ゲーム用モニター選びは、結局「何を遊ぶか」「何につなぐか」「机に置けるか」で決まる。ここが曖昧なまま買うと、スペックは高いのに満足できない。逆に言うと、この3つが決まれば候補は一気に絞れる。今日はそこを先に固めて、あなたのプレイに合う“おすすめの形”へ落とし込む。
まず「何で遊ぶか」。PS5やXboxなどの家庭用機で、4K/120HzやVRRを狙うなら、モニター側の対応が前提になる。ここで変に妥協すると「設定したのに120Hzが出ない」「VRRが有効にならない」みたいな沼に落ちやすい。家庭用機メインでいくなら、安心して選びやすい4K系の定番として、たとえばGIGABYTE M32Uや、ゲームと普段使いのバランスが取りやすいLG UltraGear 32GR93U-Bあたりが現実的なラインに入ってくる。机の奥行きが足りないなら、32インチでも「近すぎ問題」が起きるので、置き場から逆算するのが先だ。
次に「何を遊ぶか」。FPSや格ゲーのように勝ち負けがはっきりするゲームは、解像度より“滑らかさ”と“遅れの少なさ”が体感に直結する。60Hzから120Hzに変えた時の“視点移動の気持ちよさ”は、わりと一発で分かる。その上で240Hzクラスに行くかは、あなたがどれだけ競技寄りかで決めればいい。競技寄りで27インチを軸にするなら、定番のWQHD帯としてASUS TUF Gaming VG27AQや、同じくWQHDでまとまりがいいMSI G274QPFが扱いやすい。もっと“勝ち”に寄せたいなら、速さで選ばれやすいALIENWARE AW2723DFのようなハイリフレッシュ系も候補になる。
一方で、RPGやオープンワールド、映画も一緒に楽しみたいタイプは「黒の沈み」と「画の密度」が気持ちよさに直結する。ここはHzだけ上げても満足が伸びにくい。個人的に没入系で“あ、世界が変わった”と感じやすいのは、黒の締まりが強いパネルに変えた時だ。OLEDに行くなら、例えばLG UltraGear OLED 27GS95QE-Bのように、動きのキレと黒の気持ちよさを狙う選び方がある。ただし、UIが長時間表示されるゲームをずっと回す人は、輝度や表示の癖に気を配った方がいい。使い方の相性があるから、性能だけで決めないのがコツ。
そして「机に置けるか」。ここを軽く見ると、スペックの前に身体が負ける。27インチは多くの机で“ちょうどいい”。32インチは机が浅いと首がしんどい。僕は一度、勢いで大きめを選んで「画面がデカいのに疲れる」という状態になったことがある。ゲームって楽しいはずなのに、プレイ後に目が重いのは本末転倒だ。だから机の奥行きが不安なら、24〜27インチに寄せるのが安全。フルHDで軽快にいくなら、コスパの定番としてAOC 24G2みたいな選び方ができるし、24インチ帯でスピード感を狙うならASUS TUF Gaming VG259QMや、扱いやすさで評判が出やすいBenQ MOBIUZ EX2510Sも候補に入る。
ここからは、つまずきやすいスペックを“体感に翻訳”していく。まずリフレッシュレート(Hz)。数値が大きいほど滑らかだが、重要なのは「あなたのゲームと環境で活かせるか」。PS5はタイトルによって120Hz対応が分かれるし、PCはGPU性能と設定次第で出るフレームが変わる。次に応答速度(ms)。表記が1msでも方式や条件が違うので、数値だけ見て決めると外す。体感で確認するなら、振り向き時に“輪郭が溶ける感じ”がどれくらい出るか。ここはレビューでも語られやすいポイントなので、購入前に必ずチェックしたい。
パネル選びは、結論がシンプルだ。迷うならIPSでいい。色が自然で、ゲームも普段使いもまとまる。IPSで27インチWQHDなら、さっき挙げたASUS TUF Gaming VG27AQやMSI G274QPF、さらに別方向の定番としてGIGABYTE M27Qや、同クラスで選択肢に入りやすいAcer Nitro XV272Uが並ぶ。VAは黒が出やすくて映画っぽさが出る反面、動きの好みが割れやすい。湾曲VAが好きなら、たとえばSAMSUNG Odyssey G7 27インチみたいに“ゲームの雰囲気込みでハマる”選び方がある。
解像度は、用途別に割り切ると楽だ。FPSを勝ちに行くならフルHD〜WQHDが現実的で、RPGや映像も含めるならWQHD〜4Kが気持ちいい。4Kは美しいが、文字サイズやフレームレート、机の距離まで絡む。家庭用機で4Kを狙うなら、さっきのGIGABYTE M32UやBenQ MOBIUZ EX3210U-JP、さらに“ゲーミングらしさ全振り”の方向ならASUS ROG Swift PG32UQのような候補が出てくる。ここは予算と置き場が許すなら気持ちいい領域だ。
HDRは、「対応」と「効く」が別物だと思った方がいい。暗い洞窟や夜のシーンで、黒がつぶれずに階調が残るか。逆に明るい魔法や爆発が“眩しいだけ”になっていないか。体感としては、HDRが効くと“照明がそこにある感じ”が出る。効きが弱いと、結局SDRでいいやとなる。なので、HDRはスペック表だけで決めず、レビューで“実際どう見えるか”を拾うのが現実的だ。
おすすめのまとめを、タイプ別に言い切る。まず迷ったら、27インチWQHD・144〜165Hz・IPSを軸にすると外しにくい。その具体例としてASUS TUF Gaming VG27AQやMSI G274QPF、GIGABYTE M27Qが候補に残る。勝ちに行くなら、24〜27インチで高Hz寄りにして、ALIENWARE AW2723DFのような方向を検討する。没入に振るなら、黒とキレを狙ってLG UltraGear OLED 27GS95QE-BのようなOLEDに触れてみる。家庭用機メインで4Kを楽しむなら、置き場と目の距離を確保した上でGIGABYTE M32UやLG UltraGear 32GR93U-Bのような4K帯がしっくりくる。
最後に、買った初日にやる“実用チェック”を置いておく。Windowsならディスプレイ設定でHzが最大になっているかを見る。PS5なら映像出力の設定で120Hz周りを確認する。次に、ゲーム内で視点を左右に振って残像感をチェックし、気になるならオーバードライブ設定を触る。暗いマップで黒つぶれが出るなら、輝度とガンマ、ブラックイコライザー系の項目を少しだけ動かす。盛りすぎると逆に不自然になるので、少しだけがコツだ。ここまでやって「なんか違う」と思うなら、その違和感はだいたい“サイズのミスマッチ”か“パネルの好み”だ。スペックではなく、あなたの目と距離が答えを出している。
ゲーム用モニターは、数字を追うほど迷う。でも結論はシンプルで、競技ならHz、没入なら黒とHDR、家庭用なら端子と機能、そして机の距離。ここが噛み合った瞬間、プレイの気持ちよさが一段上がる。


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