スリープから戻らない、戻っても画面が真っ黒、マウスだけ反応しない――GALLERIAの「スリープ解除」トラブルは症状が似ていても原因が分かれる。結論はシンプルで、電源管理設定とUSB省電力、そして周辺機器の相性を順に潰すと復旧率が上がる。作業を守りながら、効きやすい順で片づけていこう。
まず最初にやる安全対応
完全にフリーズして復帰できないときは、やみくもにキーを連打しないほうがいい。電源ボタン長押しでシャットダウンし、10秒ほど待ってから再起動するのが基本になる。ここで同じ症状が繰り返すなら、設定の見直しに移る流れだ。
症状別に当たりを付ける
「電源は入っていそうなのに画面が暗い」タイプは、表示系やケーブル、復帰時の解像度の切り替えが絡んでいることがある。たとえばモニター側の入力切替が迷子になりやすい環境なら、DisplayPortケーブルやHDMI 2.1ケーブルを一度交換して挙動を見ると切り分けが進む。モニター自体の相性を疑うなら、ゲーミングモニター(DisplayPort/HDMI)で別系統を試すのも手だ。
一方で「画面は戻るのに入力が死ぬ」「キーボードやマウスで起こせない」ケースはUSBの省電力が濃厚になる。ここは設定と機材の両輪で攻めたほうが早い。
いちばん効きやすい設定:高速スタートアップを切る
Windows11では、高速スタートアップが絡むと復帰が不安定になる個体がある。電源オプションから高速スタートアップを無効にして再起動し、スリープ→復帰を数回試してみたい。これだけで症状が消えるパターンも混じる。
USBだけ反応しないなら、USB省電力と配線を疑う
復帰後にマウスやキーボードが沈黙するなら、USBのセレクティブサスペンド(省電力)をオフにする価値が高い。さらに物理面も重要で、フロントUSBやハブ経由で不安定なら、直挿しへ切り替えるだけで改善することがある。配線の自由度を上げたいときは、品質が安定しやすいUSB延長ケーブルが地味に効く。
周辺機器側の相性も無視できない。まず確実性を取りにいくなら、入力機器はUSB有線キーボードとUSB有線マウスに一時的に戻し、復帰の成否を確認すると原因が絞れる。ワイヤレス派なら、まずはワイヤレスマウス(USBレシーバー式)のレシーバーを背面ポートに挿して距離を短くし、それでもダメならキーボード・マウス用USBレシーバー(Logitech Unifying)のような統一規格へ寄せると安定しやすい。Bluetoothが絡む場合は、OS側の電源管理の影響を受けるので、切り分け用にBluetooth USBアダプターを使って環境を固定するやり方もあるし、割り切ってBluetoothマウスからUSBレシーバー式へ一度逃がすのも現実的だ。
ハブやドックが絡むなら“電源付き”が本命
スリープ復帰後にUSB機器が認識されないのに、直挿しだと動く――この状況はハブの給電や相性が怪しい。必要ならセルフパワーのUSB 3.0 ハブ(セルフパワー)に替え、復帰のたびに再接続が走らない構成を作るほうが快適になる。ノート型GALLERIAやType-C中心の環境なら、USB Type-C ハブ(ドッキングステーション)で映像とUSBをまとめると、復帰後の“どれかだけ死ぬ”現象が減ることもある。
複数PCを切り替える人はKVMが原因になりやすいので、復帰検証中だけでも直結に戻し、必要なら安定度が高い機種へ寄せたい。相性が出やすい領域だからこそ、KVMスイッチ(HDMI/DisplayPort対応)は“復帰テストを通ったものだけ残す”運用が結局ラクになる。
ネットワーク周りも地味に影響する
スリープ復帰後に通信だけ不調になる場合、Wi-Fi子機や省電力が絡んでいることがある。有線なら安定しやすいので、まずは有線LANケーブル(Cat6)で固定して様子を見るのが近道だ。無線が必須なら、復帰が安定しやすい子機へ替える意味はあり、候補としてUSB無線LAN子機(Wi-Fi 6)が挙がる。
どうしても不安定なら、電源品質とバックアップを整える
スリープ解除の失敗が続くと、最終的に「怖くてスリープできない」状態になりがちだ。そこまで来たら、運用面でリスクを減らしたほうが精神的にも軽い。雷や瞬断対策には電源タップ(雷ガード・個別スイッチ)を挟み、さらに“落ちたら終わり”を避けるなら無停電電源装置(UPS)が効いてくる。バックアップ用途には、普段の退避先として外付けSSD(USB 3.2)を用意しておくと、最悪のときに助かる場面が多い。
万一に備えて回復ドライブを作るなら、容量に余裕のあるUSBメモリ(回復ドライブ作成用)を一本、机の引き出しに入れておきたい気分になるはず。
仕上げ:ハード寄りの要素も軽く点検
設定を全部見直してもおかしい場合、BIOS/UEFIのWake設定が無効になっていないか確認すると景色が変わることがある。加えて、時計がリセットされる、設定が保存されないなどの兆候があるならCMOS電池の劣化も疑われ、CMOS電池 CR2032の交換で安定する例も見かける。
スリープ解除の悩みは、原因が一つに見えて複数が絡むのが厄介なところだ。だからこそ「高速スタートアップ→USB省電力→周辺機器の直挿し→ハブの見直し」の順で検証すると、遠回りせずに着地しやすい。最後は、自分の作業スタイルに合う入力機器と配線に寄せて、GALLERIAを“寝ても起きる”相棒に仕立てたい。


コメント