画面がチカチカする。作業に集中できないし、目も妙に疲れる。モニターの「ちらつき」は、だいたい“信号が不安定”か“設定が噛み合ってない”か“モニター側の不調”に寄ります。いきなり買い替えに走る前に、外していく順番だけ押さえると、案外すっと直ります。
まず結論:いちばん多いのは「接続」か「設定」
体感で多いのはこの2つです。
- ケーブルや端子がボトルネック(特に高解像度・高リフレッシュレート時)
- リフレッシュレート、VRR、ドライバの組み合わせが崩れている
逆に、モニター単体で表示させてもチカチカするなら、モニター側の可能性が上がります。ここを早めに切り分けると、ムダが減ります。
症状で当たりを付ける:あなたの「ちらつき」はどれ?
言葉は同じでも、中身が違います。
画面全体が一定間隔で点滅する
信号や設定のズレが濃厚。まずはリフレッシュレートとケーブル。
ゲーム中だけ暗い場面で明るさが揺れる
VRR(G-SYNC/FreeSync)系の揺れがありがち。フレームの上下が大きいほど出やすいです。
特定のアプリだけチラつく/ウィンドウを動かすと出る
ドライバやアプリ相性の線が強い。最近ドライバ更新したなら、そこが起点になっていることも。
一瞬ブラックアウトして復帰する(信号が落ちる感じ)
ケーブル・端子・ドックのどれかで信号が途切れているパターンが多いです。ここは“交換テスト”が強い。
5〜10分で終わる切り分け手順(ここが本題)
原因探しは、当てにいくより外していく方が早いです。
1)ケーブルを替える:最短で効く
高Hzや4Kで使っているなら、まずここ。DisplayPortなら、いったん安定優先で短め・品質高めに替えてみるのが近道です。例えばサンワダイレクト 500-KC025-15 DisplayPort 1.4 ケーブルみたいに型番で追えるものだと、同条件で再現チェックしやすいです。
同じDPでも相性が出ることがあるので、もう一手としてVESA認証のUGREEN DisplayPort 1.4 ケーブルのような“規格が明確なやつ”に変えると、原因がかなり絞れます。
HDMI派なら、2.1世代の帯域が絡む場面もあるので、ウルトラハイスピード認証のHDMI 2.1 ケーブルで検証すると話が早い。
ここで改善したら、原因はほぼ“接続の品質”です。直ったのに再発するなら、ケーブルの取り回し(曲げ・引っ張り)も見直します。
2)端子を替える:同じ規格でも差が出る
モニター側のHDMI/DPポートを別の口に。PC側も、グラボの別ポートに挿し替える。これだけで安定する例が普通にあります。
3)リフレッシュレートを一段落とす:安定を取りに行く
「144Hzでちらつく→120Hzにしたら消えた」みたいなケースは定番です。原因がケーブルでもドライバでも、まず安定状態を作れるのが強い。
逆もありで、なぜか60Hzが不安定で75Hzが落ち着く、みたいなこともあります。ここは機械的に試すのが正解。
4)VRR(可変リフレッシュ)を一度OFF:ゲーム中の揺れを切る
ゲーム中だけ明るさがパカパカするなら、G-SYNC/FreeSyncを一回切って確認します。OFFで消えるなら、VRR由来の可能性が高い。
次の落としどころは「FPS上限を固定して上下を減らす」。例えば120Hz運用なら上限を117〜120付近に寄せて、フレームの乱高下を抑えると体感が落ち着きやすいです。
5)ドライバ:更新→ダメなら戻す
最近更新したタイミングで発生したなら、ロールバックが効くことがあります。逆に古いままなら更新で直ることもある。
ここが厄介なのは、アプリ側(録画・配信・色管理・オーバーレイ)が絡むと、ドライバだけでは直り切らない点です。怪しい常駐は一度落としてチェック。
USB-Cドック経由でちらつく人へ:直結が最強の診断
ノートPC+ドックで「直結は平気、ドック経由だけチラつく」はよくあります。やることは単純で、まず直結で安定するか確認。安定するなら、ドック側の帯域や相性の問題を疑います。
検証用に“安定重視の定番”を使うなら、Thunderbolt環境でKensington SD5700T K35175JPや、拡張性の高いCalDigit TS4 TS4-JPが候補になりやすいです。USB4周りで切り分けたいならRazer USB4 Dockみたいな方向もあります。
ここで言いたいのは「高いのを買え」じゃなくて、同条件で“再現する・しない”をハッキリさせる道具として有効、という話です。
ノイズっぽい揺れがあるなら:最後にこれを試す
ケーブルも設定も触ったのに、なぜか不規則にチカチカする。しかも電源タップや配線を触ると症状が変わる。こういうときはノイズの影響が混ざっている可能性があります。
検証として手軽なのはフェライトコアで、例えばTDK フェライトコア ZCAT3035-1330や、汎用のパッチンコア型ノイズフィルターを映像ケーブルや電源ケーブルの取り回しに合わせて使います。劇的に変わるケースは少数派だけど、“環境要因かどうか”の判断材料になります。
それでも直らないとき:故障判定の目安
次のどれかに当てはまるなら、モニター側の不調も視野に入れます。
- ケーブルを抜いてモニター単体の表示でもちらつく
- 時間が経つほど悪化する、発熱で強くなる
- 画面の一部だけが常に明滅する、線ノイズが増えていく
ここまで来たら、保証や修理相談が早いです。切り分けの手順を踏んでいれば、サポートに説明もしやすい。
まとめ:最短ルートはこれ
ちらつき対策は、順番がすべてです。
ケーブル交換(DisplayPort 1.4 ケーブルやVESA認証DPケーブル)→端子変更→リフレッシュレート調整→VRR OFFで検証→ドライバ更新/ロールバック。
この流れで、原因はかなりの確率で捕まえられます。焦って買い替える前に、まず一巡。直った瞬間、目の疲れ方が変わります。


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