ガジェット好きがハマる「ラジオ」完全ガイド:通勤・防災・短波・SDRまで、使って分かった選び方

「ラジオって今さら?」と思ってたのに、いざ触ると妙に戻れなくなる。スマホの通知に疲れた夜、停電でネットが沈黙した瞬間、散歩のテンポを少しだけ上げたい朝。そういう場面で、ラジオはちゃんと“ガジェット”として刺さる。

結論から言うと、ラジオは用途で決めると後悔しにくい。性能表より、生活の中でどこに置くか、どう持つか、電源をどうするか。ここが先に決まると、機種選びがスッと楽になる。


ガジェットとしてのラジオ、まず押さえる7つの基準

1)受信:AM/FMだけでも“入り方”が変わる

部屋のど真ん中だとAMがスカスカ、窓際に寄せたら急に喋りが立ち上がる、あれがラジオの現実。ポケット機はイヤホン線がアンテナ代わりになることも多く、持ち方で結果が変わる。

2)ワイドFM:AMが苦手な場所の“逃げ道”

都市部のノイズが強い家だと、AMがしんどいことがある。そういう時にFM側で聴けると、ストレスが一段減る。

3)音:スピーカーで聴くか、イヤホン前提か

「ながら聴き」はイヤホンで十分、でも料理中や停電時はスピーカーがありがたい。ここ、地味に重要。

4)操作:選局が気持ちいいかどうか

プリセットでパッと呼び出したいのか、ダイヤルを回して“探す”のが好きなのか。ここで体験が分かれる。

5)電源:乾電池の強さはやっぱり本物

内蔵バッテリーは便利だけど、数年で弱るのも現実。防災目的なら乾電池の安心感が残る。

6)サイズ:ポケットに入るか、机に置くか

毎日持つなら薄さと軽さ。家置きならつかみやすさ。落としやすさも含めてサイズは正義。

7)“多機能防災”の扱い:過信しない、役割を分ける

手回し充電やライトがあると安心だけど、「全部入り1台で完璧」を目指すと逆に弱点も増える。ラジオはラジオとして強いものを選ぶ方が気が楽だった。


通勤・散歩の「ポケットラジオ」:軽さと“イヤホン運用”が勝つ

ポケット機は、使うほど“道具感”が出てくる。朝の駅までの10分でニュース、昼休みに音楽番組、帰り道にスポーツ中継。これが意外と合う。

定番どころで触りやすいのが、まずは ソニー ICF-P36。薄い、軽い、雑にバッグへ放り込んでも生き残る。個人的には“気にせず持ち歩ける”のが強い。似た路線なら ソニー ICF-P37 も候補に入る。

さらに軽量寄りで探すなら ソニー ICF-P26、もっとシンプルに振るなら ソニー ICF-P21。このあたりは「操作が分かりやすい」が最大の武器だと思う。

海外ポケット勢に寄るなら、ちょっとガジェット感が増す。例えば Sangean DT-800 は“きちんと作ってある感”があるし、サイズ感が好みなら Sangean DT-400W もあり。さらに小型の線で Sangean DT-200X を見ていく流れも自然だ。

ポケット機で「これ、旅に強いな」と感じたのは C. Crane CC Pocket。完璧に便利っていうより、“使い慣れると手が覚える”タイプ。散歩の友として、こういうのは案外飽きない。


家でも外でも:スピーカーで聴くなら“掴みやすい携帯機”

部屋で流しっぱなしにしたい時、ポケット機のスピーカーは少し物足りないことがある。そこで携帯機。

個人的に「置いて良し、持って良し」だったのが パナソニック RF-U155。AMの入り方が安定しやすく、キッチンで使うと頼もしい。似たラインで パナソニック RF-P155 を見るのも自然な流れ。

小型ラジオの“ちょうどいい”を探しているなら 東芝 TY-APR5 も名前が上がりやすい。こういうサイズは、結局、手が伸びる回数が多い。


防災ラジオ:多電源は心強い、でも“ラジオの基本性能”を優先する

停電を一度でも体験すると、ラジオの価値が急に現実になる。夜にスマホの電池を節約しながら情報を取りたい時、ラジオの低消費電力は派手に効く。

防災寄りで候補に上がりやすいのが ソニー ICF-B99。多機能でも「使い方が迷子になりにくい」のが好印象だった。もう少し方向性を変えるなら ソニー ICF-B300 を見ていくのもアリ。

パナソニックなら パナソニック RF-TJ10、もう少し上の線で パナソニック RF-TJ20。多電源タイプは“できること”が増えるぶん、平時に触っておくのが大事になる。

防災系で話題に上がりがちなアイテムとしては クマザキエイム SL-091 も候補に入りやすいし、ライト寄りの文脈なら 岸田産業 マルチレスキューライトⅡ みたいな方向も出てくる。

ここで一つだけ強めに言うと、手回し充電は“保険”としては良い。でもスマホ満充電を狙うと心が折れる。停電時って、気持ちも体力も削れているので。


趣味ガジェット枠:短波・SSBは“夜が楽しくなる”

短波ラジオは、実用品というより趣味道具。深夜に窓際で受信を合わせて、ノイズの向こうから声が立ち上がる瞬間がちょっと癖になる。これがあるから、ラジオはガジェットなんだよな、と腑に落ちた。

旅の相棒として語られやすいのが C. Crane CC Skywave SSB。サイズの割に世界が広い。短波に入るなら、こういう方向は確かに魅力がある。

Tecsunはモデル選びが迷いやすいけど、入口として話題に上がりがちなものを挙げると Tecsun PL-330 はよく見るし、もう少しクラシック寄りなら Tecsun PL-880、さらに別路線で Tecsun PL-660 も候補に入る。正直、短波は“機能の好み”もあるので、ここはレビュー読み込みが効く。

Etonなら Eton Elite Executive を見ておく人が多い印象。あと、意外と名前が出るのが XHDATA D-808。価格帯のバランスで刺さる人がいる。


さらに沼る:SDRは“電波をいじるガジェット”になる

ラジオを「聴く」から「眺める・探す」に変えるのがSDR。周波数のウォーターフォールを見て、信号が立つ瞬間を追う。これ、夜にやると時間が溶ける。完全にガジェット遊び。

導入の定番として挙げやすいのが RTL-SDR Blog V3 (R860 RTL2832U)。一気に世界が広がる。もう少し本気の方向なら Airspy HF+ Discovery の名前も出てくる。どっちにしても、最初は「受信環境づくり」が本体だと感じた。窓際、ノイズ源から距離、アンテナの置き方。ここで化ける。


使って分かった“失敗しない組み合わせ”の考え方


まとめ:ガジェットとしてのラジオは、生活の“穴”に刺さる

スマホで何でもできるのに、ラジオを買う意味はある。あるんだよね、これが。通知も広告も飛んでこない音声メディアって、今だと逆に贅沢に感じる瞬間がある。
最初の一台は、背伸びしない方がいい。毎日使えるものを選ぶと、勝手に次の欲しいものが見えてくる。ポケットなら ソニー ICF-P26、家置きなら 東芝 TY-APR5、防災なら ソニー ICF-B300。そこから短波で Eton Elite Executive に寄るも良し、SDRで Airspy HF+ Discovery に行くも良し。
ラジオは地味に見えて、ハマるとちゃんと深い。そんなタイプのガジェットだった。

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