「ノズルチェックを何度やっても、特定の色の線が欠ける」「ヘッドクリーニングを3回繰り返しても改善しない」……そんな時、最後に残された手段がエプソンの「強力クリーニング」です。
しかし、実行ボタンを押す前に少しだけ待ってください。強力クリーニングは魔法の杖ではありません。一歩間違えると、インクを大量にドブに捨て、最悪の場合はプリンターを再起不能な「廃インクエラー」に追い込む諸刃の剣だからです。
この記事では、実際に「強力クリーニング」でプリンターを復活させた(あるいは失敗した)ユーザーの体験談をベースに、失敗しないための鉄則を解説します。
強力クリーニングとは?通常モードとの圧倒的な違い
エプソンのプリンター、例えば[amazon_link product=”EPSON カラリオ EP-886A”]などの高機能モデルには、通常のクリーニングよりも強力にインクを吸い出す機能が備わっています。
仕組みは単純で、ポンプの圧力を高めてインクを無理やり流し込み、中で固まった「インクのカス」を押し出すというもの。通常のクリーニングが「うがい」なら、強力クリーニングは「高圧洗浄」のようなイメージです。
リアルな体験談:インクの減り方に震える
利用者の多くが驚くのが、インクの消費量です。「強力クリーニングを1回やっただけで、さっきまで半分以上あったインク残量にビックリマーク(残量少)が出た」という声は少なくありません。1回の実行でインクカートリッジの約15〜20%を消費することもあるため、覚悟が必要です。
実行前に絶対確認!3つの「死亡フラグ」回避策
強力クリーニングを始める前に、以下の3点をチェックしてください。これを怠ると、修理代の方が高くつく事態になりかねません。
1. インク残量は「30%以上」あるか?
強力クリーニング中にインクが切れると、空気がヘッドに入り込み、致命的な故障を招きます。もし残量が少ないなら、先に[amazon_link product=”エプソン 純正インクカートリッジ サツマイモ”]などの予備インクを用意してから行いましょう。
2. 廃インク吸収パッドの空き容量
吸い出したインクは、プリンター内部の「廃インク吸収パッド」や、交換式の[amazon_link product=”エプソン メンテナンスボックス EPMB1″]に溜まります。強力クリーニングはこの容量を一気に圧迫するため、実行直後に「廃インク限界エラー」が出てプリンターがロックされるケースが頻発しています。
3. 「12時間放置」を試したか?
これが最も重要です。実は、クリーニングを繰り返すよりも「1回クリーニングして半日放置する」方が目詰まりは治りやすいのです。放置することで固まったインクがじわじわとふやけるからです。「意地になって5回連続で強力クリーニングをしたら、ヘッドが熱を持って壊れた」という失敗談は後を絶ちません。
強力クリーニングの正しい手順と「その後」の動き
- メニューの「お手入れ」から「強力クリーニング」を選択(機種により名称が「パワークリーニング」の場合もあります)。
- 実行後、すぐにノズルチェックパターンを印刷します。
- 【重要】ここで治っていなくても、2回目をやってはいけません。
体験談:実行直後に「さらに悪化」した時の対処法
強力クリーニング直後は、インクの中に細かい気泡が混じり、逆にカスレがひどくなることがあります。「お金をかけてインクを捨てただけだった!」とパニックになりがちですが、ここで電源を切って一晩寝かせてください。翌朝、気泡が抜けた状態で印刷すると、嘘のように綺麗に出ることが多々あります。
それでも治らない時の「禁断の裏技」と買い替え時
もし強力クリーニングでもダメなら、ヘッド自体が完全に固着しています。
- 洗浄カートリッジの導入: メーカー保証外ですが、[amazon_link product=”プリンター目詰まり洗浄カートリッジ”]などの専用液を使ってヘッドを洗う方法があります。古い機種で「ダメ元」なら試す価値ありです。
- 修理か、買い替えか: 修理費用は送料込みで1.5万〜2万円ほどかかるのが一般的です。もし[amazon_link product=”エプソン エコタンク搭載モデル EW-M754T”]のような最新のエコタンク型への買い替えを検討しているなら、古いカートリッジ式に固執せず、ランニングコストの安い機種へ乗り換えるのも賢い選択です。
まとめ:強力クリーニングは「焦らないこと」が成功の鍵
エプソンの強力クリーニングは、正しく使えば強力な味方です。しかし、最大のコツは「機械に頼りすぎず、時間(放置)を味方につけること」にあります。
「強力クリーニング→12時間放置」
このルールを守るだけで、あなたのプリンターが復活する確率は格段に上がります。まずはインクの予備を確認することから始めてみてください。


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