リフレッシュレート(Hz)って、数字が大きいほど良さそうに見える。でも現実は「用途」と「出せるfps」と「接続の条件」が揃わないと、宝の持ち腐れになりやすい。結論から言うと、迷う人ほど“自分の上限”ではなく“普段の体感が安定して上がる帯”を狙うのがいちばん効く。
まず整理しておくと、Hzは画面の更新回数、fpsはゲームやPCが出す映像のコマ数。fpsが追いつかない場面では、240Hzモニターを買っても「滑らかさ」が思ったほど伸びないことがある。逆に言えば、普段の作業やスクロールの気持ちよさは60→120付近で変化を感じやすく、そこが最初の分岐点になる。
仕事・学習中心なら「高Hzより見やすさ」から決める
資料づくり、ブラウザ、文章作成が中心なら、60〜75Hzで困らない人は多い。ここで大事なのは、Hzを上げるよりも姿勢が崩れない高さと、目が痛くならない明るさ。実際、同じ作業でも画面の位置が合うだけで疲れ方がガラッと変わる。
そのうえで「スクロールの引っかかりが気になる」「長文を追うと目が泳ぐ」タイプなら、165Hzクラスの中堅が気持ちよく着地することがある。たとえば Dell G2724D(27型/QHD/最大165Hz)みたいな路線は、仕事とゲームを両立させたい人の逃げ道になりやすい。似た方向性で、発色と応答のバランスを取りつつ高Hzを味わえるのが LG UltraGear 27GP850-B(27型/QHD/165Hz〜OC180Hz)。120Hz以上に慣れると、ブラウザのスクロールだけでも戻れなくなる人がいるのは正直わかる。
家庭用ゲーム機なら「120Hz+相性のいい端子」が主役
ゲーム機で狙いどころが明確なのは120Hz。ここは“対応ソフトで効く”という割り切りも含めて選ぶとスッと決まる。さらに重要なのが、4Kで120Hzを狙うならHDMI 2.1が絡んでくる点。ここを外すと「120Hz対応なのに出ない」事故が起きやすい。
4K高Hzで万能に寄せるなら GIGABYTE M28U(28型/4K/144Hz)が候補に入りやすい。もう少し“ゲーム機での扱いやすさ”に寄せたいなら Sony INZONE M9(27型/4K、HDMI最大120Hz・DP最大144Hz)のような存在もある。画質の満足度を優先して、120Hzは「出る時に出ればOK」とするなら、選び方は一気に楽になる。
PCゲーム(RPG・オープンワールド)なら「120〜165Hz」がいちばんおいしい
体感で変わりやすいのは60→120/144。ここはマウス操作、視点移動、カメラのパンで差が出る。しかもPC性能が“現実的に届きやすい”ゾーンだから、費用対効果が高い。
この帯で迷ったら、さっき挙げた Dell G2724D(27型/QHD/最大165Hz)や LG UltraGear 27GP850-B(27型/QHD/165Hz〜OC180Hz)のような「QHD×165Hz」系がまず堅い。4Kにこだわるなら GIGABYTE M28U(28型/4K/144Hz)が現実的な落としどころになる。
競技系FPS・格ゲーは「240Hz以上」ただし条件が揃ってから
240Hz以上が効くのは、速い視点移動での“見失いにくさ”や、追いエイムの安定感が欲しいとき。とはいえ、PCが安定して高fpsを出せないなら伸び悩む。ここは夢を買うより、環境の順番を間違えないのがコツ。
たとえば360Hzの代表格として BenQ ZOWIE XL2566K(24.5型/FHD/最大360Hz)や Alienware AW2523HF(24.5型/FHD/360Hz)が候補に上がる。ここまで行くと、解像度よりも“勝ちやすさ”に振り切った選択になるので、目的がハッキリしている人向けだ。
有機EL・MiniLEDは「Hzだけじゃない満足」がある
Hzの話をしてるのに寄り道みたいだけど、黒の沈みやコントラストで「没入感」が跳ねると、結果的に満足度が上がることがある。暗いシーンが多いゲームや映像だと、ここが効く。
有機ELで240Hzを狙うなら LG UltraGear 27GR95QE-B(有機EL/QHD/240Hz)や ASUS ROG Swift OLED PG27AQDM(有機EL/QHD/240Hz)が分かりやすい。さらに“滑らかさも黒も”に寄せるなら、360Hzの有機ELという尖った選択肢で Samsung Odyssey OLED G6(27型/QHD/360Hz)もある。
一方で、明るい部屋でHDR感を優先したいならMiniLEDも面白い。32型4Kで144Hzの方向なら BenQ MOBIUZ EX321UX(32型/4K/144Hz/MiniLED)のような路線が刺さる人がいる。映像もゲームも“派手さ”が好きなら、Hz以上に幸福度が伸びることがある。
買う前にやる「3分チェック」で失敗が減る
高Hzを買ったのに60Hzのまま、これは本当によく起きる。購入前にやっておくといいのは、今のPCやゲーム機で「何Hzまで設定できるか」を先に見ておくこと。次に、ケーブルと端子の条件。4K120Hz狙いならHDMI 2.1が絡むことが多いし、VRR(可変リフレッシュレート)が使えるとカクつきやチラつきが減る場面がある。最後に、用途の優先順位を決める。仕事が主なら疲れにくさ、ゲームが主なら滑らかさ、競技なら応答と視認性。順番が決まると、Hzの適正値も自然に決まってくる。
迷ったときの着地はシンプルでいい。仕事と普段使いで納得したいなら165Hz前後、家庭用ゲーム機なら120Hzを中心に端子条件まで確認、競技系は240Hz以上を“出せる環境込み”で選ぶ。数字を追いかけすぎず、毎日触る時間が長いシーンで「お、気持ちいい」と思えるところに投資すると、買ってからの満足が続く。さらに上を狙いたくなったら、その時に Corsair XENEON 27QHD240(有機EL/1440p/240Hz)みたいな“滑らかさと画の良さ”の両取りへ進むのもアリ。ここまで来ると、Hzはただの数字じゃなくて、体験の質を引き上げる道具になる。


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