モニターのmsとは?残像の正体、GtG/MPRTとHzと入力遅延の見抜き方【購入前完全ガイド】

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「1msって書いてあるから大丈夫」そう思って買ったのに、スクロールがにじむ。FPSで振り向くと輪郭が溶ける。これ、わりと起きます。原因は単純で、ms(ミリ秒)の数字だけ見てしまうから。msは大事。でもms“だけ”だと外すことがある。ここでは、msの意味をちゃんとほどいて、Hzや入力遅延まで含めて「結局どう選べばいいの?」に落とします。

そもそもモニターのmsとは

モニターのmsは、ざっくり言うと「画素の色が切り替わる速さ」です。画面の点(画素)が、前の色から次の色に変わるのにかかる時間。短いほど動きの輪郭が残りにくく、残像が減りやすい。だからゲーミング系はmsを前面に出してきます。

ただ、ここからがややこしい。msの測り方が一つじゃない。カタログで同じ1msでも、中身が違うことが普通にあります。

GtGとMPRTの違いで“1ms”の意味が変わる

msの表記でよく出てくるのが、GtGとMPRT。

GtG(Gray to Gray)

中間色から中間色への切り替え速度です。ゲームも動画も中間色だらけなので、体感に近い指標になりやすい。いわゆる「1ms(GtG)」はこっち。

MPRT(Moving Picture Response Time)

動いて見える映像の“ボケ”寄りの指標です。残像低減(黒挿入やバックライト点滅)みたいな機能とセットで語られることが多く、「1ms(MPRT)」は“条件つきの速さ”になりがち。性能が悪いというより、意味が別物だと思った方が安全です。

結論として、スペック表でmsを見たら、数字より先に「(GtG)か(MPRT)か」を確認。ここを飛ばすと、買った後に「思ったのと違う」が発生しやすいです。

msとHzの関係:高Hzでもクッキリしない理由

Hz(リフレッシュレート)は、1秒に何回画面を書き換えるか。144Hz、240Hz、360Hz…と上がるほど動きがなめらかになります。

でも、Hzが高くなるほど、1回の更新に使える時間は短くなります。240Hzなら1回あたり約4.17ms。もし画素の切り替えがそれに追いついていないと、次のフレームに色が残って「にじみ」っぽく見える。だから「高Hzなのにスッキリしない」ことがあるわけです。

ここで効いてくるのがms。ただし“平均で速い”だけでなく、暗い色の切り替えが遅い(暗部の追従が弱い)タイプだと、黒っぽい残像が出やすい。VA系で気になる人が多いのはこのパターンです。

msと入力遅延(Input Lag)は別。混ぜると迷子になる

msが応答速度(画素の切り替え)なのに対して、入力遅延は「操作してから画面に反映されるまでの遅れ」。体感としては、マウスを振ったときの追従、ボタンを押したときの反応の軽さに直結します。

msが小さくても、映像処理が重い設定(高画質補正や強いスケーリング)だと入力遅延が増えることがあります。逆に、応答速度がそこそこでも、ゲームモードが優秀で入力遅延が少ないと「操作は軽い」って感じやすい。だからmsだけで“反応の良さ”は決められません。

“1ms”の裏側:オーバードライブの罠とちょうどいい落とし所

実際に触っていちばん分かりやすいのがここです。多くのモニターは、オーバードライブ(OD)で画素の切り替えを無理やり速めます。その結果、スペック上は1msが出る。

でもODを強くしすぎると、逆残像(輪郭の周りが白っぽく光る、色が飛ぶ)が出て、むしろ見づらい。私も最初これで「速いはずなのに目が疲れる」になりました。結局、ODは“中”あたりがいちばん気持ちいいことが多いです。スペックは派手でも、設定でバランスを取るのが現実的。

じゃあどれを選ぶ?用途別に“刺さる性能”を決める

ここからは選び方を、現物目線でまとめます。

FPS・競技寄り:輪郭のキレ優先

目標は「振り向いてもターゲットがほどけない」。この用途なら、定番の高速TNやハイリフレッシュのeSportsモデルが強いです。たとえばプロシーンでも話題に上がりやすいBenQ ZOWIE XL2566Kは、こういう“動きのキレ”を取りに行く人の文脈に合います。さらに上を狙うなら、500HzクラスのAlienware AW2524Hみたいな尖った選択肢もあります。
ただ、尖りほど調整が大事。ODや残像低減の相性で当たり外れが体感に出ます。

FPS寄りだけどコスパも:速さと扱いやすさの中間

「ガチすぎるのは要らない。でもヌルいのも嫌」なら、同系統で少し現実寄りのモデルが楽です。Alienware AW2524HFみたいに、方向性はゲーミングでも、扱いのバランスを取りやすいモデルを軸にすると迷いにくい。

仕事+ゲーム:見やすさと応答の両取り

日中は作業、夜はゲーム。こういう人は、文字の見やすさや解像度も捨てられません。WQHDで評判になりやすいDell 27 ゲーミングモニター G2724Dは、こういう「作業の解像感も欲しい」側の話題で登場しやすいです。msだけでなく、解像度とHzのバランスが効いてきます。

映像美+ゲーム:OLEDの“別方向の強さ”

残像を減らす方向で、OLEDは話が変わります。画素の切り替えが速く、輪郭がスッと出やすい。たとえばLG UltraGear 27GR95QE-Bや、同じくOLED系のASUS ROG Swift OLED PG27AQDMは、映像の気持ちよさと応答の良さで“別格感”が出やすいです。
ただしOLEDは焼き付き対策や明るさの癖など、別の注意点もあります。ここはmsとは別軸の判断材料。

msで失敗しない購入前チェック(これだけ覚えて帰る用)

msを見る順番はこれが安全です。
まず「GtGかMPRTか」。次に「高Hzに対して応答が追いつく設計か」。最後に「OD強で無理やり出していないか」。この順で見ると、スペックの罠に引っかかりにくい。

レビューを読むなら、msの数字そのものより「ODをどこにすると自然か」「逆残像が気にならないポイントはどこか」を探すのが近道です。もし可能なら店頭や返品できるショップで、ODを弱→中→強と振って、スクロールと振り向きを試す。地味だけど、ここで勝負が決まります。

迷ったときの“結論”

msは残像対策の中心。だけど、Hzと入力遅延を見ないと体感が揃いません。だから、msを入口にしつつ、最後は「自分が一番ストレスを感じる動き」を想像して選ぶのが正解です。
振り向きが勝負ならASUS ROG Swift Pro PG248QPみたいな超高Hz系に意味が出るし、仕事も兼ねるならDell 27 ゲーミングモニター G2724Dのようなバランス型が安心。映像の気持ちよさまで欲しいならLG UltraGear 27GR95QE-BASUS ROG Swift OLED PG27AQDMが候補に上がります。

msの数字に振り回されず、msの“意味”を使いこなす。これだけで、モニター選びは一段ラクになります。

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