待望のBOOX Palma 2を手に取った瞬間、まず驚いたのはその圧倒的な「スマホ感」の進化です。電子ペーパー端末(E Ink)に対して、多くの人が抱く「動作がもっさりしている」「読み込みが遅い」という先入観。私自身、前モデルのBOOX Palmaを愛用していましたが、今回のBOOX Palma 2は、その概念を根底から覆すパワーを秘めていました。
気になるAntutuベンチマークスコアの実測結果を中心に、実際に使い込んで見えてきた「数値以上の快適さ」を詳しくお伝えします。
【実測】Antutuスコアが示す驚異の進化
BOOX Palma 2のAntutuベンチマーク(Ver.10)を走らせたところ、総合スコアは約30万点弱を記録しました。前モデルが20万点前後であったことを考えると、約40〜50%ものスコアアップを果たしています。
この数値は、Androidスマホで言えばエントリーミドルクラスに相当します。「電子ペーパーにそこまでのスペックが必要か?」と問われれば、答えは「YES」です。Android 13を搭載し、Google Playから自由なアプリを入れることが前提のBOOX Palma 2において、CPUの強化はそのまま「ストレスの消失」に直結しているからです。
ページめくりのラグが消えた?アプリ別体験レビュー
数値だけでなく、実際の使用感こそがBOOX Palma 2の真骨頂です。
まず、Kindleや楽天Koboといった読書アプリ。ページをめくる際のレスポンスが極めて速く、まるで紙のページを指で弾いているかのような感覚に陥ります。特筆すべきはGoogle Chromeでのブラウジングです。E Ink特有の白黒反転や残像が、進化したBSR(BOOX Super Refresh)技術によって極限まで抑えられています。ニュースサイトをスクロールしても、文字が崩れることなく滑らかに追従してくる体験には、正直鳥肌が立ちました。
また、X(旧Twitter)のタイムライン閲覧も「超高速モード」を使えば実用レベルです。動画の自動再生こそカクつきますが、文字情報を追う分にはメインスマホと遜色ないスピード感で操作が可能です。
指紋認証がもたらす「スマホ化」の完成
今回のBOOX Palma 2で個人的に最も感動したアップデートは、電源ボタンへの指紋認証センサーの搭載です。
これまでのE Ink端末は、スリープ解除のたびにPINを入力したり、セキュリティを諦めてノーガードで使うしかありませんでした。しかし、BOOX Palma 2は手に取った瞬間にロックが解除されます。Antutuスコアが高いことによるアプリ起動の速さと相まって、「思い立ったらすぐに読む、調べる」というスマホ的なリズムが完璧に構築されています。
限界を知る:Antutu 30万点で「できないこと」
もちろん、万能ではありません。GPUスコアは控えめなため、原神のような重量級3Dゲームを動かすのは不可能です。また、YouTubeの視聴も可能ではありますが、カラー情報の欠如とリフレッシュレートの限界により、あくまで「内容を確認する」程度にとどまります。
結論:これは「読書もできる超小型コンピュータ」だ
BOOX Palma 2は、単なる電子書籍リーダーの枠を完全に飛び越えました。Antutu 30万点というパワーは、電子ペーパーという静かなデバイスに「躍動感」を与えています。
デジタルデトックスをしたいけれど、道具としての快適さは妥協したくない。そんなワガママな願いを叶えてくれるのが、このBOOX Palma 2です。一度このサクサク感を体験してしまうと、もうこれまでのモッサリしたE Ink端末には戻れない。それほどまでに完成度の高い、最強のサブ機と言えるでしょう。


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