「モニター フレームレート」で調べる人の多くは、いまの映像がカクつく、ヌルヌルしない、設定を変えても手応えがない──このあたりで詰まっている。結論から言うと、原因はだいたい「FPS(出力側)」「Hz(表示側)」「VRR(揺れの吸収)」「接続(端子とケーブル)」のどれかに寄る。ここを切り分ければ、買い替えも設定もムダ撃ちが減る。
まず混同しやすいのが、FPSとHz。FPSはPCやゲーム機が1秒間に何枚の絵を出しているか、Hzはモニターが1秒間に何回描き直せるか。モニターが144Hzでも、ゲームが60FPSなら体感は60寄りになるし、逆も同じ。ここを押さえるだけで「買ったのに変わらない」の半分は説明がつく。
体感の差が出やすいのは、視点移動やマウス操作が多い場面。たとえば対戦ゲームで振り向いた瞬間、60Hzだと輪郭が“追いついてこない”感じが残りやすい。144Hz以上に上げると、その遅れが薄くなることが多い。ただし「常に高FPSが出る」前提なので、場面によってFPSが90→70→55みたいに揺れる環境だと、むしろ引っかかりが目立つことがある。そこで効いてくるのがVRRだ。
VRR(可変リフレッシュレート)は、モニターの描き直しタイミングをFPSに寄せてズレを減らす仕組み。ティアリング(画面の裂け)やスタッター(一定間隔の引っかかり)を抑えやすい。名前はメーカーや環境で変わって、Adaptive-Sync、FreeSync、G-SYNCなどがだいたい同じ系統にいる。細かい呼び名より大事なのは「対応しているか」と「効く範囲」。効く範囲の外に出ると、結局ガタつきが戻ることがある。
次に、120Hzや144Hzが“出ない”問題。これ、設定だけの話に見えて、実は接続で止まっていることが多い。PS5で4K/120Hzを狙うなら、HDMI 2.1相当の帯域が要るケースが多いし、PCはDisplayPortの世代やモニター側の仕様で到達点が変わる。ケーブルも同じで、「映るからOK」ではなく「その解像度とHzで安定するか」が本質になる。4K/120Hzの導線を太くしたいなら、まずはAnker HDMI 2.1 ケーブルみたいに規格が明記されたものを選ぶのが手堅い。PCでWQHD/144Hz以上を狙うなら、Cable Matters DisplayPort 1.4 ケーブルやUGREEN DisplayPort 1.4 ケーブルのように、帯域が足りる前提を作っておくと切り分けが早い。ノートPCで外部出力するなら、USB-C周りがボトルネックになりやすいので、UGREEN USB-C DisplayPortのような変換を前提に「PC側が映像出力対応か」まで確認したい。
ここまでを踏まえて、用途別に“目標”を決めると選びやすい。対戦ゲーム中心なら、まずはWQHD/165Hz前後が現実的な落としどころで、VRRも含めてバランスが良い機種が多い。たとえば定番の流れならDell G2724DやASUS TUF Gaming VG27AQ、色と応答のバランスで選びやすいLG 27GR75Q-B、音や映像の“体感の良さ”まで含めてまとめやすいBenQ EX2710Qあたりが話に出しやすい。4Kでもゲームしたいなら、PC向けの4K高Hz例としてGIGABYTE M28Uが分かりやすいし、4K/高Hzをもう一段ほしい人はLG 27GR93U-Bのようなクラスが候補に入る。
PS5中心の場合は「4Kを優先するか」「120fpsを優先するか」で迷い方が変わる。4K/120Hzをちゃんと取りにいくなら、HDMI 2.1まわりの相性で詰まりやすいので、モニター側も“その条件を想定した設計”のものに寄せたい。例として挙げやすいのがDell G3223Q。もちろんすべてのタイトルが120fpsで動くわけじゃないから、VRRの有無で「落ちた時の不快感」が変わる、という筋で解説すると読者が納得しやすい。
一方、ガチ勢の競技寄りで「勝ちやすさ」を優先するなら、解像度を落としてでも超高Hzに寄せる選択肢がある。たとえば360Hzの代表例としてZOWIE XL2566K、フルHD高Hzを狙いやすい枠にASUS VG259QM。最近は“4K高精細と高Hzを両立する”方向もあって、話題例としてLG 32GS95UE-Bのようなクラスを紹介しておくと、「そういう世界もあるのか」と腹落ちしやすい。
買い替えの前に、設定で伸びる部分も押さえておきたい。結論として、120Hzが出ないときの確認順はこれが早い。
- OS側のリフレッシュレート設定が60Hzのままになっていないか確認する。ここが原因だと、モニターが高Hzでも意味がない。
- 接続ポートを確認する。同じHDMIでも端子によって対応帯域が違うことがある。
- ケーブルを疑う。映っていても高帯域で不安定なことがあるので、さっきのAnker HDMI 2.1 ケーブルやUGREEN DisplayPort 1.4 ケーブルのように規格が明確なもので再現確認する。
- ゲーム内のフレーム上限とV-Sync/VRRを見直す。上限が低く固定されていると、Hzを上げても体感が伸びない。
最後に、モニターのフレームレート問題は「高いHzを買えば終わり」ではなく、「FPS・Hz・VRR・接続の四点セット」で決まる。ここを順番に潰すだけで、カクつきの正体が見えてくるし、必要な出費のサイズも読みやすくなる。買うにしても直すにしても、焦って一気にやらない。設定は一個ずつ変える。それだけで、失敗はかなり減る。


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