モニターに「No Signal」と出た瞬間、頭の中が一気に真っ白になる。壊れた?グラボ?OS?…と疑い始めるけど、実際に多いのはもっと地味なところだ。入力が違う、ケーブルが甘い、変換が噛み合ってない。この3つでだいぶ片付く。だからこの記事では、気合いの精神論じゃなく、手順で淡々と勝ちにいく。順番どおりにやれば、ほとんどのノーシグナルは戻せる。
まず結論から。ノーシグナルは「モニターが映像信号を受け取れていない」状態で、原因は大きく3系統に分かれる。①モニター側(入力設定や電源)、②接続系(ケーブル・変換・ドック)、③PC側(出力設定やスリープ復帰不良)。この分類を意識すると、ムダに疑心暗鬼にならない。
30秒でやる“最初の一手”
最初に触るのは、電源と入力。ここで直るケースが案外多い。
電源ランプが点いているかを確認したら、モニターの入力(Input/Source)を切り替える。HDMI1に刺しているのにDisplayPortになっていた、これが本当にある。夜中に作業してると特にやりがちだ。
次に、映像ケーブルを両端とも一度抜いて挿し直す。可能なら別の端子に差し替える。HDMIとDPが両方あるなら切り替えてみる。ここで「変換やドックを使っている人」はいったん全部外して、PCとモニターを直結に戻す。たとえばUSB-CからHDMIに出しているなら、まずはAnker PowerExpand+ USB-C & HDMI 変換アダプタみたいな“定番クラス”で直結テストを作ると、切り分けが速い。
5分で切り分け:モニターが悪い?PCが悪い?
ノーシグナルで一番キツいのは「どっちが悪いか分からない時間」だ。ここを短縮する。
モニター側チェック
モニターのOSDメニュー(設定画面)が出るなら、パネル自体が死んでる可能性は下がる。次に、別の機器(ゲーム機や別PC)につないで映るかを試す。映るならモニターは概ね正常。映らないならモニター側・ケーブル側が濃厚になる。
PC側チェック
PC側は、別のモニターに出してみる。あるいは同じモニターでも入力方式を変える。HDMIでダメならDP、DPでダメならHDMI。これだけで原因の層が一段薄くなる。
ケーブル・変換・ドックが原因の“沼”
ここからが本題。ノーシグナルの犯人として、地味に強いのが接続系だ。
DisplayPortは「一時的に落ちる」ことがある
DPはスリープ復帰や再起動のタイミングで、なぜか無信号になって固まることがある。経験上、ケーブルの抜き差しより「モニターの電源を抜いて完全リセット」の方が効く日がある。まずはケーブル自体も疑って、VESA認証など品質寄りを一本用意しておくと安心だ。たとえばCable Matters DisplayPort 1.4 ケーブル(VESA認証)みたいな定番で「ケーブル原因」を先に潰すと、精神的にも楽になる。
DP→HDMIの変換が絡むなら、安い変換で詰まることがある。切り分け用にStarTech.com DisplayPort→HDMI 変換アダプタ 4K60のような“業務寄り”を挟むと、原因の特定が一気に進む。逆に、ケーブル一体型で手軽に試したいならUGREEN DisplayPort→HDMI 変換(アクティブ)のような候補で「変換が原因か」をチェックできる。
HDMIは“規格と長さ”で不安定になる
HDMIは分かりやすい顔をして、4K/高リフレッシュになるほど急に気難しくなる。映ったり落ちたりするなら、まずケーブルを疑う。特にHDMI2.1環境なら、いったんZeskit Maya HDMI 2.1 ケーブルのような“評判が固い”ものに寄せて、ケーブル品質の揺らぎを消すのが手っ取り早い。
USB-Cは「充電できる=映像が出る」ではない
ここは落とし穴。USB-Cケーブルは見た目が同じでも、映像出力に対応してないものが普通にある。PCのUSB-CがDisplayPort Alt Modeに対応しているか、ケーブルが映像対応か、そして変換が適切か。この三点セットが揃わないと映らない。
USB-C→DPで直結したいなら、まずCable Matters USB-C to DisplayPort 1.4 変換アダプタでシンプルに確認するのが早い。ここで映るなら、PC側の映像出力自体は生きている可能性が高い。
そしてハブやドック経由にしている場合、切り分けは「直結→ハブ→ドック」の順で戻す。ハブで試すならAnker 553 USB-C Hub (8-in-1)のように市場に情報が多いモデルだと、症状が出たときの逃げ道が多い。さらに本格ドックならAnker 778 Thunderbolt ドッキングステーションや、定番中の定番としてCalDigit TS4 Thunderbolt Station 4が候補に入る。もちろん、いま使っているドックが悪いと断定する前に「直結で映るか」を先にやる。ここを飛ばすと、永遠に迷子になる。
Windowsでノーシグナルを直す(出力設定のズレを戻す)
接続が正しいのに映らないなら、Windows側の“出してるつもり”を疑う。
まず、投影モード(複製/拡張/PC画面のみ)が変になってないかを見る。外部ディスプレイに出してるのに、設定がPC画面のみになっていると当然映らない。次に、ディスプレイ設定で検出を試す。ここでもう一回、ケーブル交換・別ポート・アクセサリ外しをまとめてやる。
それでもダメなら、放電(完全シャットダウン→電源ケーブルを抜く→しばらく待つ)を挟む。地味だけど効くことがある。DP絡みの復帰不良も、これで戻る日がある。
Macでノーシグナルを直す(ケーブルと再認識が命)
Macは、変換系の影響が強く出る。つないだ状態で再起動して認識させる、これが効くことがある。
次に、ケーブルを疑う。USB-Cは“見た目同じ問題”が起きるので、映像対応の構成に寄せる。もし「入力信号がサポートされていません」「Out of Range」系なら、解像度やリフレッシュレートの出し過ぎでモニターが受けられていない可能性がある。いったん低めに落として復帰させ、そこから段階的に上げると安定しやすい。
HDMI切替器・セレクタを使ってる人が見落とすポイント
入力の切替器は便利だけど、ノーシグナル時の犯人にもなる。切替器を経由しているなら、一度だけ直結で確認する。それで映るなら切替器側の問題だ。ここは割り切って、品質寄りのものに寄せるのがラク。たとえばUGREEN HDMI切り替え器 3入力1出力 4K@60Hzのように情報が多いモデルだと、設定ミスや相性問題に当たりやすいポイントも見つけやすい。
それでも直らないときの“最終判断”
ここまでやって直らない場合は、もう「事実」を集めるフェーズに入る。
- 別機器では映るか(モニターの生死)
- 別モニターでは映るか(PC出力の生死)
- 直結で映るか(変換・ドック・切替器の疑い)
- HDMI/DP/USB-Cどれで症状が出るか(規格の相性)
この結果が揃うと、修理・保証の判断が一気に楽になる。逆に、ここが曖昧だとサポートに連絡しても往復が増える。
最後に、ノーシグナルは「原因がひとつ」じゃないことも多い。入力ミス+変換相性+スリープ復帰不良、みたいに重なる日がある。だからこそ、直結から順に戻す。これが一番速い。


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