70tラフターの性能表で分かること:現場で「吊れない」を防ぐ読み方と比較のコツ

70t ラフター 性能 表」で探している人って、だいたい同じ壁にぶつかります。
カタログで“70t”と書いてあっても、現場の作業半径が伸びた瞬間に「あれ、全然吊れない…」となるやつ。これ、機械が悪いんじゃなくて、性能表(定格荷重表)の前提を読み落としていることが多いです。

この記事は、性能表を「数字の羅列」で終わらせず、段取り・見積もり・現地調査で実際に使える読み方に寄せてまとめます。70tクラスの代表的な機種を比べるときの見どころも一緒に整理します。


そもそも「70tラフター」って何が70tなのか

結論から言うと、70tは“どの条件でも70t吊れる”の意味じゃないです。
理由はシンプルで、クレーンはテコなので、作業半径が伸びるほど吊れる荷重が落ちるから。ここを理解してないと、性能表を見ても怖いし、見積もりもブレます。

補足すると、現場で揉めがちなのは「最大能力だけ見て、作業半径とアウトリガ条件を詰めてない」パターン。性能表は、そこを潰すための資料だと思うと腑に落ちます。


性能表(定格荷重表)で最初に見るべき3点

性能表は情報が多いので、最初から全部追うと疲れます。私は現場で読むとき、まずこの3つだけ見ます。

1)作業半径(m)と吊り荷(t)の交点

結局ここが“吊れる・吊れない”の本体。
作業半径は、旋回中心から吊り荷までの水平距離です。クレーンの能力は高さより、半径で決まる感覚に近いです。

2)ブーム長(何mで使うか)

ブームを伸ばすと届くけど、能力は落ちやすい。
ブームを伸ばし切ってから「この半径だと荷が残る…」が起きるので、段取り段階でブーム長の当たりをつけます。

3)アウトリガ条件・旋回方向(側方/後方/前方)

ここを落とすと痛い。
アウトリガが全張り出しできない現場だと、同じ半径でも一気に能力が変わることがあります。旋回方向で表が分かれるのも普通で、前方が弱い機種・後方が強い機種など、クセが出ます。

アウトリガ周りは、現場だと「地盤」「敷き」「レベル出し」が絡むので、私は道具も含めてセットで考えます。たとえば、沈み込み対策なら アウトリガーマット敷鉄板、軽量で扱いやすさを優先するなら 樹脂敷板 を検討する、みたいな感じです。
(このあたり、道具で“性能表の前提条件”に寄せていくイメージ)


70tラフター主要機種を比べるときの「性能表」チェックポイント

ここでは、70tクラスで名前が出やすい機種を例に、比較の見方をまとめます。
代表格としては、タダノ系なら TADANO GR-700EXTADANO GR-700XL、KATO系なら KATO SL-700R、コベルコ系なら KOBELCO RK700 あたりが話題に上がりやすいです。

主要スペック“見比べ用”の表(読み方が目的)

※ここは「カタログの数字を写す表」ではなく、“どこを見れば判断が早いか”の表です。最終判断は必ず各機種の性能表で詰めてください。

70tラフター(例)性能表で最優先で見る行現場で効くポイント向き/不向きの出やすい場面
TADANO GR-700EXよく使う半径帯の定格荷重操作感や段取りの癖が現場評価につながりやすい“いつもの半径”で安定させたい現場
TADANO GR-700XLブーム長を伸ばしたときの落ち方届くけど吊れない、を避ける確認が重要揚程・干渉がシビアな現場
KATO SL-700Rアウトリガ条件別の差張り出し制限の現場はここが勝負敷地が狭い・張り出しが取りにくい現場
KOBELCO RK700旋回方向ごとの能力差側方・後方での“強い弱い”を掴む旋回方向が限定されるレイアウト

この表だけ見ても結論は出ません。ただ、比較の“当たり”をつけるには十分で、ここから性能表に潜るとムダが減ります。


性能表の読み方:現場でミスが出る“あるある”と対策

あるある1:作業半径を甘く見積もって、吊り残る

結論としては、作業半径は安全側に盛るのが正解です。
理由は、吊り荷の振れ・玉掛けの逃げ・障害物回避で、半径がじわっと増えるから。実測が難しいときほど、+0.5mでも見ておくと後がラクになります。

補足で、現場で半径の把握を楽にするなら、レベル出しと同時に計測系も固めたほうが早いです。私は レーザーレベルデジタル水平器 を使う現場のほうが、結果的に段取りが短い印象です。角度管理が必要なら デジタル角度計 も候補になります。

あるある2:アウトリガが全張り出しできず、性能表の前提が崩れる

これは本当に起きます。
張り出しが取れないなら、その条件の表で読む必要があります。さらに、地盤が柔らかいと沈んで実質半径が増えることもあるので、敷き物の準備まで含めて“前提を合わせる”のが肝です。

アウトリガ周辺の小物だと、検索では クレーン アウトリガーパッド みたいな言い方で探す人も多いです。現場に合うサイズが見つかると、地味に助かります。

あるある3:玉掛け具の重量を忘れて、ギリギリで詰む

性能表で“吊れる”は、吊り荷だけじゃなく、フック・シャックル・スリング類も含めた総重量で考えます。
現場の感覚だと、最後の最後に「あ、治具分が…」ってなるやつです。

玉掛け周りは、私は安全率も含めて定番を押さえます。たとえば シャックル 6.5t(形状なら 弓シャックル を使う現場もあります)、スリングは ワイヤースリングベルトスリング を用途で使い分ける。角当てなら 玉掛け用 保護スリーブ、フック周りの回転でストレスが出るなら スイベルフック を検討する、という流れです。
こういう“細かい足し算”が、性能表の読みを現実に寄せてくれます。


現場での体験:70tラフターは「性能表が同じでも」ラクさが違う

ここは数字に出にくい部分なんですが、実際は差が出ます。
同じ70tクラスでも、現場の人が言う「やりやすい」は、だいたいこの辺。

  • 微速が作りやすいか(据付物の最後の数センチが楽になる)
  • 見切りが良いか(オペ席からの見え方、死角の少なさ)
  • 段取りが噛み合うか(アウトリガ、ブーム操作、合図の取りやすさ)

合図の取り方は現場文化もありますが、私は距離が出る現場ほど無線が安定しているほうが事故が減る印象です。準備物としては トランシーバー 2台セット みたいな形で探す人もいます。
もちろん、現場ルールに合わせるのが前提です。

安全装備も、性能表以前の話として軽視できません。玉掛け作業なら 玉掛け ヘルメット、高所や乗り込みが絡むなら 安全帯 フルハーネス。これがあるだけで“作業の雑さ”が減る現場、わりとあります。


70tラフターを選ぶときのチェックリスト(性能表→現場に落とす)

最後に、性能表を見て「吊れるっぽい」で終わらせないためのチェックです。

  1. 作業半径を安全側で確定(迷ったら盛る)
  2. ブーム長の当たりをつける(伸ばすほど能力が落ちやすい前提)
  3. アウトリガ条件を確定(全張り出しできるか、敷きはどうするか)
  4. 旋回方向の制約を確認(側方・後方・前方で表が違う)
  5. 玉掛け具・治具の重量を足す(意外と効く)
  6. 地盤・レベル出しで“前提条件”に寄せる(ここが一番効く)

この順番で詰めると、70tラフターの性能表が“使える資料”に変わります。
比較したい機種があるなら、まずは自分の現場の「よくある作業半径帯」を決めて、そこだけ性能表を並べて見る。これが一番速いです。

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