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バートルAC09・AC09-1は涼しい?34℃の浜松で24Vを1時間検証してみた!

実際に購入した2025年モデルのバッテリー「AC09」とファンユニット「AC09-1」を、AC2064 ACベスト

バートルのエアークラフト2025年モデルは、真夏の屋外でも本当に涼しいのだろうか。

今回は2025年モデルのバッテリー「AC09」とファンユニット「AC09-1」を、AC2064 ACベストに装着。最大出力の24Vに設定し、気温約34℃の浜松市中央区・常盤町周辺を1時間歩いてみた。

結論から言うと、34℃の屋外では24Vに設定しても涼しくはなかった

ファンの風量は強いが、取り込むのはあくまで外気である。冷房のような冷たい風が出るわけではなく、屋外では熱風が服の中を通り抜けていくように感じた。

一方で、まったく効果がないわけでもない。私の主観では、屋外で約2℃、エアコンの効いた建物内では約3℃、体感温度が下がったように感じた。さらに、ベスト内へ保冷剤を入れると、そこで初めて明確な冷感を得られた。

この記事では、バートル エアークラフト2025年モデルを真夏の浜松で実際に使って分かった効果と限界を、正直にレビューする。

※本記事に記載している「体感マイナス2℃」などの数値は、温度計で測定した結果ではない。着用中に感じた主観的な目安である。

バートル エアークラフト AC09+AC09-1 2025年モデル

バートル AC2064 ACベスト

バートル エアークラフト2025年モデルの検証条件

今回使用した装備と検証条件は以下のとおりだ。

項目内容
検証日2026年7月29日
検証場所静岡県浜松市中央区・常盤町周辺
外気温約34℃
検証時間約1時間
バッテリーバートル AC09
ファンバートル AC09-1
ファン設定24V
ベストAC2064 ACベスト
カラー61.アーミカーキ
サイズM
測定方法温度計を使わず、着用者の体感を記録

AC09AC09-1は、バートル公式サポートでも2025年製の24Vモデルとして掲載されている。購入したセットの商品ページでは、24V使用時の最大風量は毎秒105リットルと案内されている。

また、検証当日の気象庁による13時時点の速報値では、浜松の最高気温は34.3℃だった。今回記録した「約34℃」という条件と、おおむね一致している。

結論|34℃の屋外では24Vでも涼しくない

今回の結果を簡単にまとめると、次のようになった。

使用環境体感結果
気温34℃の屋外涼しくはない。体感では約2℃低下
エアコンの効いた建物内効果を感じやすい。体感では約3℃低下
保冷剤をベスト内に入れた状態明確な冷感を得られた
24Vで約1時間使用近距離の買い物や散歩には使いやすい

24Vでファンを回すと、ベストは大きく膨らみ、服の中にはかなりの量の空気が流れる。

しかし、気温34℃の屋外で取り込まれるのは34℃前後の外気だ。風量は強くても、空気そのものが冷たいわけではない。そのため、期待していたような「冷房を着ている感覚」にはならなかった。

正直な感想としては、涼しいというより、何も着けない状態より多少マシに感じる程度だった。

私の体感では、外気温が2℃ほど低くなったような感覚である。つまり、34℃が32℃程度に感じられるイメージだ。

ただし、ファンを止めた状態や通常のベストとの比較試験はしていない。あくまで、同程度の暑さの中を普段歩いた経験と比較した主観的な評価である。

なぜ24Vでも熱風に感じたのか

エアークラフトは、エアコンのように空気を冷却する製品ではない。

外気を服の中へ取り込み、体表面の汗を蒸発させることで、気化熱による冷却を促す仕組みだ。AC2064の商品説明でも、衣服内に空気を循環させ、汗の蒸発によって身体を冷やす構造と説明されている。

そのため、外気温が高ければ、ファンから入ってくる空気も高温になる。

今回の34℃という条件では、風が体に当たる感覚はあるものの、風自体に冷たさはなかった。直射日光を受けながら歩いていると、強い風量よりも周囲の熱のほうが勝ってしまう。

エアークラフトの役割は、暑い屋外を涼しい空間に変えることではなく、汗の蒸発を助け、服の中に熱や湿気がこもるのを抑えることだと考えたほうがよい。

エアコンの効いた建物内では効果が大きくなった

屋外では熱風に感じた一方、エアコンの効いた建物へ入ると印象が変わった。

冷房で冷やされた空気がファンからベスト内へ取り込まれるため、屋外よりも明らかに涼しく感じる。私の主観では、通常より体感温度が約3℃下がった感覚があった。

つまり、エアークラフトの効果は、ファンの性能だけで決まるわけではない。取り込む空気の温度によっても大きく変わる。

屋外と冷房の効いた店内を行き来する買い物では、この特徴が生きる。屋外では暑さを少し軽減し、店内へ入った瞬間には冷たい空気をベスト全体へ送り込める。

真夏の街歩きで常に涼しくなるわけではないが、スーパーや商業施設を巡る用途とは相性がよいと感じた。

AC2064はアーミカーキを選んで正解だった

今回使用したAC2064は、カラー61のアーミカーキ、サイズMである。

黒系のウェアは日光を吸収しやすそうだと考え、今回はアーミカーキを選択した。実際に直射日光の下を歩いてみると、少なくとも黒を選ばなかったことに後悔はなかった。

ただし、今回はブラックとアーミカーキを同時に着用して温度を比較したわけではない。そのため、色によって実際に何℃の差が出たかは分からない。

AC2064自体にはアルミコーティング加工が施され、商品ページでは遮熱効果マイナス8℃と案内されている。しかし、今回の着用で体感温度が8℃下がったようには感じなかった。製品ページ上の遮熱性能と、実際の着用者が感じる体感温度は分けて考える必要がある。

強い日差しの下で使用するなら、ブラックよりもアーミカーキやアッシュグレーなど、比較的明るいカラーを選ぶのが無難だろう。

AC09の24Vは1時間しか使えない?

実際に使っていると、24Vでは1時間程度しかバッテリーが持たないように感じた。

しかし、これはバッテリー切れではなく、AC09の仕様によるものだ。

AC09の取扱説明書による稼働時間は以下のとおりである。

設定公称稼働時間
24V1時間使用後、18Vへ切り替わり約5時間
18V2時間使用後、自動調整で約6時間
13V約11時間
8V約30時間

24Vは1時間で自動的に18Vへ切り替わる。したがって、バッテリー全体が1時間で空になるわけではない。最大出力の24Vを維持できる時間が1時間という意味だ。

今回の検証時間はちょうど1時間だったため、24Vの最大風量を使える時間とほぼ一致した。

近所への買い物や1時間程度の外出なら、最初から24Vで使う方法は現実的である。一方、屋外作業などで長時間使用する場合、24Vの風量が一日中続くわけではない点には注意したい。

また、取扱説明書にも、着用条件や環境の違いによって稼働時間が変わると記載されている。公称時間はあくまで目安として考える必要がある。

保冷剤を入れると明確に涼しくなった

今回、最も大きな変化を感じたのが保冷剤との併用だった。

AC2064には、首の後ろへ風を送る通気エアダクトポケットがあり、保冷剤を収納できる。ここへ保冷剤を入れると、ファンが冷やされた周辺の空気をベスト内に循環させるため、屋外でも明確な冷感を得られた。

ファンだけでは「熱風が流れている」という印象だったが、保冷剤を加えると「冷たい空気が通っている」と感じられる。

今回の経験から、気温35℃前後で快適さを求めるなら、エアークラフト単体ではなく、次のような冷却用品との併用を前提にしたほうがよいと感じた。

  • AC2064の専用ポケットに入れる保冷剤
  • 首元を冷やすアイスパック
  • 冷却ベスト
  • 冷感インナー

特に保冷剤は、AC2064に専用の収納場所があるため導入しやすい。追加の冷却装置を購入する前に、まずは保冷剤との併用を試す価値がある。

湿度が高い地域ほどエアークラフトの効果は高い?

検証中、浜松では汗が比較的早く乾いているように感じた。

当初は、海沿いの湿度が高い地域であれば、汗を多くかくためエアークラフトの効果がさらに高くなるのではないかと考えた。

しかし、仕組みを確認すると、単純に湿度が高いほど有利というわけではない。

環境省の熱中症予防情報では、湿度が高い環境では汗が蒸発しにくくなり、気化熱による冷却効果が小さくなると説明されている。エアークラフトも汗の蒸発を利用するため、高湿度の環境では効果が弱まる可能性がある。

今回の気象庁速報では、浜松の最小湿度は45%、最大風速は8.9m/sだった。自然風が比較的強かったため、汗が乾きやすかった一方、エアークラフトによって新たに加わった風の差を感じにくかった可能性もある。ただし、これは気象台の記録から考えられる推測であり、常盤町の検証地点で湿度や風速を測定したわけではない。

浜松に砂丘があることと、今回汗が乾きやすかったことに直接的な関係があるかどうかも、今回の検証だけでは判断できない。

今後は湿度の高い日と低い日で同じ装備を使い、効果の違いを比較する必要がある。

34℃でも暑さを軽視してはいけない

近年は最高気温35℃以上の日も珍しくないため、34℃では少し物足りない検証条件にも見える。

しかし、34℃は決して安全な気温ではない。

気象庁では最高気温30℃以上を「真夏日」、35℃以上を「猛暑日」と定義している。34℃は猛暑日の基準に1℃届かないだけで、十分に厳しい暑さである。

浜松市も熱中症対策として、保冷剤や冷たいタオルによる冷却、日陰や冷房施設の利用、こまめな休憩と水分補給を呼びかけている。

エアークラフトを着ているからといって、長時間休まずに歩いたり、水分補給を減らしたりするのは危険だ。

エアークラフトは暑さを軽減する補助装備であり、エアコンや休憩、水分補給の代わりにはならない。

バートル エアークラフト2025年モデルがおすすめな人

今回の結果から、AC09AC09-1の2025年モデルは、次のような人に向いている。

  • 1時間程度の買い物や散歩で使用したい人
  • 屋外と冷房の効いた建物を行き来する人
  • 保冷剤や冷却ベストと併用できる人
  • 冷風ではなく、強い空気の流れを求める人
  • 服の中の蒸れや汗の乾きにくさを軽減したい人

反対に、エアコンのような冷たさを期待している人には向いていない。

また、24Vの最大出力を何時間も連続して使いたい人も注意が必要だ。AC09の24V運転は1時間で終了し、その後は18Vへ自動的に切り替わる。

今回の検証の限界

今回のレビューは、実際に製品を着用して1時間歩いた一次体験を基にしているが、次の点は検証できていない。

  • ベスト内温度の測定
  • ベスト内湿度の測定
  • 皮膚温や体温の測定
  • ファンを停止した状態との同時比較
  • 18V・13V・8Vとの比較
  • ブラックなど別カラーとの比較
  • 保冷剤の有無による温度差
  • 湿度の異なる日の比較

そのため、今回記載した体感温度は、すべて着用者本人の主観である。

今後は小型の温湿度計をベストの内側と外側に設置し、ファン停止、24V、18V、保冷剤併用の各条件で数値を比較したい。

バートル エアークラフト2025年モデルに関するよくある質問

24Vでは本当に1時間しか使えませんか?

24Vの最大出力で使える時間は1時間だが、バッテリーが空になるわけではない。1時間後に18Vへ自動的に切り替わり、その後は約5時間稼働する仕様である。

気温34℃の屋外でも涼しいですか?

今回の検証では、涼しいとは感じなかった。風量は強いが、34℃前後の外気を取り込むため、熱風のように感じる場面があった。主観的な体感温度の低下は約2℃だった。

保冷剤は使ったほうがよいですか?

今回の条件では、保冷剤を入れたときに最も明確な冷感を得られた。AC2064には保冷剤を収納できる通気エアダクトポケットがあるため、真夏は積極的に活用したい。

湿度が高いほど涼しくなりますか?

高湿度では汗が蒸発しにくくなるため、気化熱による冷却効果は小さくなりやすい。湿度が高いほどエアークラフトが効くとは限らない。

AC2064の遮熱効果マイナス8℃は体感温度のことですか?

今回の着用では、体感温度が8℃下がったようには感じなかった。商品ページに記載された遮熱性能と、実際の使用環境における体感温度は分けて考えたほうがよい。

まとめ|24Vでも冷房のようには涼しくならない

バートル エアークラフト2025年モデルのAC09AC09-1を24Vに設定し、気温約34℃の浜松を1時間歩いた。

結論は、屋外では涼しくはない

ファンの風量は強いものの、34℃の外気を取り込むため、体が熱風にさらされているように感じる場面があった。私の主観では、屋外での体感温度低下は約2℃、エアコンの効いた建物内では約3℃だった。

一方、保冷剤をAC2064のポケットへ入れると、明確な冷感を得られた。

また、AC09の24V運転は1時間で終了するが、バッテリー切れではない。その後は18Vへ自動的に切り替わり、約5時間稼働する。

近所への買い物や、屋外と商業施設を行き来する用途には使いやすい。しかし、35℃前後の屋外で快適さを求めるなら、エアークラフト単体ではなく、保冷剤や冷却ベストとの併用が必要だと感じた。

バートル エアークラフトは、真夏を涼しい季節に変える製品ではない。

それでも、服の中へ空気を流し続け、汗の蒸発を助け、暑さを少しだけ軽減する装備としては意味がある。期待するべきなのは「涼しさ」よりも、厳しい暑さを少し耐えやすくする効果だろう。

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