モニターの汚れって、放置すると地味にストレスになる。黒背景で動画を流したときだけ指紋が浮いて見えたり、仕事中に画面の端の拭きムラがずっと気になったり。結論から言うと、モニター掃除は「強い液」を探すより、汚れを増やさない順番と道具を揃えたほうが早い。やり方さえ固定できれば、だいたいの汚れは落ちるし、変な拭き跡も残りにくい。
まず、モニタークリーナーを選ぶ前に知っておきたいのは、画面は思ったより繊細だということ。ノングレア(反射防止)でもグレアでも、表面にはコーティングが載っていることが多く、ティッシュでゴシゴシやると細かい線傷が入りやすい。さらに怖いのが「スプレーを直接画面に吹く」パターン。液が下に垂れてベゼルの隙間に入り、あとからシミっぽく見えることがある。私は昔、勢いよく拭き上げてしまって、乾いたあとに白い拭き筋が残り、結局もう一回やり直した。落ち着いて手順を守るのが一番の近道だった。
ここからは、失敗しにくい道具と手順をセットでまとめる。基本装備は「ホコリを動かさない」「液は布に付ける」「乾拭きで仕上げる」の3つ。そのために用意するのが、まずマイクロファイバークロス。とりあえず一枚、ではなく二枚以上が安定する。私は仕上げ用も含めて二枚を常備している。汎用品でも十分なので、例えばマイクロファイバー 液晶 クリーニングクロスみたいな定番を一つ持っておくと便利だ。もう少ししっかりしたクロスが欲しいなら、3M 電子機器 クリーニングクロスのような電子機器向けのものも候補になる。
次に大事なのが、ホコリを先に飛ばす道具。これをやらずに拭くと、砂みたいな粒を引きずって小傷の原因になりやすい。私はまず軽くホコリを払ってから拭く派で、ブロワー クリーニングで表面の粒を浮かせて、最後に乾拭きするのが一番安定した。デスク周りの掃除も兼ねるなら、エアダスターも便利だけど、噴射の勢いが強いので近距離で一点集中は避けたほうがいい。
そして肝心の「液」。ここが検索で一番迷うところだけど、軽い指紋なら水分だけでも落ちる。拭き跡が気になる人は、買いやすいのはエレコム CK-DP100のような液晶用クリーニングリキッド。スプレータイプを使うなら、画面ではなく布に1〜2回だけ吹くのがコツだ。似たカテゴリで、サンワサプライ CD-SP4のような液晶用スプレーも定番。私は「布を湿らせてから、面でなでる」くらいがちょうどよかった。濡らしすぎるとムラになるし、乾く前にこすり続けると油膜が伸びて逆に汚く見える。
ウェットティッシュ派も多い。外出先や手軽さ重視なら、エレコム WC-DP150N4のような液晶用タイプを選ぶのが無難だ。ここで重要なのは「何でも拭ける除菌シートをそのまま画面へ」は避けること。成分が強いものだとコーティングと相性が悪いことがある。画面は守りたいので、私は液晶用を使うか、どうしても除菌したいときだけ慎重にやる。
除菌については、やりすぎないのが正解に近い。キーボードやマウスは頻繁に拭くけど、画面はそこまで触らない人が多いはず。とはいえ、子どもが触ったり、共有オフィスで使ったりするなら気になる。そういうときに候補として出てくるのがアルコール系だ。例えばイソプロピルアルコール IPAや無水エタノールが検索に上がるけれど、ここは「使えるかどうかは機器の注意書き次第」。私は基本的に液晶用の専用品で済ませ、アルコールはよほど必要なときだけ、しかも布に極少量で、画面の端やベゼル周りに液が残らないようにしている。強い成分で一発解決、みたいな考え方が一番危ない。
拭き跡が残らない手順を、具体的に書く。これを一回覚えると、どのクリーナーでも安定する。
手順はこうだ。電源を切って、できれば少し冷ましてから始める。まずブロワー クリーニングで画面の粒を飛ばす。次に乾いたマイクロファイバー 液晶 クリーニングクロスで、なでるようにホコリ取り。指紋が残るなら、布にだけ少量の液を付ける。たとえばエレコム CK-DP100を布へ1プッシュ、これくらいで十分。円を描くようにこするより、一定方向にスーッと動かすほうがムラが出にくい。最後に乾いた別のクロスで乾拭きして仕上げる。これで拭き筋がほぼ消える。
もし拭きムラが白っぽく残るなら、原因はだいたい二つ。液が多すぎるか、油膜が伸びたか。私はその場合、いったん乾いたクロスで全体を軽く拭き直してから、必要なところだけ湿らせ拭きに戻す。力で解決しようとしないのがポイントだ。
専用品で安心感を取りたい人もいる。そういう人は、EIZO ScreenCleanerのように、モニター用途を前提にした製品を選ぶと気が楽だ。業務で台数が多い環境や、手順を誰でも同じにしたい場合は特に向いている。クリーナー選びで迷う時間が減り、掃除が習慣化しやすい。
最後に、よくある質問に短く答える。メガネ拭きは、素材によっては使えるけどサイズが小さく、同じ面で何度も拭いて汚れを伸ばしやすい。拭き筋が出たら、別の乾いたクロスで仕上げるのが手堅い。ノングレアは特に「強くこすらない」が鉄則。表面のザラつきに汚れが入り込むと、力を入れたくなるけど、そこで負けるとムラと傷が増える。
結局、モニタークリーナーで失敗しないコツはシンプルだ。ホコリを飛ばしてから、布に少量、最後に乾拭き。この流れを守れば、サンワサプライ CD-SP4でも、エレコム WC-DP150N4でも、仕上がりはちゃんと整う。画面がクリアになると、作業の気分も少し上がる。たかが掃除、されど掃除。モニターを長く気持ちよく使うなら、今日のうちに一回だけでも試してみてほしい。


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