粗大ゴミの日、玄関前にモニターを出して「これで片付く」と思っていた。ところが夕方、回収されずに残っている。近づくと小さな張り紙。「これは回収できません。パソコン用ディスプレイは対象外」。え、モニターって粗大ゴミじゃないの?──ここから、遠回りしない捨て方を調べ直した。
結論から言うと、いわゆるPC用モニターは「粗大ゴミ」で出せない自治体が多い。理由は単純で、メーカー回収(PCリサイクル)の枠組みに乗せる前提になっているから。逆に言えば、最短ルートを押さえれば、迷いも二度手間も減る。この記事では、私が張り紙で戻された失敗を起点に、確認の順番と、申し込み・費用・梱包までを一気につなげる。
まず確認:それはPCモニター?テレビ?業務用?
ここを間違えると、案内が全部ズレる。私も最初は「モニター=画面」とひとまとめにしていた。
- PCモニター:パソコンの表示用。背面にHDMI/DisplayPort/DVIなどがあり、型番ラベルに“LCD Monitor”などと書かれていることが多い
- テレビ:地デジチューナー内蔵でB-CAS/ACASやアンテナ端子がある
- 業務用・法人資産:家庭向け回収と扱いが変わるケースがある
迷ったら、背面ラベルの「型番」「メーカー」「製造番号」をスマホで撮っておく。後で申し込みフォームに打ち込むとき、ここが読めないと一気に詰まる。私は埃まみれのラベルが薄くて、ライトを当てながら何度も撮り直した。
粗大ゴミで出せないことがある理由
「自治体が回収しない」のは意地悪じゃない。パソコンやディスプレイは、メーカー回収・再資源化を前提にした制度に乗っているからだ。だから粗大ゴミ受付に電話しても「対象外です」で終わりやすい。ここで引き下がらず、次の分岐へ進むのが正解。
最短ルート:PCリサイクルで処分する手順
やることは多そうに見えるけど、流れは4つだけ。
1)PCリサイクルマークを探す
背面・台座付近にシールがあることが多い。これが見つかると気持ちがラクになる。私の場合は台座の根元側にあり、見落としていた。
2)メーカー回収に申し込む(メーカー不明なら協会)
メーカーの回収窓口から申し込む。メーカー名がわからない、倒産しているなどのケースは別ルートが用意されている。ここで大事なのは「型番」と「台数」。付属品は基本不要でも、案内が出るので指示に従う。
3)伝票・回収方法の確認
申し込み後、必要書類や送付手段の案内が来る。ここで「箱がない問題」にぶつかる人が多い。私は純正箱を捨てていて、段ボール探しで時間を使った。
4)梱包して発送(または指定方法で引き渡し)
梱包が雑だと、輸送中の画面割れが怖い。ここだけはケチらない方がいい。次章で具体的に書く。
料金の考え方:無料と有料の分かれ目
「いくらかかる?」は検索されやすい。体感としては、PCリサイクルマークの有無で気分が変わる。
- マークあり:追加の回収再資源化料金が不要なケースが多い
- マークなし:回収再資源化料金が必要になることがある(メーカーや機種で差が出る)
ただし、送料や送付方法などは案内に従う必要がある。ここは自治体の粗大ゴミ券みたいに一律ではないので、申し込み時点で確定させるのが早い。
代替ルート:店舗回収・譲渡・買取という選択肢
「すぐ捨てたい」だけじゃなく、「まだ使える」も現実的だ。古いサブモニターは意外と需要がある。ただし、発送が絡むと梱包の難易度が上がる。箱なしでフリマ発送したことがあるが、画面の角が潰れないか最後まで不安だった。
店舗回収や自治体の回収ボックスは地域差が大きいので、記事内では「必ず自治体サイト・店舗の公式案内を確認する」導線を置くのが安全だ。
梱包のコツ:最低ラインだけは守る
梱包に正解はない。ただ、割れると終わるポイントは決まっている。私がやって良かったのは「画面を直接プチプチに触れさせない」こと。静電気や擦れが嫌で、最初に柔らかい布を一枚かませた。
まず用意したのが、画面を守るためのプチプチ(緩衝材)ロール。細切れのシートより、ロールの方が巻きやすくて作業が早い。画面側には、できればミラーマット(液晶保護シート)のようなやわらかい保護材を当てると安心感が増す。角は本当に弱いので、角あて(発泡スチロール/コーナーパッド)を噛ませると、落としたときの“終わり”を回避しやすい。
段ボールは汎用でもいいけど、サイズが合わないと中で動いてしまう。サイズ探しが面倒なら、最初から液晶モニター用 梱包ダンボール(27インチ目安)みたいな用途寄せのものを探すと早い。どうしても箱が大きい場合は、隙間を埋める。私は丸めた紙で代用したが、きれいにやるならクラフト紙(隙間埋め)が扱いやすい。
補強はテープ選びで差が出る。作業中に貼り直しが多いなら養生テープ(補強用)が便利で、最後の封かんは粘着が強い布テープ(封かん用)が頼れる。段ボールを加工するなら、ハサミより段ボールカッター(開梱・加工)が速い。刃が短いタイプだと中身を傷つけにくいのも良かった。
雨の日対策も意外に効く。モニター本体や付属品をまとめるのに、ビニール袋(防水・付属品まとめ)をかませると安心。伝票を外側に貼るなら、破れにくいデリバリーパック(伝票入れ)があると、発送がぐっと“それっぽく”なる。さらに念押しで、ケアマークシール(取扱注意)を貼っておくと、配送の人の扱いが少し丁寧になる気がした(体感だけど、やらないよりはいい)。
最後に、箱の中でモニターが動かない状態を作るのが最重要。隙間が残るなら、段ボールを切って当て板にする。材料を買うなら、当て板用(厚紙/段ボールシート)があると作業が速い。私は家の段ボールを切って二重にしたが、強度が上がった分、安心してテープを締められた。
よくある疑問に先回り
「粗大ゴミ券を貼れば回収される?」
自治体によっては対象外として残される。私がそうだった。先に自治体サイトで“パソコン・ディスプレイ”の扱いを確認するのが結局いちばん早い。
「液晶が割れてても出せる?」
回収ルートはあるが、梱包はより慎重に。破片が出ないように面を覆って固定する。
「PCリサイクルマークがない=全部有料?」
有料になることがある、が正しい。メーカーや状況で変わるので、申し込み時点で確定させる。
まとめ:迷ったらこの順番で動く
モニターを粗大ゴミで出して回収されないと、気持ちが折れる。でも、やることは実はシンプルだ。まず「PCモニターかどうか」を確認し、次に「PCリサイクルマーク」を探す。それでメーカー回収に申し込み、梱包して出す。張り紙で戻されたあの日、最初からこの順番を知っていたら、たぶん30分で片付いていたと思う。次に捨てる人は、同じ遠回りをしないでほしい。


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