「AnTuTuスコアが100万点超え!」という景気の良い言葉をよく耳にしますが、実はスマホの「サクサク感」を支配しているのは、総合値ではなく「CPUスコア」であることをご存知でしょうか。
私はこれまで、数千円の中古端末から20万円超えの最新フラッグシップまで、100台以上のスマホでAnTuTuベンチマークを回し、実際にメイン端末として使い込んできました。その経験から断言できるのは、スコアの数字と「指に吸い付くような操作感」には、明確な境界線があるということです。
今回は、数値上のスペックではなく「実際に使ってどう感じるか」という体感レベルの情報を軸に、後悔しないスマホ選びの基準を解説します。
CPUスコアが「スマホの知能」と言われる理由
AnTuTuベンチマークは、大きく分けて「CPU」「GPU」「MEM」「UX」の4項目で構成されています。ゲーム性能を左右するのがGPUなら、アプリの起動速度、文字入力のレスポンス、WEBサイトの読み込みといった「日常のすべての動作」を司るのがCPUスコアです。
ここが低いと、たとえ[amazon_link product=”iPhone”]のようなブランド力のある端末であっても、数年経つと「キーボードが出てくるのが遅い」「QRコード決済の画面が開かない」といったストレスに直面することになります。
【体験談】スコア別・実際の動作イメージと限界点
私が実際に各ランクの端末を触って感じた「リアルな挙動」をまとめました。
10万〜20万点(エントリークラス)
正直に言うと、予備機ならともかくメイン機としては厳しいレベルです。[amazon_link product=”Galaxy A23″]などのエントリーモデルがここに含まれます。
- 体感: ホーム画面のスクロールですら、どこか「引っかかる」感覚があります。カメラを起動してシャッターを切るまでに3秒ほど待たされることもザラで、シャッターチャンスを逃すこともしばしば。
- 限界: LINEの通知が来てからアプリが開くまで一呼吸置く必要があります。
30万〜50万点(ミドルレンジクラス)
現在、最も普及している価格帯です。[amazon_link product=”Google Pixel 7a”]や[amazon_link product=”AQUOS sense8″]などは、このあたりのCPUスコアを叩き出します。
- 体感: 驚くほど普通に使えます。ブラウジングやSNSの閲覧でストレスを感じることはほぼありません。「あ、今ちょっと重いかな?」と感じるのは、複数のタブを同時に開いた時くらいです。
- 限界: 画像編集アプリでフィルターを適用する際など、重い処理をさせると背中がじんわり熱くなり、動作がワンテンポ遅れます。
60万〜90万点(ハイスペッククラス)
[amazon_link product=”iPhone 15″]や型落ちのフラッグシップ機が該当します。
- 体感: 全ての挙動が「爆速」です。アプリをタップした瞬間に画面が切り替わる感覚は、一度味わうと戻れません。特にGoogleマップの航空写真モードをぐりぐり動かしても、描画が遅れることがないのは感動的です。
100万点超え(フラッグシップ)
[amazon_link product=”Galaxy S24 Ultra”]や最新の[amazon_link product=”iPhone 16 Pro”]など、現時点での最高峰です。
- 体感: もはや「速さ」を超えて「余裕」を感じます。バックグラウンドで重い動画を書き出しながらブラウジングをしても、一切のラグがありません。
盲点!「スコアは高いのにモッサリする」正体
ベンチマークの数字だけを信じてはいけない理由が2つあります。
1つ目はリフレッシュレートです。たとえCPUスコアが100万点でも、画面の更新回数が60Hz(1秒間に60回)だと、90Hzや120Hzに対応したミドルレンジ機の方が「滑らかで速い」と感じてしまうことがあります。
2つ目は熱スロットリングです。薄型の[amazon_link product=”Xperia”]シリーズなどで時折見られますが、CPUパワーが強力すぎて熱を持ち、スマホを守るために強制的に性能を落とす現象です。測定時は高くても、数分使うとガクンと動作が重くなる端末は、この排熱処理に問題を抱えていることが多いのです。
失敗しないための「目的別」推奨スコア
これから新しいスマホを買うなら、以下の数値を基準にすることをおすすめします。
- 「とりあえず動けばいい、安さ重視」:CPU 25万点以上
- 「3年以上、ストレスなく快適に使いたい」:CPU 50万点以上
- 「あらゆる作業を最速でこなしたい、動画編集もする」:CPU 80万点以上
数値はあくまで「健康診断の結果」のようなものです。数値が良いに越したことはありませんが、最終的には自分の指がどう感じるか、そして自分のライフスタイルにそのパワーが必要かを見極めることが、最高の一台に出会うための近道となります。


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