中古レンズのフロントキャップを外したとき、そこに刻まれた「Nikon L37c」という文字を見て、ふと手が止まることがあります。現代のレンズ保護フィルターの主流が「NC(ニュートラルカラー)」に移り変わって久しい今、この古いフィルターをあえて使い続ける意味はあるのか。そんな疑問を持つ方も多いでしょう。
私自身、数多くのオールドニッコールを手にしてきましたが、最終的にたどり着いたのは「常用するなら[amazon_link product=”Nikon L37c”]が最高かもしれない」という一つの答えでした。今回は、実際にフィールドで使い倒して分かった、このフィルター特有の魅力とデジタル環境でのリアルな描写について語ります。
そもそもNikon L37cとは何者なのか?
[amazon_link product=”Nikon L37c”]は、かつてニコンがフィルムカメラ全盛期にラインナップしていた「紫外線吸収フィルター」です。末尾の「c」はマルチコーティングを意味しており、当時のニコンが誇る最高峰の光学技術が注ぎ込まれています。
現代の[amazon_link product=”Nikon NCフィルター”]が「無色透明で光をそのまま通すこと」を至上命題としているのに対し、L37cは370nm以下の紫外線をカットする役割を持っています。これが、単なる「レンズの保護」以上の価値を写真にもたらしてくれます。
【体験談】デジタル機で使って気づいた「ヌケ」の正体
実際に[amazon_link product=”Nikon Z6″]や[amazon_link product=”Nikon D850″]に、[amazon_link product=”Ai NIKKOR 50mm f/1.4″]を装着し、L37cを付けて海辺や山岳へ持ち出してみました。
まず驚くのは、遠景の霞(かすみ)がスッと晴れるような感覚です。デジタルセンサーは紫外線に強いと言われていますが、それでもピーカンの条件下では、L37cを通すことで青空の深みが一段増し、空気の層が薄くなったかのような透明感のある写りを見せてくれます。
もちろん、最新の[amazon_link product=”ARCREST”]のような超低反射フィルターに比べれば、逆光時にはフレアが出やすい側面もあります。しかし、その僅かな「光の遊び」こそが、オールドレンズの持つ情緒を引き立ててくれるのです。
質感の統一という、もう一つの快楽
性能以上に私が重視しているのが、機材としての「佇まい」です。現代の薄枠フィルターは機能的ですが、金属鏡筒のオールドニッコールに装着すると、どこか華奢に見えてしまうことがあります。
その点、[amazon_link product=”Nikon L37c”]は枠に適度な厚みと剛性感があり、ネジ山の噛み合わせも非常にスムーズです。指先に伝わる質感、そしてレンズ前面に刻印された「Nikon」の旧書体。これらが組み合わさったときの満足感は、撮影のモチベーションを確実に底上げしてくれます。
使用上の注意:現代の超広角レンズには不向き?
一つだけ注意したいのが、フィルター枠の厚みです。現代の[amazon_link product=”NIKKOR Z 14-30mm f/4 S”]のような超広角レンズに使用すると、四隅にケラレ(暗転)が発生するリスクがあります。
このフィルターが最も輝くのは、標準域から望遠域のレンズ、特に35mmから200mmあたりの焦点距離です。この範囲であれば、枠の厚みを気にすることなく、その光学的な恩恵を存分に享受できるでしょう。
結論:今こそ手に入れたい「消えゆく銘品」
現在、[amazon_link product=”Nikon L37c”]は生産完了品となっており、入手経路は中古市場がメインです。もしカメラ店で見かけたら、迷わず確保しておくことをおすすめします。
それは単なる中古のガラス板ではなく、かつてのニコンが追い求めた「理想の光」を現代に引き継ぐためのデバイスです。今のレンズに[amazon_link product=”Nikon NCフィルター”]を付けて安心するのも良いですが、一歩踏み込んで、L37cが作る「一段上のヌケ」を体験してみてはいかがでしょうか。
あなたの愛機から見える景色が、少しだけ鮮やかに、そして誇らしげに変わるはずです。


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