Sony World Photography Awards(SWPA)は「一枚の強さ」だけでなく、写真家としての視点や物語の組み立てまで見られるコンテストだ。だからこそ、作品づくりに集中できる機材選びが効いてくる。ここでは応募の考え方を整理しつつ、実際に“出せる写真”へ近づけるソニー機材を主観強めでピックアップしていく。
Sony World Photography Awardsは「部門選び」で半分決まる
SWPAは大きく分けて、単写真で競うOpenと、シリーズで語るProfessionalが主戦場になる。
- Open:1枚の破壊力が命
- Professional:5〜10枚で世界観を立ち上げる勝負
個人的におすすめなのは、まずOpenで「刺さる1枚」を作ってから、Professionalでシリーズ化する流れ。撮影と編集のクセが見えてきて、作品の方向性が揃いやすい。
作品づくりの前に決めたい“勝ち筋”3パターン
SWPAに強い作品は、カメラが何かより「何をどう見せたいか」が先にある。迷ったときは次の3つから決めるとブレにくい。
1)人物×距離感で勝つ(ポートレート寄り)
被写体との距離が近い作品は、説得力が乗りやすい。目線、肌、空気感まで写し取りたいなら高解像も武器になる。
おすすめボディは、万能さが強い
レンズはまずこれで間違いない。
- 標準ズームの決定版
- SONY FE 24-70mm F2.8 GM II SEL2470GM2
- 空気ごと切り取れる広角単焦点
- SONY FE 24mm F1.4 GM SEL24F14GM
- 迷ったら35mm、これは本当に強い
- SONY FE 35mm F1.4 GM SEL35F14GM
- “主役感”を作るポートレート定番
- SONY FE 85mm F1.4 GM SEL85F14GM
「人物の表情が主役」の作品なら、機材の優位性がそのまま写真に出る。細部が粘ると編集の自由度が上がって、最後の一押しが効いてくる。
2)都市・旅・日常の物語で勝つ(スナップ寄り)
OpenでもProfessionalでも刺さりやすいのが、“日常の違和感”を拾うスナップ。軽快さが命なので、持ち出しやすいボディが効く。
- 軽いのに写りは本気
- SONY α7C II ILCE-7CM2
- APS-Cの機動力が光る
- SONY α6700 ILCE-6700
旅スナップならこれが便利。
- 広角側で空気、望遠側で切り取り
- SONY FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105G
- 夜や室内の安心感が別格
- SONY FE 20mm F1.8 G SEL20F18G
そして「一枚の完成度」を詰めたいなら、小型高級コンデジも普通にアリ。
- ポケットから出して勝てる
- SONY RX100 VII DSC-RX100M7
- 旅の万能機、遠くも寄れる
- SONY RX10 IV DSC-RX10M4
“撮れる状態でいること”が最大の才能になるジャンルだから、軽さは正義だったりする。
3)自然・野生動物・スポーツで勝つ(望遠寄り)
野生動物やスポーツは、作品の密度が一気に上がるジャンル。遠くの一瞬を「確実に」持って帰れるかが勝負だ。
望遠ならこの2本が鉄板。
- バランスがいいGM望遠
- SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS SEL100400GM
- 距離を稼げる本命砲
- SONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS SEL200600G
ボディはフルサイズでもAPS-Cでも戦えるけど、個人的には望遠の“寄れる感覚”を作りやすい
- SONY α6700 ILCE-6700
がハマる。撮影テンポが良く、歩いて探せる強さが出る。
Professional(シリーズ)で刺すなら「統一感」を最優先
シリーズで勝ちに行くなら、写真1枚1枚の凄さより“温度”が揃っているかが重要になる。色味、距離感、構図のクセが統一されているだけで、作品としての説得力が跳ね上がる。
ここで役立つのが高解像の余裕と、編集耐性の高さ。
- SONY α7R V ILCE-7RM5
はトリミング耐性も強くて、シリーズの整え方が楽になる。撮り直しが難しい取材系でも心が折れにくいのが良い。
Open(単写真)で勝ちに行くなら「主役の明確さ」を作る
Openは一撃勝負なので、作品説明がなくても伝わる強さが欲しい。主役の輪郭、背景の整理、余白の設計が決まった瞬間に“応募できる写真”になる。
そんなとき、レンズの描写が分かりやすく効く。
- 超広角でドラマを作る
- SONY FE 14mm F1.8 GM SEL14F18GM
- 被写体を浮かせて勝つ
- SONY FE 50mm F1.2 GM SEL50F12GM
「これが撮りたかった」が一瞬で伝わる写真は、結局こういうレンズで作りやすい。
応募前に整えたい“撮影の快適装備”が地味に効く
SWPAは撮影より、むしろ作品完成までの工程が長い。電池切れ、メディア不足、手ブレ、音問題でストレスを抱えると、表現が薄くなるから本当に怖い。
撮影の集中力を守る小物はここ。
- 手持ち撮影の安定感が爆上がり
- SONY GP-VPT2BT
- 音込みで作品にするなら外せない
- SONY ECM-B1M
- バッテリーは多いほど正義
- SONY NP-FZ100
- 充電環境が整うと撮影が早くなる
- SONY BC-QZ1
メディア関連もケチると後で泣く。
- 高速運用で詰まらない
- SONY CFexpress Type A
- 信頼感で選ぶならこれ
- SONY TOUGH SDカード
そして地味だけど効くのが保護系。
- 撮影テンションを落とさない
- SONY PCK-LG2
作品の表現幅を広げる「ライティング」も侮れない
SWPAは自然光だけで戦う必要はない。室内ポートレートやドキュメンタリーでも、光をコントロールできると作品の完成度が一段上がる。
- 主力ストロボならこれ
- SONY HVL-F60RM2
- 小型でもキレがある
- SONY HVL-F28RM
「光を作れる人」は、撮影場所の制限が一気に減る。結果として応募作の幅が広がって、勝負できる確率が上がっていく。
私ならこの組み合わせでSWPAに出す(超主観)
最後に、現実的に“撮れて仕上げられる”セットを置いておく。
スナップ一撃(Open狙い)
軽くて強い、そして迷いが減る。これが一番の価値だったりする。
シリーズで語る(Professional狙い)
- SONY α7R V ILCE-7RM5
- SONY FE 24-70mm F2.8 GM II SEL2470GM2
- SONY FE 85mm F1.4 GM SEL85F14GM
- SONY TOUGH SDカード
撮影→編集→提出までの流れが止まらない構成で、作品を最後まで作り切れる感覚がある。
望遠で世界を取りに行く
このセットは「遠くの奇跡」を拾う確率が上がる。撮れた瞬間、作品候補が一気に増えるはず。
まとめ:SWPAは“作品を作り切った人”が強い
Sony World Photography Awardsは、才能だけでなく継続と設計が結果に出る。だからこそ、撮影を止めない機材、編集で粘れるデータ、作品が整うレンズが味方になる。
もし今年SWPAに出すなら、まずはOpenで一枚を磨き切ってほしい。そこで掴んだ手応えをProfessionalのシリーズに繋げたとき、写真が“表現”に変わる瞬間が来る。あなたの一枚が世界に届くことを本気で願っている。

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