中古の27インチモニターは、うまくハマると満足度が高い。新品の半額くらいで「作業が一気に楽になる環境」が手に入ることもある。一方で、外れを引くと時間も気持ちも削られる。だから最初に決める。中古27インチは“スペック”より“失敗しない買い方”が大事。私はこの順番で見て、実際にミスを減らせた。
まず結論。迷ったら「WQHD(2560×1440)+保証が付く購入先」を軸にするとラク。27インチでフルHDだと、文字作業が多いほどドット感が目につきやすい。映像中心なら許容できても、ブラウザやExcel、文章作成を長時間やる人はWQHDのほうが疲れにくいし、作業領域も広い。中古を狙うなら、最初からWQHDを基準にして、型落ちの良品を拾うのが現実的だ。
次に「どこで買うか」。中古モニターはここで勝負が決まる。私が安心できたのは、保証が明記される店や中古PCショップの通販。店頭なら現物チェックもできる。逆にフリマは相場が魅力でも、写真と文章だけでムラや焼き付き、端子不調を見抜くのが難しい。受取評価をした瞬間に逃げ道が消えるケースもある。安さより“戻れる道”を優先したほうが、結果的に得をする。
中古27インチで狙うスペックは、上から順にこう。
1つ目は解像度。WQHDが基準。4Kも魅力だけど、27インチだと文字が小さくなりやすく、スケーリング調整が前提になる。2つ目は端子。PC中心ならDisplayPortがあると楽。USB-C給電まで欲しい人は機種を絞りやすい。3つ目はパネル。色の正確さが欲しいならクリエイター向けライン、ゲームなら高リフレッシュ寄り、在宅ワークなら目の負担が少ない系を選ぶ。4つ目がスタンド。高さ調整がない個体は、地味に首と肩にくる。ここを軽視して、後でモニターアームに課金する流れがよく起きる。
製品の例を出す。仕事・文章作成・写真の確認もやるなら、私は中古でも安定しやすい定番から探す派だ。たとえばUSB-C運用をしたいなら、検索の起点は Dell UltraSharp U2723QE や Dell UltraSharp U2720Q あたりになる。映像と作業の両方をほどよくやりたいなら LG 27UP850-W、ゲーム寄りでキビキビした表示が欲しいなら LG 27GP850-B を見て相場感を掴む。色味を気にするなら、クリエイター系の入口として BenQ PD2705Q や BenQ PD2700Q は中古流通も多め。コスパで探すなら ASUS ProArt PA278QV、事務用途で“疲れにくさ”に振るなら EIZO FlexScan EV2785 を目安にする。価格がこなれている枠だと iiyama ProLite XUB2792QSU や ViewSonic VX2785-2KP-MHD も候補に入る。発色と応答を両取りしたい人は MSI MAG274QRF-QD、より抑えたいなら AOC Q27G2S を起点に「同等スペックの別型番」に広げると見つけやすい。
ここからが本題。中古は現物チェックができるなら、3分で未来が変わる。私が店頭で必ずやるのは、単色表示でのムラ確認。白や薄いグレーを出すと、シミっぽいムラは一発で見える。次にドット抜け。赤・緑・青で黒点を探し、黒背景で輝点を見る。最後に端子。HDMIとDisplayPortを挿して軽く揺らし、接触が怪しくないかをチェックする。これだけで「帰ってから気づく系」をかなり潰せた。
体験談をひとつ。私は以前、見た目がきれいな中古27インチを“雰囲気買い”したことがある。点けた瞬間は当たりに見えた。でも白背景で作業していたら、画面の端にうっすらムラが出てきて、気になり始めるとずっと目に入る。結局、買い直しになった。反省して次からは、店で白とグレーを必ず出すようにした。すると同じ価格帯でも「ムラが少ない個体」を選べる確率が上がった。中古はスペック表じゃなく“個体差”が敵だと、ここで腑に落ちた。
相場の掴み方もコツがある。同じ型番でも、付属品と保証で価値が変わる。電源ケーブルが純正か、スタンドが揃っているか、箱があるか。地味だけど効く。さらにモニターは送料も重い。フリマで安く見えても、梱包が甘いとパネルにダメージが入るリスクがある。私は「送料込みの総額」+「返品や保証の導線」で比較するようになってから、失敗が減った。
保証の読み方も雑にしない。中古は初期不良が起きるときは早い。だから「何日保証か」「何が対象外か」「レシートや納品書が必要か」を確認する。ここを飛ばすと、あとで泣く。保証が短い店なら、その分だけ購入直後のチェックを徹底する。
買ってからやることも、手順を固定するといい。届いたらまず単色表示でムラ→ドット抜け→端子→長めに点灯。ここまでを“保証期間内に”終わらせる。私はチェック用にケーブルも揃えた。DisplayPortの相性で悩みたくないので、基準として DisplayPort 1.4 ケーブル(VESA認証) を一本持っておくと切り分けが速い。HDMI運用なら HDMI 2.1 ケーブル が一本あると安心。USB-C接続で安定しないときは、疑う順番を作るために USB-C to DisplayPort ケーブル を試すと原因が見えやすい。
姿勢の話もしておく。27インチは高さが合わないと本当に疲れる。スタンドが微妙なら、最初からモニターアーム前提にする手もある。安定重視なら Ergotron LX、コスパでまず試すなら Amazonベーシックのモニターアーム を起点に考える。アームを入れると、同じモニターでも別物みたいに使いやすくなる。
最後に、意外と効く小物。中古は拭いたら新品みたいになることがある。画面の油膜が取れるだけで満足度が上がる。私は 液晶クリーナー+マイクロファイバー を一式置いている。色を気にする人は、環境が整ったら X-Rite i1Display Studio のようなキャリブレーターに進むのもあり。複数機器を切り替えるなら、机のストレスを減らすために UGREENのHDMI切替器 みたいなアイテムが効く場面もある。
中古27インチモニターは、買い方さえ押さえれば“お得”が現実になる。WQHDを軸にして、保証のある購入先を選び、店頭では単色チェックを3分だけやる。これで外れを引く確率はかなり下がる。あとは自分の用途に合う型番を決めて、状態の良い個体を待つ。中古の勝ち方は、焦らないこと。ここだけは、毎回ほんとに効く。


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