1. WOLとは何かとASRockで有効にする理由
Wake on LAN(WOL)は、ネットワーク経由でPCを遠隔操作して起動できる便利な機能です。これにより、出先からでもPCを起動し、リモート作業が可能になります。特に、在宅勤務やオフィス管理でPCを常にオンにしておく必要がない場合に有効です。今回は、ASRockマザーボードでのWOL設定方法と、それに関する実体験を交えて解説します。
2. 事前準備 — 必要なハードと環境確認
WOLを利用するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。まず、ASRockのマザーボードがWOLに対応しているかを確認しましょう。また、UEFI/BIOSのバージョンが最新であることを確認し、使用するOS(Windows、Linuxなど)や有線LAN環境も整備しておくことが重要です。特に、Wi-Fi経由ではWOLは機能しないため、有線LANでの接続が必須です。
3. BIOS/UEFIでのWOL設定手順
WOLの設定は、ASRockのUEFI BIOSで行います。具体的な手順は以下の通りです。
- PCを再起動し、UEFIに入る
起動中に「Del」キーを押してUEFIにアクセスします。 - 「Advanced」メニューを選択
UEFI画面の「Advanced」タブに進みます。 - 「ACPI Configuration」を選択
「ACPI Configuration」のセクションに進み、「PCIE Devices Power On」の項目を見つけます。 - 「PCIE Devices Power On」を有効化
これを「Enabled」に設定することで、ネットワーク経由でPCを起動できるようになります。
これで、基本的な設定は完了です。この設定により、PCがネットワークからの起動信号を受け取る準備が整います。
4. Windows側の設定と注意点
UEFI側の設定だけではWOLが機能しません。Windows側でも設定を行う必要があります。
- デバイスマネージャーを開く
「スタート」メニューから「デバイスマネージャー」を開きます。 - ネットワークアダプタを選択
「ネットワークアダプタ」セクションを展開し、使用しているネットワークアダプタを右クリックして「プロパティ」を選びます。 - 「電力管理」タブで設定
「電力管理」タブを選び、「このデバイスでコンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする」をチェックします。 - 「詳細設定」タブでWOLを有効化
「詳細設定」タブに移動し、Wake on Magic Packet(WOL)を「Enabled」に設定します。
さらに、Windowsの高速スタートアップを無効にしておくことが推奨されます。高速スタートアップが有効だと、WOL信号を受け取ってもPCが起動しないことがあります。
5. よくある失敗例とトラブルシューティング
設定に不具合が出た場合、以下の点をチェックしてみてください。
- WOLが動作しない場合
ネットワークアダプタの設定が正しいか確認し、「PCIE Devices Power On」が有効になっていることを再確認してください。 - WOL信号が届かない
ルーターの設定により、Magic Packetが届かない場合があります。ルーターのポートを開放して、特定のポートからの信号を受け取れるように設定しましょう。 - 有線LAN以外での起動
WOLは有線LANに依存しているため、無線LAN接続では動作しません。無線LANの設定を行っても動作しないことを理解しておきましょう。
6. ルーターやネットワークからのMagic Packet送信方法
WOLを実際に使う際、ネットワーク経由で「Magic Packet」を送信する必要があります。スマホアプリやPCから、このMagic Packetを送信することで、ネットワーク経由でPCを起動できます。
例えば、スマートフォン用の「Wake On Lan」アプリを使用すれば、PCのIPアドレスとMACアドレスを登録しておき、外出先からでもWOL信号を送信できます。これにより、オフィスや自宅でPCを遠隔起動できるようになります。
7. まとめと最終チェックリスト
WOLの設定は少し手間がかかりますが、手順通りに設定を行えば、ネットワーク経由で簡単にPCを起動できます。最後に、設定漏れを防ぐために以下のチェックリストを確認してください。
- UEFIで「PCIE Devices Power On」を有効にしたか
- WindowsのデバイスマネージャーでWOL設定を確認したか
- 高速スタートアップを無効にしたか
- ルーターのポート開放やMagic Packet送信方法を確認したか
これらの設定を確認すれば、ASRockマザーボードのWOL機能をスムーズに活用できるはずです。


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