モニターのサイズ選びは「置ける」「見やすい」で決まります。理由はシンプルで、インチは対角線の数字にすぎず、机の奥行きや視聴距離と噛み合わないと、スペックが良くても疲れるからです。補足すると、買ってから後悔しがちなポイントは性能ではなく“物理サイズ”のほうが多いです。
まず押さえるのは、インチ=画面の対角線という事実。横幅と高さはアスペクト比(16:9、21:9、32:9など)で変わります。たとえば同じ27インチでも、16:9と21:9では横の広がりが別物です。ここを理解すると「サイズ一覧」を見た瞬間に判断が速くなります。
16:9(いちばん一般的)サイズ早見表
机に置いたときの圧迫感は、ほぼ横幅で決まります。ここだけ先に見てOKです。
| 画面サイズ | 横幅(cm) | 高さ(cm) |
|---|---|---|
| 23.8インチ | 約52.7 | 約29.6 |
| 24インチ | 約53.1 | 約29.9 |
| 27インチ | 約59.8 | 約33.6 |
| 31.5インチ | 約69.7 | 約39.2 |
| 32インチ | 約70.8 | 約39.9 |
| 43インチ | 約95.2 | 約53.5 |
「27→32って5インチ差でしょ」と思って置くと、横幅が一気に約11cm増えて“机が終わった感”が出ます。これは本当にあるある。私は購入前に、マスキングテープで横幅だけ机に貼って、腕を動かしてみます。これが地味に効きます。さらに巻尺があると一発で決まるので、家にないならタジマ コンベックス 5mを1本持っておくと後々ラクです。テープはマスキングテープ(24mmなど)で十分。
21:9・32:9(ウルトラワイド系)サイズ感のコツ
ウルトラワイドは「横が伸びる割に高さは控えめ」です。理由は比率が横長だから。補足すると、49インチでも“縦は32インチ級”みたいな感覚になることがあります。
- 34インチ(21:9):横 約79.4cm / 高 約34.0cm
- 38インチ(21:9):横 約88.7cm / 高 約38.0cm
- 49インチ(32:9):横 約119.8cm / 高 約33.7cm
映画や作業で横展開したいなら、LG 34BA75QE-B(34インチ ウルトラワイド)みたいな34インチ帯が入り口としてちょうどいいです。ゲーム寄りで没入感を取りに行くなら、Dell S3422DWG(34インチ ウルトラワイド)や、さらに尖った路線でAlienware AW3425DW(34インチ ウルトラワイド)みたいな方向もあります。逆に“横が長すぎる”を楽しみたい人は、Samsung Odyssey G9 49インチ(C49G95系)で机の世界観が変わります。ただし設置は別問題なので後述します。
机の奥行きから、失敗しにくいサイズ帯を決める
結論として、奥行き60cmの机で32インチ以上に行くと、視線移動と距離がキツくなりやすいです。理由は画面が近いと目が追いつかず、首と目が疲れるから。補足すると「見えるけど疲れる」状態がいちばん厄介で、使うほど後悔が積もります。
目安(あくまで“外しにくい帯”)はこんな感じです。
- 奥行き60cm:24〜27インチが現実的
- 奥行き70〜80cm:27〜32インチが安定
- 奥行き80cm以上:34UWや42/43も候補に入る
机が浅いのに大きい画面を置きたい場合は、モニターアームで“前後の自由度”を作るほうが早いです。定番のエルゴトロン LX(モニターアーム)は値段はするけど、固定感と調整の気持ちよさが段違い。まず試したいならAmazonベーシック モニターアーム、デスク周りの統一感も気にするならCOFO Gravity(モニターアーム)みたいな選び方がハマります。
サイズ×解像度の考え方(文字の見やすさで決める)
作業用なら、サイズと解像度の釣り合いを外すと後悔します。理由は文字が荒く見えたり、逆に細かすぎて拡大表示頼みになったりするから。補足すると「画面が大きい=快適」とは限りません。
迷う人が多い帯はここです。
- 27インチ:WQHDがバランス、4Kは精細だが拡大表示前提になりがち
- 32インチ:4Kがハマりやすい(文字も細かすぎず、作業域も確保しやすい)
USB-Cで配線をスッキリさせたいなら、机上の快適さが上がるのでDel lS2722QC(27インチ/4K USB-C)みたいな“つなぐだけ系”が便利です。もう少し新しめの候補としてDell S2725QC(27インチ/4K)も検索に引っかかりやすい型番。コスパ寄りで無難にまとめるならBenQ GW2790-JP(27インチ)のような選択が現実的です。
映像美を優先して「一度OLEDを見たら戻れない」路線なら、MSI MPG 321URX(32インチ 4K OLED)やBenQ MOBIUZ EX271UZ(27インチ QD-OLED)みたいな話題の型番が候補に上がります。ただ、ここは完全に好みが出るので、店頭で白背景の文字を見てから決めるほうが失敗が減ります。
買う前に10分でできる「置けるか」チェック
結論、横幅と奥行きの2点だけは測ってください。理由は、スタンドが前に張り出す機種も多く、奥行きが消えるから。補足として、机上台があると“キーボードの逃げ”ができて楽になることが多いです。
私は「横幅をテープで貼る → 椅子に座って視線移動 → 手前にキーボードを置く想定で余白を見る」の順で確認します。机上スペースが足りないなら、モニタースタンド(机上台)で高さと収納を作るのも手です。
用途別のざっくりおすすめ
仕事メインなら、24〜27インチを基準にして、文字の見やすさを優先するのが安全です。理由は長時間の“読む/書く”が疲労に直結するから。補足すると、資料を並べたい人だけがウルトラワイドの恩恵を最大化できます。
ゲーム寄りなら、27〜34がハマりやすいです。34ウルトラワイドは没入感と作業性のバランスが良く、迷いが減ります。動画メインなら、設置できるなら43インチも面白いですが、これは机と距離が確保できる人限定です。
最後に。サイズ一覧は便利ですが、結局は「机の現実」に勝てません。横幅を一度“見える化”してから買うと、モニター選びのミスがかなり減ります。ここまでやっても迷うなら、いったん27インチ帯(設置がラクで、選択肢も多い)に寄せるのが無難です。そこから必要なら広げる、がいちばん疲れない買い方です。


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