える。HDMIで固めるのか、DPで安定を取るのか、USB-C一本で机を整えるのか。迷ったら「今の機器」と「次に増えそうな機器」の二つだけ見て決めると、変に背伸びせずに済む。


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