「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました」
年賀状の印刷中や、大事な書類を刷り終えたい瞬間に限って、この非情なメッセージは現れます。プリンターの電源を入れ直しても、虚しく点滅を繰り返す警告灯。メーカーの修理窓口を調べれば、1万円を超える基本料金に、手元から1週間以上消えるプリンター……。「もう買い換えるしかないのか」と絶望した経験はありませんか?
しかし、諦めるのはまだ早いです。実は、修理期限が切れた古い機種であっても、専用のソフトとわずかな作業で、自宅にいながら即日で復活させる方法があります。今回は、私が実際にボロボロの相棒を蘇生させた「自力リセット」の全貌を、生々しい体験談とともに共有します。
廃インク限界エラーの正体と「3つの選択肢」
そもそもこのエラーは、ヘッドクリーニング時に排出される余分なインクを吸い取る「スポンジ(パッド)」が満杯になったという通知です。正確には、センサーで見ているのではなく「何回クリーニングしたか」という内部カウンターの計算に基づいています。
この状態に陥ったとき、私たちが取れる道は3つです。
- メーカー修理: 安心・確実ですが、修理代で新品の安いプリンターが買えてしまうことも。
- 買い替え: 最新のエプソン プリンター メンテナンスボックス対応モデルなら、次からは自分でパーツを入れ替えるだけで済みます。
- 自力リセット: 数千円のコストと30分程度の作業。ただし自己責任。
私は「どうせ捨てるなら」と、3番目の道を選びました。
【実践】WIC Reset Utilityと解除キーで封印を解く
自力修理の最大の難関は、物理的な掃除ではなく「内部カウンターのリセット」です。ここで役立つのが、世界中で使われているWIC Reset Utility 解除キーというツールです。
1. 接続は必ずUSBケーブルで!
私の失敗談ですが、最初は「今の時代、Wi-Fiでいけるだろう」と高を括っていました。しかし、ツールがプリンターを認識せず、30分ほど無駄に。結局、物置からUSB2.0ケーブル A-Bタイプを引っ張り出して繋いだところ、一瞬で認識されました。無線接続だとデータの書き換えに失敗するリスクがあるようです。
2. 解除キーの購入と入力
ソフト自体は無料でダウンロードできますが、リセットを実行するには「解除キー(シリアルナンバー)」が必要です。Amazonなどで購入すると、メールでコードが届きます。これをソフトの入力欄にコピペして「Reset」ボタンを押すだけ。
「Ready to print」の文字が出た瞬間、あの忌々しい警告が消え、プリンターが動き出した時の感動は忘れられません。
物理的な「パッド交換」を怠ると大惨事に
カウンターをリセットすれば印刷はできます。しかし、中のスポンジはインクでベタベタのままです。これを放置すると、ある日突然プリンターの底から黒い液体が漏れ出し、デスクや床が再起不能になります。
パッドの取り出しと代用品
多くの機種では、背面や底面のネジを1本外すだけで廃インクボックスにアクセスできます。中から取り出したパッドは、まるで濡れた真っ黒なレバーのよう。
私はここで廃インク吸収パッド 互換品に交換しましたが、急ぎの場合は、100円ショップの「化粧用コットン」や「キッチンペーパー」をぎゅうぎゅうに詰め込んで代用しているツワモノも多いようです。
体験者からのアドバイス:
「パッドを水洗いして再利用しようと思わないこと。乾くのに3日かかる上、洗面所が殺人事件現場のような惨状になります。新品の互換パッドを買うのが一番賢いです」
自力リセットに挑戦する方への教訓
今回の作業を通して感じたのは、「古いプリンターほど愛着が湧く」ということと、「USBケーブルは捨ててはいけない」ということです。
もし、お使いのプリンターがエプソン カラリオシリーズの少し古いモデルであれば、この方法で延命できる可能性は非常に高いです。ただし、作業中は必ずビニール手袋を着用してください。インクが指につくと、3日間は「苦労の跡」が消えません。
「もうダメだ」と買い換える前に、ダメ元でこの復活劇に挑戦してみてはいかがでしょうか。
次に行うステップとして、お使いのプリンターの型番に適合する解除キーをチェックしてみるのはいかがでしょうか?


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