モニターを買うとき、解像度(フルHDとか4K)ばかり見てた時期があった。届いて設置して、最初に思ったのが「なんか縦が窮屈だな」。この“なんか”の正体が、だいたいアスペクト比だったりする。横:縦の形が違うだけで、同じインチでも疲れ方や作業のテンポが変わる。だから最初に決めたいのは、「何に一番時間を使うか」。ここが固まると、比率はかなり絞れる。
アスペクト比って結局なにが変わる?
アスペクト比は画面の形。16:9はテレビっぽい形で、21:9は横に長い。数字だけだとピンと来ないけど、体感としては「縦の余裕」か「横の並べやすさ」かのトレードオフになることが多い。動画中心の人は余白が出にくい比率が楽だし、資料・文章中心の人は縦が少しでも広いとスクロール回数が減って地味に効く。
まず結論:用途別のおすすめ比率
迷ったら、こう割り切ると失敗しにくい。
- 動画視聴・ゲーム機(PSやSwitch)多め → 16:9
- 仕事・学習(ブラウザ、文章、表計算) → 16:10か21:9
- 画面を常に2〜3枚並べたい → 21:9
- もう“デュアル環境を1枚で”まで行きたい → 32:9
- 変わり種で縦作業を最優先 → 16:18(DualUp系)
ここから先は、買う前の迷いどころを体験ベースで潰していく。
16:9は「悩む時間が一番少ない」比率
YouTubeや動画配信、家庭用ゲーム機は16:9前提が多い。だから黒帯が出にくく、設定で遊ばずに済む。自分も最初は16:9で落ち着いた。理由は単純で、何を繋いでも“普通に表示される”安心感があるから。
16:9の4Kで扱いやすい代表格だと、たとえばDell U2723QEみたいな王道が候補に上がる。白い筐体や部屋の雰囲気で選ぶなら、LG 27UP850-Wみたいな方向も分かりやすい。色や制作寄りで選びたい人なら、BenQ PD2705UやASUS ProArt PA279CV-Jを眺めると「そういう世界があるのね」ってなるはず。
ただし16:9で“惜しい”のは、文章や資料が多い人。縦が足りないと感じた瞬間、次の比率が気になってくる。
16:10は「縦がちょい広い」だけで気持ちが変わる
16:10は派手さはない。でも、ブラウザ・PDF・Notion・スプレッドシートみたいな縦スクロールが多い作業だと、じわじわ効く。自分は原稿を書いてる時期に16:10を触って、「戻りたくないかも」と思った。ほんの少し縦が増えるだけで、見出しと本文が同時に見えてリズムが崩れにくい。
この方向の定番ならDell U2421Eみたいな“仕事の相棒”系がしっくりくる。ゲームや動画を最優先にしないなら、選び方としてかなり堅い。
21:9は「並べ作業が速くなる」ウルトラワイド
21:9は最初ちょっと戸惑う。横に長くて、机が急に狭く見える。ただ、一度“並べ方”が決まると手放しにくい。自分は「左:ブラウザ」「中央:作業」「右:チャット」を固定したら、Alt+Tabが激減した。体感で、作業の間がなくなる。
ウルトラワイドの入り口として触りやすいのがLG 34WN780-B。もう少し仕事寄りでUSB-Cハブ的な便利さも狙うならDell U3423WEみたいな路線が視野に入る。
注意点もある。16:9の動画は左右に余白が出ることがあるし、ゲームは対応次第で見え方が変わる。ここが気になる人は、動画・ゲーム中心なら素直に16:9に寄せたほうが気が楽。
32:9は「デュアルを1枚にしたい人」の最終形
32:9は面白い。初めて触ったときは、画面というより“横長の壁”っぽい。でもハマる人は本当にハマる。ウィンドウを3枚以上並べて、常に全部を見ながら回す人には刺さる。逆に、配置が雑だと散らかるだけで疲れる。ここはセンスというより、運用のルール作りが必要。
代表格ならDell U4924DW。映像や作業の快適さで評価されやすい帯域ならLG 49WQ95C-Wも候補になる。ゲーム寄りで名前が先に出てくるのはSamsung Odyssey G9。ただ、ゲーム側の対応はタイトル次第なので、買う前に「自分が一番遊ぶゲーム」で相性を調べるのが現実的だ。
変化球:縦作業ガチならDualUp系もあり
アスペクト比の話をしてると、たまに「横じゃなくて縦が欲しいんだよね」って人がいる。資料を2段で見たい、コードとドキュメントを上下に置きたい、そんなタイプ。そういう人にはLG DualUp 28MQ780-Bみたいな変わり種が刺さる。クセは強いけど、合うと“これでいいじゃん”になる。
買う前に1つだけやっておくと失敗が減る
最後に、個人的に効いた方法。ノートでもメモでもいいから、いつもの作業を3つ書く。「ブラウザ」「Excel」「チャット」とかで十分。次に、それを“同時に見たいか”を決める。
同時に見たいなら21:9や32:9が有力。切り替えでいいなら16:9や16:10で満足しやすい。アスペクト比ってスペック表だけで決めると外しやすいけど、使い方から逆算すると急に簡単になる。
迷ったら、まずは16:9か16:10。そこから「並べたい欲」が強いなら21:9へ、完全に一枚化したいなら32:9へ。順番を間違えなければ、買い替えの後悔はかなり減る。


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