レノボのモニターで迷う人って、だいたい同じところで止まる。安いのを買って失敗したくない。でも「ゲーミング特化」みたいな尖った方向でもない。どちらかというと、仕事や普段使いで“机のストレス”を減らしたい。結論から言うと、レノボ(ThinkVision)はまさにそこが得意だ。映像が映るだけじゃなく、USB-C一本で充電まで済ませたり、周辺機器をまとめたり、PCを切り替えたり。買ってから「配線ぐちゃぐちゃ」「結局ハブが増えた」を避けやすい。
まず押さえたいのは、レノボのモニターはシリーズで性格が分かれていること。仕事で毎日使うならThinkVisionのP/T系が中心になる。ここは“映るだけ”より、机の運用を整える設計が多い。逆にコスパ寄りで「まずは大画面」の人はLenovoのL系が入り口になる。持ち運び前提ならモバイル系(Mシリーズ)を見たほうが話が早い。
いちばん最初に決めるべきは「接続」だ
モニター選びって、サイズとか解像度から見がちだけど、レノボに限っては接続から決めると失敗が減る。理由は単純で、USB-Cの扱いが生活を変えるから。たとえばノートPC中心の人。家に帰ってケーブルを挿すのが面倒で、気づくと作業しない日が増える。これ、あるある。USB-C一本で「映像+給電+USBハブ」までまとまる構成にすると、机に座った瞬間に仕事が始まる。ここは使ってから効いてくる。
ただし注意もある。「USB-Cで映る」ことと「給電(PD)できる」ことは同義じゃない。さらに、給電できてもW数が足りないと結局バッテリーが減っていく。買う前に、モニター側の給電W数と、ノートPCが必要なW数を一度だけ見比べる。このひと手間で“なんか不安定”がだいぶ消える。
仕事用の軸:27インチQHD+USB-Cは強い
在宅ワークや事務作業の中心なら、個人的にいちばんバランスがいいのは「27インチQHD」。文字が小さすぎず、ウィンドウを並べても窮屈になりにくい。4Kにすると作業領域は増えるけど、設定と相性に気を遣う場面も増える。迷ったらまずQHDでいい。
このゾーンで“レノボらしさ”が分かりやすいのが、ThinkVisionの(ThinkVision P27h-30)。仕事用として人気なのは、映像品質だけじゃない。机の配線や切り替えまで含めて整える発想があるからだ。たとえば有線LAN(RJ-45)やKVMがあると、会社PCと私用PCの2台運用が一気に楽になる。いちいちケーブルを抜き差しする生活、地味に気力を削る。そこが丸ごと消えるのは大きい。
もう少しコンパクトにまとめたいなら、24インチの(ThinkVision P24h-30)が現実的。狭い机でも圧迫感が少ないし、文字サイズを適正に保ちやすい。ノート+外部モニターで「視線の移動が多い」人ほど、24インチはむしろ疲れにくいことがある。
2台運用が多い人は「KVM」に寄せたほうがいい
在宅勤務で会社PCと私用PCを行ったり来たりする人は、スペック表より生活を見たほうがいい。朝は会社PC、夜は私用PC。切り替えのたびにマウスとキーボードの接続が迷子になる。これが積み重なると、作業のテンポが崩れる。だからKVMは“贅沢機能”じゃなく、日々の摩擦を減らす装備だ。
その観点で候補に入りやすいのが(ThinkVision T27h-30)や(ThinkVision T24d-30)あたり。Tシリーズはオフィス向けの軸がはっきりしていて、派手さはないけど「使ってると崩れない」タイプが多い。毎日使う道具って、結局ここが強い。
4Kが欲しいなら、先に“何がしたいか”を言葉にする
4Kは魅力的だ。写真や動画を触るなら、プレビューの気持ちよさが段違い。資料作りでも、俯瞰して全体を見ながら細部を詰めやすい。逆に「なんとなく高精細が良さそう」で買うと、文字が小さすぎて結局拡大して使うこともある。作業領域が増えたのに、体感が変わらない。ここが落とし穴。
“やりたいことが4Kに直結する”なら、(ThinkVision P32p-30)みたいな31.5インチ級が候補になる。大きさがあるぶん、4Kの細かさを活かしやすい。さらに、ドック的に使える設計だと、周辺機器が増えがちなクリエイティブ作業の机でも散らかりにくい。
ウルトラワイドで作業スペースを一気に取りたい人なら、(ThinkVision P40WD-40)のような大型も選択肢。ただしこれは“刺さる人に刺さる”系。机の奥行きが足りないと、近すぎて首が疲れる。置ける環境があるなら、効率は跳ねる。
コスパ重視で大画面ならLシリーズが現実的
「まずは大きい画面で快適になりたい」「予算を抑えたい」なら、LenovoのL系が分かりやすい。たとえば(Lenovo L27q-30)は“無理なくQHDを始める”枠としてちょうどいい。さらに32インチで広さを取りに行くなら(Lenovo L32p-30)みたいな方向になる。
ただ、ここで一つだけ補足。コスパ帯は「あとから足すもの」が増えやすい。USBハブ、スタンド、LANアダプタ。結果的に机がごちゃつく。だから、最初から“USB-Cで運用できるか”だけはチェックしておくといい。モニター本体の値段差より、毎日の快適さの差が大きい。
持ち運び前提ならMシリーズが別枠で便利
出先や別部屋で作業する人にとって、モバイルモニターはサブじゃなくメインになり得る。ノート1枚で窮屈だった作業が、画面が増えるだけで一気に楽になる。たとえば(ThinkVision M14d)は、シンプルに“軽くて増やせる”枠。さらにタッチ対応を求めるなら(ThinkVision M14t Gen 2)も候補になる。
ここも体験談っぽい話をすると、モバイルモニターは「使う頻度」を自分で予測できないことが多い。最初は週1のつもりが、気づくと毎日使ってる。理由は簡単で、片付けが楽だから。取り出して、USB-Cを挿して終わり。これが続く。
買う前の最終チェック:数字より“机のクセ”を見る
最後に、スペック表では見えにくいけど後悔しやすいポイントをまとめる。
・高さ調整とチルトの範囲。合わないと肩が凝る。
・ポートの位置。USBが横にあるか背面かで、運用が変わる。
・ケーブルの太さ。USB-Cは質が悪いと不安定に感じることがある。
・机の奥行き。大型やウルトラワイドは距離が取れないと疲れる。
レノボのモニターは、派手な言葉より“仕事道具としての地味な正解”を積み上げてくるタイプが多い。だから選び方も、スペックの強さで殴るより、机のストレスをどれだけ減らせるかで決めるのがいちばん合う。迷っているなら、まずは(ThinkVision P27h-30)を基準にして、「自分は24に寄せるか、4Kに寄せるか、持ち運ぶか」を振る。ここから外す理由が見えてきたら、その時点でだいぶ勝ちだ。


コメント