「ゲームが重い気がする」「買ったはずの144Hzがヌルヌルしない」。この手の違和感って、感覚のまま設定をいじるほど迷子になります。だから最初にやるのは、体感じゃなくて“数字”を一度出すこと。FPS(フレームレート)を表示して、次にモニターのHz(リフレッシュレート)を合わせる。これだけで、原因の大半は切り分けできます。
自分の失敗談を一つ。以前、対戦ゲームで急に撃ち負ける日が続いて「回線かな」と疑っていました。ところがFPSを出してみたら、撃ち合いの瞬間だけ70→30に落ちていたんです。設定を一つ下げただけで落ち込みが消えて、体感まで戻った。あの時から、調子が悪い日はまずFPS表示が習慣になりました。
まず整理:FPSとHzは別モノ。混ぜると詰む
FPSは「PCやゲームが作れた映像の枚数」。Hzは「モニターが1秒に更新できる回数」。極端な話、ゲーム側が200FPS出していても、モニターが60Hzのままだと“表示の更新”は60回で頭打ちです。逆に、モニターが240Hzでもゲームが60FPS固定なら滑らかさは増えにくい。どちらがボトルネックかを見抜くために、FPS表示とHz確認をセットでやります。
ステップ1:FPSを出す(1分でOK)
ここは「早く・確実に」が勝ちです。初心者ならWindows標準のゲームバーで十分。Steamで遊ぶ人はSteamのオーバーレイが手軽。GPU別ならNVIDIA/AMDの統計表示が強い。ポイントは“普段プレイしているそのゲームで出す”こと。ベンチだけ見ても、実戦で落ちる場所が分からないからです。
FPSが表示できたら、次は「落ちる瞬間があるか」を見る。平均FPSだけ追いかけると見誤ります。撃ち合い・スモーク・爆発・人が密集する場面、ここでガクッと落ちるなら設定や負荷の方向性が当たりです。
ステップ2:Windows側でHzを確認して、まず上限まで上げる
ここが落とし穴。高リフレッシュのモニターを買っても、Windowsが60Hzのままのことが本当にあります。FPSは出ているのに「なんか滑らかじゃない」現象の典型。Windowsのディスプレイ設定でリフレッシュレートを見て、モニターの最大値に合わせます。
もし「240Hzなのに選べない」なら、ケーブルか接続方式が原因になりがちです。PCならまずはDisplayPortが安定。手持ちが怪しいなら、DisplayPort 1.4 ケーブル(2m)に替えるだけで選択肢が増えることがあります。ノートPCのUSB-C出力なら、USB-C to DisplayPort ケーブル(4K/144Hz)がハマるケースも多いです。
ステップ3:ゲーム内設定で“FPSを止めている犯人”を探す
FPSが伸びない原因は、だいたいここにいます。
まず疑うのはV-Syncとフレーム上限。V-Syncはティアリング対策になる一方、状況によっては遅延や頭打ちを招きます。次にレンダリング解像度、影、反射、アンチエイリアス。ここは重い順に触ると早い。自分は「影だけ落とす」派です。見た目の変化が少ない割に効きます。
そして“FPSは高いのにカクつく”場合。これは平均FPSではなく、フレームタイムの乱れが原因になりがちです。可変リフレッシュ(VRR)対応のモニターなら設定が効いてくる。体感で「引っかかる」が消えることがあるので、対応機なら試す価値は大きいです。
ここからは“モニター選び”にも繋がる話:FPS確認が楽になる環境
FPS確認をちゃんとやるほど、モニターの性格が見えてきます。対戦FPS中心なら、24〜25インチの高Hzが扱いやすい。例えば定番のBenQ ZOWIE XL2411KはフルHD高リフレッシュの入口として話題に上がりやすいし、さらに上を狙う人はBenQ ZOWIE XL2546Kのような路線に進みがちです。
同じく高Hzで選ばれやすいのが、コスパ寄りのASUS TUF Gaming VG259QM。ガチ寄りのラインならASUS ROG Swift PG259QNみたいな名前も候補に入ってきます。Dell派ならAlienware AW2523HFが気になる人も多いはず。
一方で、作業もゲームもやるなら27インチWQHDがちょうどいい。自分はこのゾーンに落ち着きました。代表格としてはLG 27GP850-Bがよく比較に出ますし、最近はDel l G2724Dみたいにバランス型も選びやすい。FPSを見ながら設定を詰める時、画面が広いと“どの設定が視認性に効いてるか”も分かりやすいんですよね。
PS5や複数機器勢の落とし穴:ケーブルと切替器で120Hzが消える
家庭用ゲーム機で120Hzを狙う人は、ここが盲点になります。対応モニターでも、ケーブルや切替器がボトルネックになって120Hzの選択肢が出ないことがある。心当たりがあるなら、まずはHDMI 2.1 ケーブル(48Gbps)に替えて直結で試すのが早いです。どうしても切り替えたいなら、HDMI 切替器(4K/120Hz対応)のように対応帯域を明記しているものを選ぶと事故りにくい。
配信や録画を絡める人はさらに難易度が上がります。キャプチャ機器が間に入ると、120Hzが落ちたり、HDRが消えたりすることがある。そこで使われがちなのがElgato Game Capture 4K60 Pro MK.2みたいな定番。最初から完璧を狙わず、直結→キャプチャ接続の順に確認していくとハマりにくいです。
最後に:自分専用の「1分チェック」を作ると強い
おすすめは、いつも遊ぶゲームで“同じ場所”を用意しておくこと。ロビーでも射撃場でもいい。そこでFPSを出して、Hzを確認して、カクつく瞬間があるかを見る。調子が悪い日でも、数字があると焦らない。直感で設定を壊す前に、戻る場所ができます。
FPS確認は、モニター選びにも設定詰めにも効く、地味だけど頼れる武器です。今日だけでも、FPS表示→Hz確認だけやってみてください。たぶん、今の違和感の正体が一段ハッキリします。


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