リビングで映画を流したとき、最初に気づくのは色の濃さだ。小型ながらAladdin Poca Laserは三色レーザーの恩恵か、肌のトーンが自然に出る。暗めの部屋なら100インチ超えでも十分見応えがあり、目を引く鮮やかさがある一方で、明るいリビングの昼間はどうしても露出が飛びやすい。持ち運んでベランダ夜景と一緒に映すと、周囲が暗いほど映像の力が増す実感が強い。
開封すると付属品はしっかりしている。付属レンズの挿し替えで投影範囲が変わるので、まずは同梱のAladdin Lens Aで広角を確認、狭角が欲しい場面はAladdin Lens Bへ差し替えてみると、映画の臨場感が変わって面白い。レンズは静電気で埃が付きやすいから、使用後はプロジェクター クリーニングキットで優しく拭くと長持ちする。
画質について。明暗のコントラストは締まりがあり、黒の沈みが自然だと感じる場面が多かった。HDRソースでは色域の広がりを感じ、特に夜景や星空の描写は目を奪われる。ただし投影面の素材で印象は変わる。白壁だとややコントラストが落ちるので、ポータブルなポータブル プロジェクタースクリーンを用意すると映え方が段違いになる。
音は想像より良い。内蔵の音響がしっかりしているので、ちょっとした映画なら外部スピーカー無しでも楽しめる。ただ、映画の低音や臨場感をもっと出したければ外部接続をおすすめする。接続はHDMIで行い、ゲーム機や高音質プレーヤーを繋ぐならHDMI ケーブル(4K対応)の一本投資が効く。
バッテリーと携帯性はこの機の大きな魅力だ。標準状態でもかなり持つ印象だが、長時間の屋外利用や連続視聴を想定するならAladdin Poca 専用スタンド(バッテリー付き)や大容量PD充電器を併用すると安心だ。外出先で電源確保するならPD 65W 充電器(USB-C PD 65W)とE-Marker対応のUSB-C ケーブルを組み合わせれば、充電切れの不安がぐっと減る。現場での実測では省電力モードと標準モードで稼働時間に差が出るため、用途に合わせて設定を切り替えるとよい。
ゲーム用途でも試したが、遅延は設定次第で十分実用的だった。格闘やリズムゲームのような超高応答を求めるタイトルは別だが、アクションやRPG程度の遅延感なら違和感は少ない。コントローラーで遊ぶ際は、画面の反応速度と自分の感覚をすり合わせるとミスが減る。
設置は比較的自由度が高い。角度調整しやすい小型のプロジェクター用三脚を使えば位置が楽になるし、持ち運びは専用のプロジェクター用保護ケースに入れておくと安心だ。野外で設置したときの風対策や水平出しも忘れずに。光の当たり方で映像は一変するので、視聴スポットを少しずつ動かして最適な位置を探すのがコツだ。
日常運用で気づいた小さな注意点も書いておく。まずレンズは指紋に弱いので触らないこと。埃が目立つなら先述のクリーニングキットで優しく手入れを。次に、窓際や照明の強い場所での投影は輝度が足りなく感じるため、スクリーンを使うか照明を落とす工夫が必要だ。最後に、頻繁に持ち出すならスタンドやケースなどのアクセサリを揃えておくと現場での悩みが減る。
総じて、Aladdin Poca Laserは「携帯性と画質のバランス」を求める人に刺さるプロジェクターだ。映画や動画をメインに、たまにゲームやプレゼンもこなしたいという使い方に向いている。もっと低価格で十分という人や、明るい昼間の屋外で常時使いたい人は仕様と実際の環境をよく照らし合わせて選んでほしい。必要なアクセサリは、電源周りにPD 65W 充電器とケーブル、投影面にポータブル スクリーンを用意すれば、見栄えと利便性が格段に上がる。
最後に一言。買ってすぐの「最初の30分」で得られる満足感が高く、そこから使い方を広げていく楽しさがある。箱から出してすぐに映画のワンシーンを大画面で楽しみたい人には、実用的で現場の満足度が高い選択肢だ。


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