27インチって数字だけ見ると「結構デカいのでは?」と身構える。でも、実際の満足度を決めるのは“インチ”よりも、机の奥行きと目からの距離、そして解像度だったりする。ここを外すと、置いた瞬間に圧が出たり、文字が小さくて目が疲れたりして、サイズのせいにしてしまう。
まず実寸のイメージを固定する。一般的な16:9の27インチは横がだいたい約59.7cm、縦が約33.6cm。対角は約68.6cm。ピンと来ないなら、机の上でA4用紙を横に並べてみるといい。4枚弱で横幅が近くなるので、「これが視界に入る感じか」が一発で分かる。ここで“圧”を感じるなら、サイズの前に距離と高さを調整する余地がある。
次に大事なのが視距離。27インチは、目と画面の距離が詰まるほど「大きい」になりやすい。机が浅いと起きがちで、奥行き55〜60cmの机に台座の大きいモデルを置くと、想像より手前に出てくる。結果、視線移動が増えて肩が凝る。こういうときはモニターアームで距離を作るのが手っ取り早い。たとえば、定番どころならエルゴトロン LX モニターアームみたいに可動域がしっかりしたものが安心。コストを抑えたいならAmazonベーシック モニターアームや、国内メーカーで選ぶならエレコム モニターアーム、コスパ枠ならN B ERGONOMIC モニターアームも候補に入る。机が浅い人ほど、27インチは“アーム前提”で快適さが跳ねる。
そして、27インチで一番つまずきやすいのが解像度。サイズは同じでも、文字の大きさと密度が変わるから体感が別物になる。フルHDは文字が大きめで楽だけど、27インチだと「近いと粗さが気になる」側に転びやすい。迷うならWQHDがバランス取りやすい。作業領域は広がるのに、文字が極端に小さくなりにくい。ここで“ちょうどいい”を狙うなら、たとえばUSB-C周りも便利なDell S2722DCみたいな路線は分かりやすい。色や表示の安定感を重視するならBenQ PD2705QやASUS ProArt PA278QVが“仕事用27インチ”の文脈で出しやすい。
一方で、4Kにすると精細さは気持ちいい。ただし、27インチ4Kは多くの人が拡大表示を使う前提になる。設定に慣れてないと「小さすぎて疲れる」へ行きやすい。文章中心の作業なら、4Kにする理由が“文字のキレ”なのか“作業領域”なのかを先に決めたい。コスパ寄りの4KならDell S2721QS、目の楽さや作りの良さまで含めて長く使うならEIZO FlexScan EV2740Xみたいな選び方になる。
机がそもそも狭い、でも27インチは欲しい、という人に刺さるのが“スタンドが実質アーム”なタイプ。たとえばLG 27QN880-Bみたいにクランプ式で机上の占有を減らせると、同じ27インチでも置いたときの印象が軽くなる。机の真ん中がスッキリすると、キーボードとマウスの逃げ場もできて、姿勢も崩れにくい。
ゲーム用途だと、27インチは“視線移動が暴れすぎない”のがいいところ。没入感は欲しいけど、32インチほど目が泳がない。WQHD+高リフレッシュレートで気持ちよく遊びたいならBenQ EX2710Qみたいな方向が分かりやすい。ここでも机が浅いなら、先にアームで距離を取る。これだけで「大きすぎた」が「ちょうどよかった」に変わることがある。
最後に、買う前のチェックを“数字”で片付ける。
机の奥行きが60cm未満なら、台座の奥行きと設置位置で視距離が削られやすい。アーム導入の想定をしておく。目線の高さは、画面上端が目線と同じか少し下になるくらいがラク。解像度は、文字サイズの好みと作業内容で決める。ここを先に決めておくと、27インチは迷いが減るし、置いたあとに「なんか疲れる」を回避しやすい。
27インチは万能に見えるけど、実は“環境に合わせて完成するサイズ”だ。寸法を知って、距離を作って、解像度で文字を整える。この順番で詰めると、同じ27インチでも体感が一段上がる。


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